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2006/8/08

高山病ってどんな感じ?

■ 高山病の症状

 高山病は空気が薄くなることで酸素が少なくなり、そのような環境に体が慣れないことにより発症する症状です。一般的には、
 ・頭痛
 ・食欲不振や吐き気
 ・疲労
 ・めまい
 ・眠れない
などの症状があるようです。3000m前後ぐらいから症状が出始めます。ですので七合目をすぎたぐらいからです。

■ 高山病の予防

 富士山で高山病を防ぐために一般的に言われていることは、
  ・五合目で最低1時間程度はゆっくりし高度順応させる。
  ・体力的に余裕が合っても、とにかくゆっくり登る。
  ・水分を意識的に補給する。
  ・深呼吸を多くする。
あたりでしょうか?

 意外と忘れがちなのが水分補給です。なぜかというと山は涼しいので、汗をかいている割にあまり喉が渇かないからです。しかし、空気は乾燥しているので知らないうちに体は脱水症状になっているようです。高山に登る場合、高山病を避けるために普段より多めに水分補給するのは山の常識なんだそうです。私は普段は水分をよく摂るにもかかわらず、登山中はそれを怠りしっかり高山病になってしまいました。
 あと、水分補給が控えめになる一因にトイレが有料ってこともあるんですよね。2006年からバイオトイレに一斉に変更したそうですが、それに伴い?、100円から200円にチップ代が値上げされているみたいです。正直高いと思います。

■ 実体験に基づく症状

 私の場合、2回の登山で2回とも約3000mのところで、高山病になりました。症状は、頭痛です。頭痛といっても高山病も場合は、頭が締め付けられるというか、壁か何かに頭の上をぐっと押し付けているような感じです。八合目までの登山が終わり、山小屋で一息入れて食事をし、一眠りをしたあたりから頭痛がひどくなってきます。その後は、頭が痛いからというわけではないのですが、眠られない状態で結構しんどいです。

 河口湖口からの登山のときは、八合下の東洋館で宿泊し、その後、3250mの本八合で強風雨のため、山頂を断念し下山したので、高山病はひどくなりませんでした。

 須走口から登山のときは、江戸屋に宿泊、頭痛は前回と全く変わらずです。それでも早朝に朝食を食べたところまでは、なんとか大丈夫でしたが、山頂に向けて登っていくに従い、疲労感が増していく状況でした。山頂に着いてから、お鉢巡りをしたのですが、数歩歩くとゼーゼーし疲労する状況でした。この状況は下山時も同じで、疲労感がかなり強く一気に下山するのは厳しかったです。あと食欲は全くなくなり、吐き気が少しありました。発熱もあったみたいです。
 感覚的には、38℃以上の高熱でフラフラになって歩いているときの感じにかなり似ています。

 症状の改善が見られたのは、砂払い五合目に着いてあたりからで、お腹に空腹感が出てきたので頭痛がするものの良くなってきたかな、といった感じです。五合目まで下山すると頭痛はかなり緩和されますが、完全にすっきりではなく大幅に症状に改善するのはふもとの御殿場まで下山してからでした。
 こんな感じで、高山病の特徴とほぼ同じ症状を体験しました。

■ 高山病の対処

 どのガイドブックを見てもわかる通り、基本的に症状が悪化してきたら下山するしかありません。携帯酸素を私も持っていましたが症状はほんの一瞬改善するだけです。あと、私は、飲んではいけないのかなぁ、と思って飲まなかったのですが、バッファリンとかの頭痛薬は服用しても大丈夫みたいです。眠くなる成分の入っている薬は呼吸を浅くするので、服用してはまずいみたいですが、バッファリンには眠くなる成分が入っていません。早めに飲んでおけば良かったなぁと思っています。五合目に降りてきてから飲んでました。

2006/8/08

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