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富士山周辺
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山頂と最高峰は違う?
富士山の標高は3776mということは日本人なら皆さんご存知のはず。でも、山頂の標高は約3700mです。富士山の最高峰は剣が峰と呼ばれているところ。現在は、無人となった富士山測候所のあるところです。もし、剣が峰まで行く場合は、河口湖・吉田口山頂からの場合は、火口のちょうど反対側にあるので、片道約45分ぐらいかかります。計画をする場合に考慮を忘れないように。
ツアーの場合は、剣が峰まで行けないことが多いので、注意してください。お鉢めぐり付き(大火口を一回りする)の場合は、必ず剣が峰を通りますので大丈夫です。
剣が峰に一番近い登山口は富士宮口でここからだと片道約20分ぐらいで行くことが出来ます。
山頂(3700m)
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富士山での食べ物・飲み物の料金は?
意外と高くないなぁというのが正直な感想です。スキー場並みといったところでしょうか?食べものの飲み物をインスタント系ばかりではありますが。大体通常2?3倍といったところです。
これは、今はブルドーザー道を使って、荷物の搬入することができるからだと思います。山頂までブルドーザで搬送できるっていうのはすごいと思います。
ですので、行動食、非常食は最小限にして、うまく売店を活用しましょう。
河口湖五合目
須張口本七合目(見晴館)
須張口八合目(江戸屋)
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登山中のトイレは?
富士山の場合、各山小屋のトイレを有料で利用することが出来ます。2006年からバイオ式トイレに替わったそうです。料金は100円もしくは200円です。須走口は登山客が少ないせいかほとんど200円で、河口湖・吉田口は、100円のところが結構あったように記憶しています。
基本的に普通のトイレと同じですが、トイレットペーパを使った場合、そのペーパは便器には捨てず、別容器に入れるなどのトイレごとに使い方が決まっていますので注意事項をよく読みましょう。
あと、水は貴重なので、トイレが終わったあとに手が洗えないことが多いので、ウエットティシュなどを持参しましょう。
普通の日帰りする山だとトイレなど途中に無いので、そう考えるとトイレがあるのは助かると思います。
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携帯酸素って効果があるの?
正直、目に見える効果はないみたいです。携帯酸素はものによりますが、もっても2分間ぐらいしか持ちません。私自身、特に山頂では頭痛、極度の疲労感等の高山病だったのですが、休憩しているときに少し使いましたが、一瞬良くなったような気がするのですが、すぐに元に戻ります。
実際、河口湖・吉田口では団体ツアー客が多いので興味半分で使っている方を良く見かけましたが、須走口でほとんど見かけませんでした。
たぶん、水分をよく補給して、深呼吸を良くする、頭痛の場合は、バッファリンのように眠くなる成分を含んでいない頭痛薬を飲む、といった方が良さそうです。
とはいうものの、より安心するために携帯酸素を持参って感じでしょうか?
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登頂率はどのくらい?
富士山の登頂率の正確なデータというのはたぶん無いと思います。というのもツアーの場合、ツアー会社ごとに数字を把握していると思いますが、個人の場合は全くわからないからです。
ただ、ガイドブック等を見ると、大体7?8割、ツアーの添乗員の話だと9割と言っていたので、8割前後ぐらいではないかと思います。実際にツアーで行ったときは、最終的には本八合目で悪天候で全員×だったですが、そこまでに同じグループ45名のうち4?5名(約1割)がリタイヤしていたようです。
富士山は他の山と違い、普段、登山経験のないため方が登って体力的に厳しくなったり、高山病になったりするため、どうしても登頂率は下がるみたいです。ただ、仮に山頂に登頂できなかったとしても、富士山は逃げないので、またチャレンジできますので、無理をしないようにしましょう。
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高山病ってどんな感じ?
■ 高山病の症状
高山病は空気が薄くなることで酸素が少なくなり、そのような環境に体が慣れないことにより発症する症状です。一般的には、
・頭痛
・食欲不振や吐き気
・疲労
・めまい
・眠れない
などの症状があるようです。3000m前後ぐらいから症状が出始めます。ですので七合目をすぎたぐらいからです。
■ 高山病の予防
富士山で高山病を防ぐために一般的に言われていることは、
・五合目で最低1時間程度はゆっくりし高度順応させる。
・体力的に余裕が合っても、とにかくゆっくり登る。
・水分を意識的に補給する。
・深呼吸を多くする。
あたりでしょうか?
意外と忘れがちなのが水分補給です。なぜかというと山は涼しいので、汗をかいている割にあまり喉が渇かないからです。しかし、空気は乾燥しているので知らないうちに体は脱水症状になっているようです。高山に登る場合、高山病を避けるために普段より多めに水分補給するのは山の常識なんだそうです。私は普段は水分をよく摂るにもかかわらず、登山中はそれを怠りしっかり高山病になってしまいました。
あと、水分補給が控えめになる一因にトイレが有料ってこともあるんですよね。2006年からバイオトイレに一斉に変更したそうですが、それに伴い?、100円から200円にチップ代が値上げされているみたいです。正直高いと思います。
■ 実体験に基づく症状
私の場合、2回の登山で2回とも約3000mのところで、高山病になりました。症状は、頭痛です。頭痛といっても高山病も場合は、頭が締め付けられるというか、壁か何かに頭の上をぐっと押し付けているような感じです。八合目までの登山が終わり、山小屋で一息入れて食事をし、一眠りをしたあたりから頭痛がひどくなってきます。その後は、頭が痛いからというわけではないのですが、眠られない状態で結構しんどいです。
河口湖口からの登山のときは、八合下の東洋館で宿泊し、その後、3250mの本八合で強風雨のため、山頂を断念し下山したので、高山病はひどくなりませんでした。
須走口から登山のときは、江戸屋に宿泊、頭痛は前回と全く変わらずです。それでも早朝に朝食を食べたところまでは、なんとか大丈夫でしたが、山頂に向けて登っていくに従い、疲労感が増していく状況でした。山頂に着いてから、お鉢巡りをしたのですが、数歩歩くとゼーゼーし疲労する状況でした。この状況は下山時も同じで、疲労感がかなり強く一気に下山するのは厳しかったです。あと食欲は全くなくなり、吐き気が少しありました。発熱もあったみたいです。
感覚的には、38℃以上の高熱でフラフラになって歩いているときの感じにかなり似ています。
症状の改善が見られたのは、砂払い五合目に着いてあたりからで、お腹に空腹感が出てきたので頭痛がするものの良くなってきたかな、といった感じです。五合目まで下山すると頭痛はかなり緩和されますが、完全にすっきりではなく大幅に症状に改善するのはふもとの御殿場まで下山してからでした。
こんな感じで、高山病の特徴とほぼ同じ症状を体験しました。
■ 高山病の対処
どのガイドブックを見てもわかる通り、基本的に症状が悪化してきたら下山するしかありません。携帯酸素を私も持っていましたが症状はほんの一瞬改善するだけです。あと、私は、飲んではいけないのかなぁ、と思って飲まなかったのですが、バッファリンとかの頭痛薬は服用しても大丈夫みたいです。眠くなる成分の入っている薬は呼吸を浅くするので、服用してはまずいみたいですが、バッファリンには眠くなる成分が入っていません。早めに飲んでおけば良かったなぁと思っています。五合目に降りてきてから飲んでました。
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登山シーズンはいつ?
山開きは7月1日で、これに合わせるように五合目まで行く富士急の登山バスも運行されていて、7月1日?8月31日まで運行されています。さらに、7月15日?8月27日までに期間は大幅に増便されています。ツアーも基本的には7月1日?8月31日までで、7月19日?8月19日までは最盛期で1名以上で出発を保障しています。
山小屋は7月1日?8月末日ぐらいで。富士山頂郵便局は7月10日?8月20日です。
以上を総合すると、梅雨が明けてお天気が安定する7月後半?8月中旬ぐらいまでというのが一般向けの登山シーズンとなり、期間が本当に限られていることがわかります。なので、やっぱり混むんですよね。
一番ベストは、8月初旬のようです。前半は梅雨、後半は台風シーズンになり、一番天候が安定しているためです。
このため富士登山駅伝は毎年8月の第一日曜日、富士登山競争は7月の最終金曜日に行われています。
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山小屋の食事は?
夕食、朝食ともシンプルなものですが、パワーの源である白ご飯があるので特に不満はありませんでした。
<夕食>
吉田口の東洋館のときは、ハンバーグとご飯、須走口の江戸屋では、具なしカレーライスでした。カレーライスが多いようです。
<朝食>
吉田口の東洋館のときは、のり巻きのお弁当、須走口の江戸屋は、ご飯とレトルトのおかず(味付け牛肉)のお弁当でした。お弁当が多いみたいです。
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山小屋ってどんな感じ?
ガイドブックなどを読むとさらっと書いてあるのでなかなか雰囲気が伝わらないのですが、7?8合目の山小屋は正直、就寝環境としては劣悪です。やっぱり人が多すぎるんですよね。巨大な押入れのような寝床の上段、下段に寝返りするできるスペースがないほど、詰め込まれます。河口湖・吉田口のときは本当につらく、強引に詰め込むために頭と足が交互でした。つまり、顔の横に隣の人の足が来る形になります。 週末、特に河口湖・吉田口の登る方は覚悟した方がいいです。
それだけの人数が収容されれるのでくつろぐスペースはもちろんなく、着いたらまず着の身着のままで寝床に押し込まれ、そこで、夕食で呼び出されるまで待ちます。夕食を食べたら、居場所はないので、そのまま就寝です。もちろん、着替えるスペースはないので、そのままごろ寝。その後は、ご来光を山頂で見ようとする人と宿で迎えようとする人に分かれ、山頂で見ようとする人は、午前1時すぎからガサゴソして、おもむろに出かけます。熟睡は無理で本当に仮眠です。宿でご来光を見ようとしている人は、午前4時すぎぐらいに起きるという感じです。朝食はお弁当の山小屋が多いと思うので、もらって山頂で食べるか、宿で食べてから山頂に向かいます。
ガイドさんは、富士登山はこんなもの、山小屋はこんなもの、というのですが、もう少し改善してほしいものです。河口湖・吉田口は人が多すぎます。須走口だと人も少ないので、山小屋の人も余裕があって暖かい感じです。
とりあえず、少しでよい就寝環境を得るには、
・河口湖・吉田口を避ける
・混雑している金曜の夜?日曜を避ける
・五合目、六合目などに泊まる
あたりでしょうか?
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富士山には水がない
富士山の天然水とか良く売っていますよね。なので、富士山自体に水が豊富にあるイメージがあるのですが、富士山自体は、とても乾燥していて水が全くありません。雨とか降りますが、全て溶岩、火山灰の地面に吸い込まれるように入っていきます。雨が降っても水溜りとか全くないんですよね。
富士山の地下が巨大な貯水タンクになっていて、これが富士山麓に湧き水として流れているそうです。
このため、山小屋、トイレなどでも基本的に水を利用することが出来ないか、大変節約して用いています。このためウエットティシュなどを忘れずに持参するようにしましょう。