NHKワールドプレミアムのノンスクランブル放送

 東日本大震災が発生直後から、NHKワールドプレミアムでは、地震の特別放送を24時間ノンスクランブルで放送していて、NHK総合で流れているニュースが契約無しでも見られるようになっていましたが、今日19日からNHK総合が通常放送に戻したのに伴い、ニュースや地震関連の特別放送以外はスクランブル放送に戻ったようです。

 無料のNHKワールドでも地震開始直後から約2日間だったと思いますが、NHK総合で流れている特別報道をそのまま流しており、同時通訳で英語放送されていましたが、二か国語放送されていたので、副音声のみにするとそのまま日本語音声を聞くことができました。

 インターネットなどでリアルに情報が取得出来るようになった時代とはいえ、途上国ではインターネット速度が遅いため動画などを見ることが難しく、リアルタイムに流れるNHKの映像は非常に貴重です。特に日本語音声の場合は、他のことをしながら、関心のある情報のみをピックアップできます。特に今回の東日本大震災は、日本人は皆さんそうだと思いますが、状況の推移をじっと今も見守っており、震災後も余震による緊急地震速報が流れると遙かアフリカの大地にいながらも非常に緊張しました。

 実は、私はこのNHKワールドプレミアムのノンスクランブル放送について、今回の震災があるまでよく知りませんでした。ウィキペディアの「NHKワールド」の項目を読んで理解しました。

 無料のNHKワールドは、2008年3月以前だったと思いますが、外国人向けの番組もあったのですが、定時のニュース(BSニュース)や夜9時のニュース(NHK総合)などは日本語でそのまま放送されており、在留邦人にとっては貴重な情報源でした。それが、2008年4月の番組改編から外国人向けの番組であることが鮮明化され、ニュース番組などは主音声では英語で放送されるようになりました。このとき、ちょうどラオスで生活をしていたのですが、ラオスで見ていたテレビは音声多重放送に対応していなくて副音声が聞けなかったので、日本語音声で聞くことができずイライラしたものです。その後、2009年2月2日にNHKワールドは再開局したようで、独自の番組編成で完全英語放送となっています。副音声で一部の番組のみ日本語音声で聞くことができます。我が家の衛星放送では、2チャンネルに分かれて設定されています。(主音声の英語チャンネル、副音声の日本語チャンネル)

 一方、NHKワールドプレミアムは、2008年9月29日からニュースなどの報道番組を中心にノンスクランブル放送を開始していたようです。これにより、NHKワールドを直接試聴できる視聴者やケーブルテレビ放送や衛星放送などでNHKプレミアムが受信できるように設定されている場合には、無料ノンスクランブル枠が受信出来ることになります。我が家ではNHKワールドが衛星テレビを通じて見ることが出来るようになっています。しかし、NHKワールドプレミアムは有料なので常時スクランブルがかかっていて見られないようになっているとずっと思っていたので、今回の震災で初めて知りました。NHKワールドプレミアムの無料で視聴できるノンスクランブル枠については、NHKのウェブサイトでも意図的に説明していないようです。まぁ、わからないでもないですが。