歯の治療

 途上国から日本に戻ってくるとよく感じることの一つに、食べ物が柔らかいことがあります。肉でも非常にやわらかいですよね。そしてマラウイなどの途上国でうっかりやってしまうのは、忘れて調子良く食べていて、ガリッと石とか噛んでしまって歯を痛めることです。以前、生活していたラオスでは赴任1ヶ月めにして歯を痛めてしまったのですが、今回は、ちょうど半年経ったときにガリッとやってしまい、詰め物の隙間から虫歯が進行した奥歯の一部が欠けてしまいました。その後、一度歯茎が腫れたりしたものの騙し騙しなんとか日本に戻るまで持ちこたえました。今回、早速日本で歯の治療です。なんとか滞在期間中に治療できそうな見込みでホッとしました。

 途上国で歯や歯茎を痛める理由は大きく2つ、石や骨などの固いものを噛んでしまうこと。場合によっては普通の食べ物も結構固かったりします。もう一つは、細菌です。外食等の場合、衛生面は日本のようではないため、かなり細菌がいるようで、お腹だけでなく歯茎などにもダメージを与えやすい気がします。

 ですので、やはり赴任前に完治しておかないとまずいですね。自分の歯のウィークポイントを着実に狙ってきます。海外の歯医者は、どうしてもHIVなどの感染症のリスクがありますので、可能な限り避けたいものです。歯の詰め物も固いものを食べると取れやすいので、日本で同じ詰め物が数回取れたりしている箇所であれば、思い切って詰め直してもらったほうが良いかも知れません。

 マラウイで歯が痛くなったら、商品名パナドール(パラセタモール、日本ではアセトアミノフェンとして知られる)を服用すると緩和されます。痛みの度合いにもよりますが、1錠でも効果があります。パナドールは、解熱剤として使われますが、鎮痛剤でもあります。