レター社会のマラウイ

 以前にも書こうと思っていて書き忘れていたのだけど、銀行のメインバンクが変わって、やっぱりそうなのかぁと思ったので書くことにしました。以前はナショナルバンクというところを使っていたのですが、4月から、スタンダードバンクがメインバンクになりました。スタンダードバンクのメリットはドル建て口座が作れることで、ナショナルバンクの場合は、ドル建て口座がないので、海外からドルで送金されるとクワチャに全額両替されてました。こうなると厄介なのは、クワチャに両替されると慢性的に外貨不足のマラウイだとドルへの再両替に上限があり、かつ簡単に出来ないことです。ドル建て口座だと、ドル建て分は、そのまま海外に送金出来るみたいです。

 さて、ここから本題ですが、ドル建て口座のお金をクワチャ建て口座に振替をしたいわけです。日本だと振替依頼書などの書類があるのですが、窓口に聞いたら「レターが必要」とのこと。実は家賃を銀行口座から振込むときにもレターが必要だったので、そんなにびっくりしませんでしたが、非効率ですよね。口座振替や口座振込みなんて銀行の定型業務なんだから日本だったら必ず書式が用意されているところです。

 家に戻ってパソコンでレターを作って、翌日出直しです。私はパソコンで作成出来るのですが、パソコン普及率がまだ低いマラウイだと手書きで書いたレターを持参している人もいます。

 今回さらに面倒なのは、

  1. ドル建て口座からクワチャ建て口座に振替
  2. クワチャ口座から家主の銀行口座に銀行振込

と2ステップが必要になったこと。2枚のレターが必要でかつ、同時に1回では出来ないので、2回も時間差で銀行に行かないといけないわけです。日本なら自宅でオンラインバンキングで、数分で出来ることが2日かかるんですよね。

あと、レターは署名はするけど、提出するとき本人確認とかしないのでこれでいいのかなぁと思います。あとから電話をかけてきて最低限の確認はしたりすることもありますが。

 スタンダードバンクは、南アの代表的な銀行で1862年に設立、伝統的な銀行なのでちょっと期待したんですけどね。

 以前、生活していたラオスだとドル建て口座からドルでお金を引き出せました。それをそのまま両替所に持っていって必要な額を現地通貨のキップに両替してました。途中からATMが普及し始めてキャッシュカードが利用できるようになったのですが、キャッシュカードだとドル建て口座から現地通貨で引き出しが出来たそうです。2008年ぐらいのことです。これが出来ると便利ですよね。