アフリカの在留邦人数

 日本の外務省から海外在留邦人数統計の平成23年速報版というのが出ていて、2010年10月1日現在の統計データというのが公開されています。これによると、海外在留邦人数は、全世界で、114万人3,357人で、北米に38.74%, アジアに27.36%が在留しています。アフリカはさすがに少なくて、7,963人で全体の0.70%となっています。アフリカで在留邦人数が多い国はどこかと思ってみてみると、南アフリカが1,385人と最も多く、次いで、エジプト 1,079人、アルジェリア 698人となっています。マラウイは、173人でアフリカの国・地域の55カ国中13番目となっています。

  1. 南アフリカ 1,385
  2. エジプト 1,079
  3. アルジェリア 698
  4. ケニア 649
  5. ガーナ 352
  6. タンザニア 332
  7. モロッコ 323
  8. ウガンダ 275
  9. ザンビア 259
  10. セネガル 235
  11. エチオピア 209
  12. ブルキナファソ 178
  13. マラウイ 173

 アフリカは、JICAボランティアが多いイメージがあるので、実際どれくらいか調べてみると、統計日時が若干違いますが、2010年8月31日現在のJICAボランティア国別派遣数のデータによると、アフリカ全体では、1,105人派遣されています。全世界では、3,380人なので、ちょうど3分の1がアフリカに派遣されていることになります。つまり、アフリカの在留邦人の13.9%、約8人に1人がJICAボランティアの方ということです。2010/08/31時点では、アフリカ20カ国にJICAボランティアが派遣されていて、マラウイは、79人でアフリカの中では6番目に多い国となっています。マラウイ在留邦人の46%、約2人に1人がJICAボランティアということになります。マラウイでは、JICAボランティアが日本人のイメージを作っているといっても過言ではないと思います。

 2010/08/31現在のJICAボランティアの派遣数でアフリカの派遣上位10カ国は次のようになっています。()内は、在留邦人数に対するJICAボランティア数の割合です。(注:在留邦人数は2010/10/01現在、JICAボランティア派遣数は、2010/08/31現在なので、若干統計タイミングが異なります。)

  1. ウガンダ 121 (44%)
  2. ケニア 90 (14%)
  3. ガーナ 86 (24%)
  4. ニジェール 84 (88%)
  5. ブルキナファソ 84 (47%)
  6. マラウイ 79(46%)
  7. セネガル 78 (33%)
  8. ザンビア 76 (29%)
  9. タンザニア 71 (21%)
  10. ベナン 54 (53%)

注)ニジェール、ブルキナファソは政情不安により、今年に入り一時帰国、その後、ニジェールについては再派遣はせず、ブルキナファソについては、派遣規模を大幅に縮小(27人)して再派遣しているようです。ニジェールのJICAボランティアの割合が約9割だった、というのはちょっと驚きました。