ジョン・チレンブウェの日

20120115_ジョン・チレンブウェ紙幣肖像 1月15日は、ジョン・チレンブウェの日ということで祝日です。今日は日曜日であることから明日月曜日が振替休日となっています。ジョン・チレンブウェ氏は、マラウイで最初に独立運動した人として英雄視されており、マラウイの紙幣の肖像になっているため、マラウイ人なら誰でも知っている人です。

 ジョン・チレンブウェは、教師であり牧師でした。1915年に飢饉が発生し、大量のモザンビーク人と白人がやってきて、ジョン・チレンブウェが住む地域の教会や学校を焼き払い、土地を奪い取ったようです。一方、第一次世界大戦によるヨーロッパの戦争にアフリカが巻き込まれることに疑問を呈していました。こうした背景から、ジョン・チレンブウェは、彼の信徒200人と話し合い、武装蜂起しました。そして、1月23日に入植者である白人のウィリアム・リヴィングストンを殺害し、一時は優勢だったものの、その後劣勢に転じ、2月3日に逃亡していたところをアフリカ人兵士によって発見され射殺されています。

 日本語のウィキペディアの記事を読むとジョン・チレンブウェがウィリアム・リヴィングストンを殺害し首を教会に持ち込んだように読み取れるのですが、実際には信徒である別の男性が殺害したようです。ジョン・チレンブウェは白人女性に対して性的虐待をしないように、そして略奪しないようにと指示をしていました。また、逃亡し発見されたときにも武器は所持していなかったようです。彼の意に反した方法で殺害や略奪などが起こってしまったようです。