忍耐のいるエチオピア航空パート2(2)

(意味がない搭乗順番色シール)

 ビジネスクラスの乗客や体の不自由な人、赤ちゃん連れなどが優先的に搭乗するのはもちろんですが、エチオピア航空の場合、搭乗券の確認も兼ねて、搭乗券に乗る順番別に色シールを張っています。優先搭乗のお客さん以外は、奥のお客さん(座席番号の大きい人)から先に乗せるようにしているわけです。これ自体は、非常に良い仕組みなのですが、係員がぐだぐだなので全く意味がなくなっています。

 まず、本来はゲート前で席に座る前に、先着順に搭乗券をチェックして色シールを張るべきなのですが、係員が不在。なので乗客はゲート前に座って待っているわけです。色シールは貼らないんだなぁと思っていると搭乗開始の10分ぐらい前になってようやく搭乗券チェックして色シール張りです。この順番は当然滅茶苦茶です。そして、長い行列が出来、事務処理速度が滅茶苦茶遅いので、絶対搭乗開始に間に合わないよなぁ、と思ってみていたら、案の定間に合わず搭乗開始。

 そして、ビジネスクラスからの優先搭乗です、とアナウンス。俺はビジネスクラスだ、という顔をして我先にと並ぶアフリカ人の乗客。その人の搭乗券をよく見ると、ビジネスクラスでもないし、席もエコノミー席で番号も若いので、最後の方に搭乗すべき人。結局、色シールによる搭乗順番を全く無視して早く並んだもの順での搭乗でした。


 アディスアベバからバンコクまでは、約9時間のフライトですが、今回は通路で横になって寝るような乗客もおらず、比較的快適でした。アディスアベバからは、広州行きと香港行きがほぼ同時刻(午前零時半頃)に出発し、どちらもバンコクを経由します。(ゲートを間違えそうになったので要注意です。)

 今回は、行きは、たまたま香港行きだったので、客層も比較的良かったです。隣の席の人は中国人かと思ったのですが、話をするとフィリピン人でした。つっこんだ話はしませんでしたが、コンゴ民主共和国から帰郷するようで、香港まで行き、そこからフィリピンのマニラ、そして、さらにミンダナオ島まで帰るようで、本当に気の遠くなるような旅程です。ちなみにマラウイからバンコクまでは乗り継ぎ時間も入れて約20時間です。フライト時間はリロングウェからアディスアベバまでが約4時間、アディスアベバからバンコクまでが約9時間です。