マラウイ大学理事会、司法長官の仲裁を拒否
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- カテゴリ: 2011
- 作成日:2011年03月29日(火)02:10
毎日、新聞のトップ記事になっているのですが、だんだんわかりにくくなっているマラウイ大学チャンセラー校とポリテクニック校での授業ボイコットですが、マラウイ大学理事会とボイコットをしている講師・学生たちとの間で法廷闘争になりそうなので、司法長官が和解のために先週の木曜日に仲裁に入ろうとしたのですが、マラウイ大学理事会側が申し出を拒否したようです。そもそも警察と講師側で揉めていたのに、なぜ理事会も間に入ったかというと、ムタリカ大統領が警察側を支持し、講師側に授業を再開するように命令したため、講師側がこれを不服として命令差し止めの仮処分を裁判所に申請、この仮処分の申請中に理事会が先週の木曜日までに授業に復帰するように指示したため、講師側は激怒し、理事会に対して法廷侮辱罪を求める訴訟を起こしています。これに対して、裁判所側がまずは話し合いをすべきと仲裁に入ったのですが、理事会は拒否という結果になったみたいです。
話がさらにややこしくなりそうなのは、学生側もすでに7週間目にはいる授業ボイコットで、授業がないことに痺れを切らしてきており、教育科学技術省のピーター・ムタリカ大臣に対して、「教育の権利」を主張して、紛争のすみかな解決を求める抗議デモを起こそうとしています。ピーター・ムタリカ大臣は人民進歩運動党から今回の授業ボイコットが経済的、社会的に大きく影響を与えているとして、責任をとって辞任する要求がなされています。
警察ー講師の対立から、大統領、警察、教育科学技術省、大学理事会、裁判所、学生、チャンセラー校、ポリテクニック校、野党と多くの人物が登場するようになり、どうなるのでしょうか?