イラン、マラウイに約40億円の鉱業支援

 イランは、米国が支援凍結を発表した2日後の昨日、鉱業分野支援に5,000万ドル(約40億円)を拠出することを発表しています。

 現地新聞ネーション紙などでは非常に小さく取り上げられているのですが、非常に頭が痛い内容だと思います。イランはご存知の通り、核兵器開発疑惑が取り沙汰されている国です。高濃縮ウランの製造に着手したことから核兵器を開発しようとしているのでは、という疑惑がもたれ、世界的に非難され孤立しています。マラウイは、北部のカロンガでオーストラリアのパラディンエナジー社が2009年よりウランの採鉱を行なっており、国内総生産の約5%を占めています。目的は明らかで西側諸国の圧力をかけている隙間を狙ってきています。今年の3月には西側諸国と距離を置く独裁政権のジンバブエに中国が約570億円となる巨額の長期借款をしており、見返りとして鉱物資源の利権の確保を求めています。マラウイのジンバブエ化が始まっていないことを祈ります。中国は、ご存知の通り、マラウイには、昨年完成した新国会議事堂、建設中の高級ホテル、国際会議場、そして、建設が予定されている科学技術大学など、膨大に支援というより見返りを求めて投資をしています。最近、労働者層ではない中国人を良く見かけます。