青年海外協力隊40周年記念式典を実施
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- カテゴリ: 2011
- 作成日:2011年08月25日(木)00:15
本日(08/24)、新大統領官邸にて青年海外協力隊の40周年記念式典がマラウイのムタリカ大統領、在マラウイ日本大使などが出席して行われています。マラウイのムタリカ大統領は、「日本はマラウイが独立してから、無条件に健康や教育などの分野でマラウイを支援してくれた。マラウイが世界の経済大国の一つである日本から多くの本場の方策を学んだ。マラウイへの青年海外協力隊の派遣総数が世界一であるのは特筆すべきことである。」などと述べ、40年の長きにわたる草の根活動に対して感謝の意を表しています。
また、同じ式典の合間に在マラウイ日本大使はインタビューに応じて、南部、中部の6校で実施している中等学校改善計画、第2次南部のブランタイア市道路整備計画、リロングウェのカムズ国際空港の太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画などの多くのプロジェクトがマラウイで進行していると説明した後、現在、マラウイで起こっている燃料不足がこうしたプロジェクトの進行を阻害しているとして懸念を表明、すみやかな改善を求めています。
マラウイは、1971年に最初の7人の協力隊員が派遣されてから40周年を迎え、派遣累計は8月現在で1553人となり、国別派遣累計は世界一となっています。
草の根レベルで活動しているにも関わらず、そうした活動の様子を一般のマラウイ人が知らないのも事実です。新聞にも08/20の週報マラウイニュース、そして、昨日08/23のネーションにも40周年記念の特集折り込み記事が掲載されましたが、新聞自体が高いこともあり、目を通しているマラウイ人は極めて少ないと思います。やはり、看板や横断幕といった誰もが目につく所で、派遣総数が世界一、そして40周年をアピールしたら良いのではと思います。出来れば、目につきやすいところで、恒久的に残るもの、道標のようなところにあるのがベターだと思うのですが。昨年から、日本の外務省は、「ODAの見える化」に力を入れ、日本国民の理解と促進を図ろうとしています。同様のことはマラウイにも言えます。「草の根活動の見える化」は特にアフリカでは重要であると痛切に感じます。今、マラウイ人の目に入るのは、日々、存在感の増す中国です。中国が建設した新国会議事堂、建設中の隣接するホテルや国際会議場、街中にある中国商店は圧倒的な存在感があります。ぜひ、日本は、この歴史の重みのある草の根活動、日本流の国際協力をアピールしてほしいと思います。