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燃料、砂糖不足が深刻化

恒常的な外貨不足から燃料不足が続いているマラウイですが、特に直近の4日間程度は供給がほぼストップしたようで、ガソリンスタンドに長蛇の列ができたことを伝えています。余談ですが、今年は、雨が例年より多くまだ雨が降っているようです。4月前半には雨が降らなくなり、乾季に入るはずなのですが。リロングウェでは、少なくとも3月10日までに平年と同じ900ミリの雨がすでに降っていたように思いますので、例年より多いことは確かです。(東京は年間1500ミリです。参考まで。)

エネルギー大臣は、ジンバブエ方式と読んでいるようですが、石油を扱っている会社(Pumaとか)とかが、直接、タンザニアやモザンビークで石油を買い付けることを認めるようにするから、1ヶ月以内に改善すると週末コメントしたようですが、たぶん、市民は信じていないと思います。ちなみに世界的に見ると中東情勢の悪化により原油価格が高止まりしており、日本も7週連続ガソリン価格が上昇していることが報じられています。日本は現在、1リットル158円ぐらいになっています。(マラウイは380MKなので190円です。)

また、砂糖が生産調整されているため、砂糖不足も深刻化しています。2キロ入り450MKと従来の価格(1キロ220MKぐらいだったので。)で販売するということで、南部のブランタイヤのリンベ、首都リロングウェのスーパー(Shoprite U-Save, Chipiku)などでは長い行列が出来たことが報じられています。(先週、ゾンバでも行列が出来たようです。)他店では、品不足から価格を吊り上げ、2倍の値段で販売しているところもあるようです。

上記に書きましたが、原油価格が高止まりしていますので、仮に外貨不足が緩和したとしても燃料不足が厳しいことには変わりありません。生産調整している砂糖のほか、これから観光シーズンになりますが、観光部門も外貨不足や燃料不足で、ダメージを受けています。観光部門にも観光事業課税として1%の税金を政府が財政難なので課しているようで、厳しいようです。本当は、外貨獲得手段として、マラウイ湖などの観光資源を活用して観光を推進し外国人旅行客を誘致すべきだと思うのですが、ダメですね。マラウイ湖は、淡水のガラパゴスと呼ばれるほど、固有種が多いところです。観光インフラを整えプロモーションすれば、ある程度の周遊の観光客が流れてくるはずです。世界自然遺産をうまく活用してほしいです。