最新

マラウイの賃金アップのスト拡大、空港閉鎖へ

昨年から散発的に起きている賃金アップを求めるストライキですが、先週末ぐらいからストライキが拡大しバンダ大統領が昨年就任後最大規模となっています。公務員などは65%の賃金アップを求めてストライキを実施、教員や看護師などの医療関係者なども一部加わりストの規模が拡大している模様です。首都リロングウェのカムズ国際空港、ブランタイアの空港でも職員がストを実施して空港機能がストップし、ケニア航空やエチオピア航空はマラウイへのフライトを取り止めたようです。デモ行進なども武装警察が見守る中で平和的に行われているようですが、月曜日にはリロングウェの政府官庁が集まるキャピタルヒル周辺では、道路を封鎖してストライキをしている人々を排除するために催涙ガスなどが使われています。

現在のストライキは、昨年5月にクワチャを切り下げ、変動相場制に移行したことによる急激な物価上昇に対しての賃金アップ要求です。IMFの指導による厳しい経済改革に対して国民が耐え切れず抗議しているものです。先月17日にも全国規模のデモがありました。現在、マラウイはIMFの配下で経済再生計画を進めているところです。政府もお金がないわけですから、バンダ大統領としては国民に丁寧に説明するぐらいしか手がなく、厳しい状況が続いています。ただ、状況が悪化すると一昨年のようにIMFなどの支援凍結という事態に陥ってしまい、負のスパイラルに入ってしまうので、これだけはなんとしても避ける必要があります。