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政府専用ジェット売却費を貧困者の食料に
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- 作成日:2013年09月07日(土)08:48
マラウイ政府は、今年5月に売却した14人乗りの政府専用ジェット機(フランス製のダッソーファルコン900)の売却費1500万ドル(約15億円)を今年全人口(約1500万人)の10%が食糧不足になると見込まれることから、トウモコロシやマメ科の穀物などの購入費として充当することに決定したことを明らかにしています。
この専用ジェット機は、前大統領であるムタリカ大統領が2010年3月に議会を通さず購入したものです。購入費用は1326万ドル(約12億円)とみられています。トップドナーである英国は当時、これに対して強烈に批判し、援助金を約30億円から26億円と約4億円(440万ドル)削減しました。その後も維持管理費や保険などで年間30万ドル(約2700万円)と膨大な費用がかかっていたとみられ国内外から批判を受けていました。国家予算の4割をドナーからの援助で賄っていたわけですから当然ですよね。
独裁色が強くなり、国内外の批判がされていた前ムタリカ大統領は2012年に心臓発作で急死し、バンダ大統領が就任しましたが、バンダ大統領は、ドナーとの関係改善の尽力し、経済の立て直しのために大統領の給与の30%減額したり、以前から批判のあった閣僚のベンツ35台の売却する方針を明らかにしています。専用ジェット機は、今年の1月に売却の方針が発表され、今年の5月に競売にかけられ売却が成立したものです。