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マラウイ、スーダン大統領問題で新たな外圧

 今週のマラウイに関する国際的なニュースは、10月に東南部アフリカ市場共同体(COMESA)サミットに出席するためにマラウイを訪れたスーダンのバシール大統領を拘束しなかった件でした。スーダンのアル・バシール大統領は、戦争責任と2004年のスーダン西部ダルフールでの大量虐殺の件で起訴されています。国際刑事裁判所は、スーダンの大統領の拘束をマラウイ側に求めていましたが、マラウイ政府は大統領を拘束することなく出国させています。後日、国際刑事裁判所は、マラウイに対して弁明を求め、マラウイ側は、たしか国家元首とした訪れた公人を拘束することはできないといった弁明をしていたように思います。

 今週の月曜日(12/12)に国際刑事裁判所は声明を発表し、この件について、国連安全保障理事会に報告するとしています。これに対して、マラウイの情報大臣は、国際刑事裁判所ローマ規程の締結国から脱退する可能性も示唆しており、新たな火種が発生した感じとなっています。