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基本品目、半年間で45%値上がり

 マラウイ消費者協会は、今週の火曜日にメディアのインタビューに応え、調査の結果、この半年間でパン、石鹸、食用油などが平均で45%値上がりしたと述べています。この調査は、マラウイの主要都市である首都リロングウェと南部商業都市のブランタイヤで行われています。2011年9月時点と2月時点との比較では、

  • 食パンが110MKから220MKに。
  • 砂糖1キロが185MKから220MKに。
  • 肉1キロが880MKから900MKに。
  • 米が285MKから300MKに。

となっています。円に換算するには、0.5を乗じます。

 以前から特に実感していて、度々私も取り上げていますが、食パンの値段の高騰がすごいです。まぁ、そのはずで輸入コストがどんどん上がっています。昨年から振り返ると、昨年の2月に燃料が値上げ、その後、ドナーからの援助凍結を受けて歳入を確保するために、7月に基本食品に対しての課税、スーパーには総売上税の導入、8月にはドルに対して約10%のクワチャ切り下げ、11月に再度燃料の値上げ、再三に渡って、値上げをせざるを得ない要因が発生しています。スーパーにある商品は、軒並み1.5倍から2倍になっています。一方で、現地マラウイ人の給与水準は変わっていないので、特に都市部の人の生活は打撃を受けていることになります。マラウイの最低賃金は日額180MKで、月の最低賃金は約5400MK(約2700円)となります。

 今後の焦点は、昨年の12月にIMF代表団がマラウイを訪問、今月(3月)にも再びIMF代表団が来訪するようですが、外貨の公定レートと市場レートの差を解消するための、クワチャ切り下げとなります。大統領は強く反対していますが、すでに市場レートと公定レートとの差はどんどん開いており、倍近くになっています。公定レート約165MKに対して、市場レートは250-300MKぐらいになっています。このまま処置をしないと通貨の信頼性がなくなり破綻するので、早急な対応が必要が状況となっています。