MTL

 マラウイ電気通信会社 (Malawi Telecommunications Limited ? MTL) は、2000年に民営化することが政府によって決定され2005年に民営化されている電話会社です。現在 (2011) は、テレコムホールディング会社 (Telecom Holding Limited) が80%、政府が20%保有しています。マラウイの固定電話については、このMTLが行なっており、携帯電話やインターネットサービス事業も行なっています。日本のNTTのような位置づけの会社です。

 このMTLがLibertyNETというサービス名でCDMA方式の無線インターネットサービスを展開しています。回線速度は、64-128Kbps程度(この速度だとSkypeが音声のみでも少し厳しい)ですが、他のインターネットプロバイダが、通信データ量の上限設定あるいは従量制であるのに対して、月極無制限となっている点、サービスエリアが全国規模で広い点がメリットです。

MTL 通信ドングル インターネット接続するには、MTLショップで、ドングル(dongle)を呼んでいるUSBタイプの通信機器を購入する必要があります。このドングルは値段が高く27,000MK(約15,200円)もします。  このドングルは、以前は 27,000MKと高額だったのですが、競合するプロバイダ (Airtel, TNM) がドングルの価格を大幅に下げたこともあり、2011/01/21のプロモーションから5,000MK(2,850円)で販売されるようになったようです。ただし、ハイスピードプランが標準としようとしているようで、最初のサブスクリプションは、19,000MK(10,830円)に買わないといけないそうです。その後は、以下のような従来のサブスクリプションが選べるようです。

 また、通信機器の在庫はほとんど置いていないため、タイミングが悪いと数週間から数ヶ月待たされる可能性があります。このドングルの中に通信ソフトをが入っており、このソフトウェアをパソコンにインストールし、別途バウチャーを購入し、それに書かれているユーザIDとパスワードを入力するとインターネット接続できるようになります。リロングウェ市内だとクロスロードのセブンイレブンというスーパー裏手にあるMTLショップでドングルとバウチャーが購入出来ます。

 バウチャーは、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月とあり、長期プランの方が割安となっています。その他、終日、午後、夜間と時間帯によるプランもあり、予算や利用形態に合わせてプランを選択することが可能です。個人的には利便性を考えて、終日プランで、とりあえず1ヶ月を購入し、問題がなければ6ヶ月、24時間を購入することをお勧めします。

 

All day Surfer
24時間

Afternoon Surfer
15:30-18:30

Night Surfer
21:00-07:00

1ヶ月

13,000MK(6,500円)

5,000MK(2,500円)

7,000MK(3,500円)

3ヶ月

33,000MK(16,500円)

12,000MK(6,000円)

18,000MK(9,000円)

6ヶ月

57,000MK(28,500円)

18,000MK(9,000円)

30,000MK(15,000円)

 ブランタイア地区では、上記のほか、ハイスピードプランというのもあるそうで、これは回線を束ねて倍速にしているようで、速度は約2倍になるみたいです。この速度だと、スカイプも実用的に利用出来ます。料金も高く、1ヶ月19,000MK(10,697円)となります。

 ブランタイア地区で先行してサービスを展開していたハイスピードプランがリロングウェなどでもサービスを開始したようです。(たぶん、2010/12から)速度は約2倍となり、この速度だとスカイプも実用的などですが、料金は、1カ月19,000MK(9,500円)となります。(訂正:リロングウェでもハイスピードサービスを開始したと思ったのですが、2011/06に購入に行ったら、そのサービスは提供していない、と言われました。)

私は複数のプロバイダ(MTL, Airtel, TNM, Globeなど)を利用していますが、電波は一番安定しています。しかし、日中の時間帯に接続が有効なものの、突然インターネットアクセスが出来なくなったり、日本へのアクセスが出来なくなったりすることはあります。そのほか、ドングルは常に品薄です。在庫があったときには迷わず購入されることをお勧めします。

(2011/03/22更新, 2011/09/21更新)