在英国マラウイ高等弁務官も国外退去で帰国

 前記事で英国高等弁務官は先週の土曜日現在、まだマラウイに滞在している模様と書いたのですが、チャーター機で先週の土曜日にマラウイを去ったとのことです。元マラウイ英国高等弁務官によると、高等弁務官が追放されたのは、イギリス連邦史上、過去にスリランカで一度起きただけとのことです。スリランカでは、1991年に英国高等弁務官がスリランカの人権問題、選挙に干渉したとして追放したことがあるようです。

 また、在英国マラウイ高等弁務官も追放されて、火曜日(5/3)に到着したようですが、マラウイの政府関係者などの歓迎はなかったとのことです。

 前英国高等弁務官は、公電の内容を一部引用して、「ますます独裁的で、そして批判に対して不寛容である。」とコメントし、4/18に国外退去命令がマラウイ政府から出されたとされており、英国はこの報復として、在英国マラウイ高等弁務官の退去や先週金曜日(4/29)のウイリアム王子とケイトさんとのロイヤルウェディングの招待の取消などの報復外交がなされています。

 これで追放されたという事実はマラウイー英国の歴史の中に残ることになり、今後は、トップドナーである英国が、マラウイに対して支援をどうするのかが大きな焦点になりそうです。一番懸念されているのがマラウイのジンバブエ化です。