1万人以上の架空職員問題

 金曜日(6/3)に発表された政府の予算書の中では、架空職員(ゴーストワーカー)問題についても言及されています。予算書によると、給与を銀行振込とすることにより、4,878人の架空職員を削除出来たとしており、その損失金額は、年間20億クワチャ(約11.4億円)にものぼります。また、これ以外にも、8,868人の架空職員がいると見られており調査中で、年間36億クワチャ(約20.5億円)以上の損失があると見られるとのことです。つまり、30億円以上のお金が汚職により消えていることになります。政府は、公務員17万人のうち、14万8千人(約87%)の給与を銀行口座振込みに切り替えています。

 架空職員だけで30億円以上、つまり、昨年度は約1600億円のうち30億円ですから、約2%が不正に消えていることになります。実際には、これ以外にも、億単位の使途不明金(不正請求、架空領収書など)がありますので海外からの援助金を含んだ膨大な国家のお金が不正に消えていることになるようです。以前に新聞の記事でも関係者のインタビューがあり、国家予算の3割は不正に使われているとありました。そこまでかどうかはわかりませんが、膨大な金額が不正に消えていることは間違いないようです。