ドナーがゼロ赤字予算について警告

 6月3日(金)にケン・カンドド財務大臣が、約3時間に渡って2011/12の国家予算について説明しました。新年度は、人権問題や統治問題などの懸念からドナーから援助金が削減されるため、ゼロ赤字予算を目指す緊縮財政とするとしています。

 これに対して、財政支援推進派と呼ばれる主要ドナーは、タバコ市場の下落、上昇する燃油、肥料価格のため、外貨問題を考えると非常にアンバランスであると懸念を表明しています。

 財政支援推進派(Cabs - Common Approach to Budget Support)は、アフリカ開発銀行、英国、欧州連合、ドイツ、ノルウェー、世銀で構成されており、国際通貨基金(IMF)、国連開発計画(UNDP)がオブザーバとして入って構成されているそうです。
 また、主要ドナーは先週、大統領と非公開の会合を持ったようですが、その内容については明らかにされていません。
 人権問題や統治問題など西側諸国が懸念している問題が一つずつ解決されないと支援を受けるのが厳しい状況です。先日、大統領が命令した地方選挙の2014年までの延期も大きなマイナス要因になっていると思います。