日本のマラウイへの支援合計は12億ドル

 ネーション紙によると、日本は、1971年に青年海外協力隊派遣取極の協定をマラウイと締結してから40年になることから、来月、リロングウェ市内のクロスロードホテルで記念式典を開催するとのことです。それに先立ちJICAマラウイ事務所の所長が、プレスに対してマラウイでの活動の概要を説明したとのことです。

 それによると、1970年からの日本からマラウイへの支援は、12億ドル(1220億円)であることが明らかにされたとのことです。これに対して、マラウイ側の担当官は、日本は直接の財政支援はないが、青年海外協力隊プログラムを通じて技術支援に貢献した、と述べています。

 現在、シニア海外ボランティアを含めて、1553名以上が1971年以降派遣されており、平均80名のボランティアが常時派遣されているそうです。

 何度か書いていますが、日本が40年間支援してきたという努力の割に、町を歩いているとアジア人が蔑視されており、非常に疲れます。残念ながら、マラウイは技術プロジェクトが少なく、箱モノがないためか、看板などもなく日本の国旗を見かけることもほとんどありません。このため、マラウイ人も、こうした長きに渡っての地道な支援をしてる事実を一般の人が全く知らないようです。式典などは一過性のものですし、新聞などのメディアでの報道も一過性です。新聞は富裕層しか読めないですしね。看板など作って恒久的に支援している事実を一般の人にアピールすることが重要です。私の職場には未だ、2008年以前に台湾が支援していたことがステッカーなどでわかります。アフリカでは、積極的にアピールして中国との立場の違いを鮮明化することが大事だと思います。