ハンガープロジェクト、マラウイ大統領へのアフリカ賞授与を取り下げ

 慢性的飢饉に苦しむ人々を支援しているNGOのハンガープロジェクト(米国)が2011年のアフリカ大陸での飢餓撲滅のために顕著な指導力を発揮した人へ与えられる「持続可能な飢餓撲滅のための指導力のアフリカ賞(Africa Prize for Leadership for the Sustainable End of Hunger)」をマラウイのムタリカ大統領に授与することを7/13に発表しましたが、7/20, 21に全国規模のデモに伴う暴動で多くの犠牲者を生んだ前例のない重大な出来事を憂慮し、8/1にアフリカ賞授与を取り下げることを発表しています。

ムタリカ大統領は、食料安全のために2005年に導入した農業助成金プログラムが高く評価されていました。実際にこのプログラムが功を奏して、トウモロコシの収穫が安定し、余剰のトウモロコシが輸出できるほどでした。さらに進めて、タバコから別の商品作物への転換助成や支援などに取り組めば良かったのですが残念です。