マラウイクワチャ、対ドル152Kから167Kに切り下げ
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- カテゴリ: 2011
- 作成日:2011年08月09日(火)04:15
新聞やウェブサイトの為替レートは変わっていないのですが、マラウイ中央銀行は、今日、月曜日(08/08)から為替公定レートを切り下げたようです。ドル売りレートは、152クワチャから167クワチャと約10%と大きく切り下げられています。
IMFはクワチャの切り下げを要求し、大統領は6/24にこの要求を拒否していましたが、外貨不足、燃料不足が改善されず、むしろ悪化しているため、切り下げに踏み切ったようです。闇レートはドル売りは190クワチャ前後で取引されていますので、実勢レートとはまだ開きがあり、ドル売りレートは180クワチャが適正ではないかと専門家は見ているようです。今回の切り下げによって、主要輸出品のタバコなどは輸出はしやすくなりますがタバコ市場価格の下落幅の方が大きいため厳しい状況は変わりません。ガソリン、肥料、薬、その他の生活用品の多くは輸入品ですので、物価の上昇が加速し、結果としては生活が厳しくなるため不満も高まりそうです。ガソリンが再度、10%程度の値上げもあるかも知れません。タバコから他の商品作物への転換を図っていかないと経済は大きく失速しそうです。
(追記) 08/09(火)の新聞に掲載された為替レートです。昨日(08/08)の9時に公定レートは変更されたそうです。l