マラウイ:8/17に全国規模の座り込みデモ実施へ

 8月17日に予定されている全国規模の反政府デモについて、アナウンスが正式になされたようです。キャッチフレーズは、「Another Malawi is Possible(新しいマラウイは可能だ!)」のようです。7/20のデモはデモ行進でしたが、今回のデモは、政府に提出している嘆願書に対しての対応を求めて、各地で座り込みのデモを行うようです。デモは2段階で計画されており、

  • 第1段階は、大統領が嘆願書へ応じるための猶予として48時間の座り込みデモ。
  • 第2段階は、大統領が明確な返答をするまでの座り込みデモ。

を行うとしています。座り込みが予定されているのは、首都リロングウェ、南部ブランタイア、ゾンバ、北部ムズズです。赤いものを着用してデモに参加するように呼びかけています。おそらく月曜日の現地新聞にデモの告知が掲載されると思われます。首都リロングウェは、新国家議事堂前、ブランタイアはビクトリア通りのオールドタウンホールでの座り込みが計画されているようです。

 一方、政府側は、大統領がデモの中止を求めていることから当日のデモを阻止するために警察が排除すると見られています。今日のウイークエンドネーション紙にも、抗議活動が激しくなり、警察が対応が出来ない場合は、軍が出動することになるだろう、という軍報道官のコメントを報じています。

 当日、政府側がデモを強制排除することになると、先月のデモと同様に流血の事態が避けられない状況となりそうで、頭が痛いです。また、状況を静観する場合は、デモが長期化する可能性もあり、今後の政府側、反政府側の行動を注視する必要がありそうです。デモ当日にインターネットや携帯電話などのメディアが政府当局によって規制されなければ良いのですが・・・ 前回のデモでは、民間ラジオ局のデモ中継を政府が規制、ジャーナリストを拘束するなどの措置をとり、国内外から報道の自由が侵害されたことについて強く非難されていました。このときには、民間ラジオ局のデモ中継を中止しないとインターネットなどのメディアを切断すると圧力があったようです。とにかく平和的な解決を模索してほしいです。