ザンビア大統領、マラウイに謝罪に要求

 先日、ザンビアの野党党首からザンビアの新しい大統領に就任したサタ氏ですが、マラウイに対して、2007年3月にサタ氏がマラウイの訪問した際、空港に到着したものの、そのまま国外退去処分とされたことについて謝罪を要求しています。このとき、サタ氏は、マラウイの前大統領とバキリ・ムルジ氏との面会のためにマラウイに訪問しようとしたようです。謝罪がない場合は、10月14日にマラウイで開催される東南部アフリカ市場共同体(COMESA)のサミットに出席しないであろうとコメントしています。

東南部アフリカ市場共同体(COMESA)のサミットは10月4日から15日の日程でマラウイの首都リロングウェで開催されるようです。10月14日、15日にCOMESAの各国首脳が出席するサミットが開催される予定になっており、ザンビア大統領はこの会合へ出席しないだろうと言及したようです。COMESAには、東南部アフリカの19カ国が加盟しています。開催期間中は、警備が厳しくなりそうです。

 加盟国で個人的に・・・と思ったのは、エジプトやリビアが加盟していて、南アフリカは加盟していません。エジプトは、マラウイのCOMESA内の輸出先の1位で、2010年は9,596万ドル(約76億円)となっています。続いて、ジンバブエ、ザンビア、ケニア、スワジランドとなっているようです。

ジンバブエに対する渡航情報(危険情報)の発出

日本の外務省はマラウイ周辺国であるジンバブエの渡航情報を更新しています。

全体的に治安は安定しているとのことです。ちょっと興味を引いたのが、

また最近、観光施設において、ライオンが観光客を襲ったり、地方で野生の象が住民の居住区をうろつき住居や農作物に被害を与えるケースも発生しています。 2011年6月には邦人旅行者も利用するホテルにおいて、従業員が象に近づき事故死するという事例もありましたので、不用意に野生動物に接近するといった危険な行動は避けてください。

とのことで、アフリカなので、やはり野生動物が多いのですが、十分な注意が必要です。マラウイでも野生の象が観光客や村を襲うという事例は発生しており、象に襲われて死亡すると事故も年に数件あるようで、新聞などで見かけます。

マラウイ準備銀行、偽造500MK紙幣について注意喚起

 結婚式などで偽造の500MK紙幣をばらまいて、それをあとで本物の500MK紙幣と交換する、といったことが行われているのでしょうか?マラウイ準備銀行は、こうした偽造500MKを作ることは違法行為であり、禁固7年にあたる重大な罪であるとして、現地新聞に公用語の英語とチェワ語でそれぞれ1面を使って注意喚起を行なっています。また、本物の紙幣と偽造紙幣の見分け方についても掲載しています。

ピーター・ムタリカ外相が国連で演説

 ニューヨークで行われている国連総会に出席しているピーター・ムタリカ外相は、国連で昨日演説を行なっています。

IMF、マラウイにさらなる外貨切り下げを要求

 IMFはマラウイに対して、IMFの長期融資プログラムを受けるためには、ドナーからの資金凍結に伴う国際収支問題に対処するには8月の通貨切り下げでは不十分であり、さらなる切り下げが必要であると述べているようです。

 マラウイは、長期的な国際収支問題の改善のために IMFから提供される拡大信用供与(ECF - The Extended Credit Faciltiy)と呼ばれる長期融資制度を利用していますが、ドナーからの援助金の凍結などを受けて、この融資制度の枠組みから外れてしまっているという指摘を受けていました。こうしたことを受けて、8月に対ドルに対してクワチャの10%の切り下げを行いIMFの融資を受けるべく対処をしたことを示しましたが、IMFはそれでは対処不十分と考えている、ということのようです。

日本の和太鼓奏者、レナード衛藤がマラウイで公演

 日本の和太鼓奏者のレナード衛藤(48)が国際交流基金の文化芸術交流プログラムで東アフリカ公演を実施するとのことで、タンザニア、マラウイ、エチオピア、ジブチの4カ国(09/28-10/08)を巡るとのことです。マラウイでは、10/1、2と公演する予定で、10/1(土)にリロングウェのクロスロードホテルで公演、そして、10/2(日)にはマンゴチで開催されるLake of the Starsのフェスティバルに参加しての公演となるようです。

毎年マラウイ湖畔で実施される音楽フェスティバルの「Lake of Stars」は、 09/30-10/02まで、マンゴチの サンバード・ンコポラ(Sunbird nKopola)ホテルで開催される予定になっています。日本の和太鼓奏者が国際交流基金のプログラムで来るのに、在留邦人には全く情報が提供されないというのもいかがなものでしょうか?

ポリテクニック校の学生が変死

 土曜日の早朝に反政府運動グループ(YDF - Youth for Freedom Democracy)のリーダであったブランタイアのポリテクニック校の機械工学科の学生がキャンパス内で死亡したとのことです。大学の高さ15mの建物の上から落下したと見られています。警察は自殺と見ているようですがメディアなどは疑問視しています。大統領侮辱罪で学生は警察当局から指名手配されていたとのことでした。学生の葬儀は月曜日に行われる予定です。

マラウイではメディアに遺体がそのまま掲載されるので、ちょっと抵抗があります。

ザンビア大統領選、野党党首が勝利、ムタリカ大統領ザンビアへ

  マラウイの隣国ザンビアで20日実施された大統領選挙は、野党の愛国戦線(PF)のマイケル・サタ党首が、現職のバンダ大統領ら9人の他候補を破って当選したとのことです。サタ氏の開票率95%の段階での得票率は43%、バンダ氏が36%であったことが伝えられています。開票の遅れから、サタ氏の支持者が多い北部で22日、暴動が発生し、死者も出た模様です。

 本日、マラウイのムタリカ大統領は、ザンビアの大統領就任式の出席のため、ザンビアを訪問しているようです。

ムタリカ政権は、2007/03/15にサタ氏がマラウイに到着したときに、そのまま国外退去させたことがあるようです。

マラウイ大統領、自宅待機ストの終了の呼びかけ

 マラウイのムタリカ大統領は、国営テレビで演説し、今回の市民グループが主導する3日間の全国規模のストライキ(自宅待機スト)は非合法であり、止めるように国民に呼びかけています。

「プランB」が自宅待機スト

 反政府デモを主導している市民グループが以前からほのめかしていた「プランB」というのが、今回の3日間の自宅待機ストだったようです。法廷がデモ中止命令を出した場合の代替策として用意していたようです。ただ、今夜遅くに、政府支持者側がデモの禁止を求める法廷禁止命令を入手したようです。また、政府は国民に水曜日は平常通りに仕事に行くように呼びかけています。