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リロングウェ、バスターミナル周辺でズボン着用の女性を襲撃

 情報が錯綜しているので正確ではありませんが、ツィッターやメディアなどの情報によるとリロングウェのバスターミナル周辺(エリア1,2)で、暴徒化した一部の男性が、ズボンやミニスカートを着用している女性に対して下半身に着用しているもの全て脱ぐように強要するという行為に及んでいたようです。ちょうどこうした情報が飛び交いはじめたのがお昼過ぎで、私も正午半過ぎに職場でランチをすませてツィッターをチェックしていて知りました。最初、1/5にリロングウェ市当局・警察と路上販売者が衝突した際に逮捕された仲間の釈放を求めてのデモ行動と思われたのですが、どうもデモ活動というより、暴徒化した男たちが女性に因縁をつけて襲撃したり、商品を略奪しようとしているように見えます。民間ラジオ局のゾディアックによると昨日もバスターミナルから自宅に帰ろうとしている女性が裸になるよう強要されたという報告があったことを報じています。昨日はマラウイはジョン・チレンブウェの日(1/15)の振替休日でした。

 私は、もともと今日はシティセンター(新市街)の方に用事があったので、午後2時過ぎには職場を引き上げようと思っていたのですが、12時半過ぎ現在では、とりあえずバスターミナル周辺は落ち着いているという情報があったので時間を早めてシティセンター側にミニバスを乗り継いで移動することにしました。バスターミナルには、午後1時前ぐらいに到着しましたが、とりあえずミニバスや露店なども出ていて大丈夫そうな様子でしたが、リロングウェ橋を渡ってすぐにある2つの中国雑貨スーパー(WULIAN, 上海)や周辺のショツプは閉店していました。また、職場からバスターミナルに向かうミニバスでは、バスターミナルに着く直前に赤ちゃんを背負った一人の若い女性が下りました。他の乗客の反応から、すでに情報を知っているらしく、トラブルを避けるために手前で降りたようでした。

 ズボン着用の女性を攻撃している目的は明らかになっていないようですが、ズボンやミニスカートは体のラインがよく見えるので道徳的にチテンジという伝統的な巻きスカートを着用すべきと腹を立てて攻撃しているというより、ズボンやミニスカートは富裕層の象徴であり、これに対して貧困層に位置する路上販売者たちが腹いせに攻撃しているように見えます。またズボンやミニスカートの多くは中国からの輸入品だと思われます。

 また、未確認ですが、おそらく1/5に警察と露店との衝突で逮捕された人たちですが、まだ釈放されていないのではと思います。先週、司法関係の職員が給与アップを求めてストライキをしているため、裁判所は業務を停止しており、その関係で裁判が進まず、勾留されたままになっているように思います。仲間が勾留されて苛立っているかも知れませんが、だからといって一般女性を攻撃したり、商店への略奪行為が許されるわけではありません。