マラウイカレッジの女学生殺害事件で二人逮捕

 マラウイカレッジの女学生が殺害された事件で、モザンビークとの国境のムワンザのイミグレーションで彼女の名前の記録がコピーの台帳だけにあった問題で、二人の担当官が逮捕されています。

ジンバブエ人の彼女は、8/4に行方がわからなくなり、その後、9/16に遺体が見つかっています。毒か窒息により死亡したものと見られています。殺人の容疑者は、彼女の妻帯者のボーイフレンドです。8/5に出国したように偽装されていたことが問題となっていました。

サハラ以南のガバナンスインデックスでマラウイは22位

 アフリカのガバナンス(統治)向上とアフリカへの投資を呼びこむことを目的とするモ・イブラハム基金が2010年のガバナンスインデックスを発表しており、マラウイは、サハラ以南の全53カ国中22位 51.7ポイントとなっています。今回のインデックスは、2008/9 のデータによるものです。

上位は、

  • 01位 モーリシャス 83.0
  • 02位 セイシェル諸島 78.5
  • 03位 ボツワナ 75.9
  • 04位 カーボベルデ共和国 75.5
  • 05位 南アフリカ 71.5
  • 06位 ナミビア 67.3
  • 07位 ガーナ 64.6
  • 08位 チェニジア 62.1
  • 09位 エジプト 60.5
  • 10位 レソト 60.1

となっています。

 下位は、

  • 44位 コートジボワール 36.8
  • 45位 ギニア共和国 35.6
  • 46位 赤道ギニア共和国 34.7
  • 47位 スーダン 32.9
  • 48位 中央アフリカ共和国 32.7
  • 49位 ジンバブエ 32.7
  • 50位 エリトリア 31.8
  • 51位 コンゴ民主共和国 31.1
  • 52位 チャド共和国 28.8
  • 53位 ソマリア 7.9

となっています。

? マラウイ隣国で見ると、

  • 16位 タンザニア 55.0
  • 17位 ザンビア 54.9
  • 20位 モザンビーク 52.1

となっています。

 マラウイは、前回2007/8の総合スコアは同じです。スコアの内訳を見ると、

  • 安全と法の原則 12位 65.4 (-0.5)
  • 参加と人権 21位 51.2 (-4.0)
  • 持続可能な経済機会 31位 45.1(+0.7)
  • 人間開発 29位 45.2 (+3.8)

となっています。

チェウで火災で15家屋が全焼

 先日、ドーワで19家屋が全焼した火災があったばかりですが、チェウで15家屋が全焼する火災が水曜日の夜に発生しています。火元はゴミ焼き場で155人以上が住むところを失ったとのことです。

まだ乾季で雨が全く降っていないため、草木や芝などが枯れ切っており、火がまたたく間に広がる状態で、被害が大きくなっているようです。

「Lake of Stars」が開催

Line up 2010

今年で第7回となる「Lake of Stars」というマラウイ湖畔のマンゴチのSunbird Nkopolaホテルで開催される音楽フェスティバルが、10/15-17の日程で開催されています。今年は70名のミュージシャンが集まるようです。入場料は、3日間のチケットで、10,000MK(65$)、土日の2日間で7,500MK(49$)、1日チケットが、4,000MK(26$)となっています。

 10/17は、マラウイでは「母の日」にあたり3連休になっています。入場料が高いですね。10,000MKはマラウイ人の1ヶ月分の給与相当であり、残念ながら地元のフェスティバルではなく、外国人や富裕層のフェスティバルになっている点は否めません。

http://www.lakeofstars.org/

タバコ取引高2億100万キロ、3億9200万ドル

 タバコ市場がまもなく終了するとのことですが、今シーズンは、タバコ全種の累計取引高が2億100万キロ、3億9200万ドル(約600億MK、約360億円)であることをマラウイタバコ管理委員会が火曜日に報告しています。

タバコは平均取引価格は1キロ1.94ドル(291MK)とのことです。

タバコは、国内総生産(GDP)の35%を占め、政府税制収入の23%を占めるマラウイの基幹産業で、農業省によると人口の71.5%、女性の51%がタバコ産業に直接間接的に生計のために関わっているそうです。

ドーワで火災で19家屋が全焼

 月曜日の午前10時頃、ドーワ県の Chipwenkha村で家畜の豚が豚コレラの感染が疑われたため焼却しようとした際、タバコ納屋に火が飛び火し、強風により火災が500m先まで広がり、2つの村19家屋と家畜が全焼したようです。村人の多くは葬式に出席していたため不在であったことも消火が遅れ被害が拡大した原因の一つと見られています。

携帯通話料金TNM値上げ、Zain値下げ?

 マラウイを代表する2つの携帯電話会社、TNMとZainです。今日の新聞で、TNMが新しい料金をアナウンスしています。Zainが今週月曜日から料金を56%値下げするという新聞記事を見かけたので、TNMが対抗して値下げをするということなのかなと思ったのですが、どうも値上げ?のようです。

TNMの新料金は、

  • 日中 05:00-17:00 が 1分あたり52MK(約31円)
  • 夜間 17:00-05:00 が 1分あたり22MK(約13円)
  • SMSが 10MK(約6円)

となっています。

 TNMの旧料金はどうなっていたかというと、

  • 日中 06:00-20:00が1分あたり42MK(約25円)
  • 夜間 20:00-06:00が1分あたり28MK(約17円)
  • SMSが8.7MK(約5円)

という感じだと思います。以前の料金体系は、ユニット表記で税金が含まれていないため、換算しています。日中が24%アップ、夜間が21%ダウン、SMSが15%アップでしょうか?

 Zainは旧料金がよくわからないのですが、新料金は、新聞記事によると、

  • 日中 05:00-17:00 が 1分あたり 51.26MK(約31円)
  • 夜間 17:00-05:00 が 1分あたり 24.60MK(約15円)
  • SMSが10.25MK(約6円)

 Zainの旧料金は、

  • SMSが、16MK(約10円)

だったようです。Zainは、150の電波ステーションを建設する予定で地方を強化するようです。

となっています。今回ピーク時間帯をZainと合わせたのは何か意図があるのでしょうか?

 いずれにしても、ほぼ同じですね。ユニットという単位はもはや意味がないので、まもなく無くなると思います。500ユニットがTNMが750MK、Zainが800MKなので、Zainの方が高いと思っている人が多いのですがほぼ同じ料金です。

 最近、TNMの電波の入りが悪く、電波が全くなくなることを頻繁に起きています。料金的にあまり変わらないとなるとZainに移行する人が増えるかもしれません。

日本政府、HIV検査相談所の建設に100万ドルを支援

 日本政府は、マラウイの6つの地域のHIV検査相談所の建設のためにキリスト教系の国際NGOであるワールドビジョンマラウイに1億5200万クワチャ(約100万ドル)を支援するとしています。日本はすでに2006年に2億4,000万クワチャをワールドビジョンを通じて支援し、25のHIV検査相談所が建設されています。

遅い景気回復でマラウイのお茶収益が打撃

 リーマンショック以降の遅い景気回復の影響で、マラウイのムランジェのお茶の収益が昨年の8月までの累計と比較すると今年度は、35%もダウンしているとのことです。

 昨年の8月までの収益は1,940万ドルだったのに対して、今年は1,250万ドルになっています。昨年の8月のお茶の売上高は67万6,900キロだったのに対して、今年は59万500キロと12.8%のダウン、昨年8月のキロあたりの平均価格が1.77ドルだったのが、今年は1.54ドルと下落しています。

 このため、収益は、昨年の8月までの累計が120万ドルだったのに対して、今年は90万8,900ドルと大きくダウンする結果となっています。

お茶は、マラウイでは、タバコ、ウラン、砂糖と並んで貴重な外貨獲得源となっています。特にタバコの世界的市場が縮小する傾向にある中、お茶は貴重です。マラウイはお茶の耕作面積は、19,800ヘクタール、収穫高は45,000トンでアフリカではケニアに次いで2番目となっているとのことです。

燃料危機は時期的な問題?

 エネルギー大臣が、The Nation紙のインタビューで、マラウイで現在直面している燃料危機は、時期的な問題であると述べています。8月末で前年度が終わり、9月から新しい年度が始まります。前年度は、BP社でしたが、今年度はコマーシャルバンクを含む別の燃料供給組織に変わったため、移行がスムーズにいかずに燃料供給が滞ったためであるとしています。