携帯電話会社TNMも料金体系を一部変更

 先日エアテルになって料金体系が変更されたことを報じましたが、今度は、TNMが、12/01からピーク時間帯を05:00-17:00としていたのを07:00-22:00に変更するということをSMSでカスタマー向けに通知しています。これは、エアテルがピーク時間帯を拡大して実質値上げしたのと同じようにTNMも値上げしたことになります。

 これで現時点のTNMの電話料金は、次のようになるはずです。

  • 日中 07:00-22:00 が 1分あたり52MK(約31円)
  • 夜間 22:00-07:00 が 1分あたり22MK(約13円)
  • SMSが 10MK(約6円)

 エアテルは、

  • 日中 06:00-21:00が1分あたり 51.00MK(約30円)
  • 夜間 21:00-06:00が1分あたり 24.60MK(約15円)
  • SMSが10.25MK(約6円)

となっています。結局、ほとんど場合、ピーク時間帯にしか電話をかけることが出来ないので、TNMでもエアテルでも料金はほぼ同じと考えたほうが良さそうです。1分あたり約30円は、最貧国のマラウイにとっては非常に高いですが、首都ではほとんど人が携帯を持っています。

エアテルになって料金体系がまた変更

 23日からZainはエアテル(Airtel)になって新スタートを切りましたが、料金体系がまた変更になっています。

 料金プランがいろいろ用意されているのですが、基本は次のとおりです。

  • 日中 06:00-21:00が1分あたり 51.00MK(約30円)
  • 夜間 21:00-06:00が1分あたり 24.60MK(約15円)
  • SMSが10.25MK(約6円)

です。10/11に料金体系を変更したばかりで、その時は以下の通りでした。

  • 日中 05:00-17:00 が 1分あたり 51.26MK(約31円)
  • 夜間 17:00-05:00 が 1分あたり 24.60MK(約15円)
  • SMSが10.25MK(約6円)

一見、料金がほとんど変わっていないようにみえますが、ピーク時間帯が17:00から21:00までに拡大されたので、実質値上げです。ということで、日中の時間帯は、Airtel, TNMとほとんど同じですが、17:00以降はTNMで利用した方がお得になっています。

 TNMの料金体系は以下の通りです。

  • 日中 05:00-17:00 が 1分あたり52MK(約31円)
  • 夜間 17:00-05:00 が 1分あたり22MK(約13円)
  • SMSが 10MK(約6円)

ZainからAirtelへ、エアテルが正式にスタート

IMG_3097 23日(火)にマラウイの首都リロングウェのクロスロードホテルで式典が開かれ、ZainからAirtelへ正式に移行し、Airtelが正式にスタートしています。バールティー・エアテル(Bharti Airtel)は、インドの電気通信事業者で、世界で5本の指に入る携帯電話会社です。エアテルは、クウェートを拠点とし中東とアフリカに展開していたZainに、アフリカ地域の事業についての買収を提案し、2010/06/08までにアフリカ15カ国での107億ドル(約9,095億円)と携帯電話会社としては過去最大となる買収が実施されました。

 マラウイにおいては、2010/06/22に、AirtelがZainマラウイを買収することを発表しており、マラウイ政府と覚書を取り交わしています。この際、Airtelは、マラウイ政府に通信料金の値下げ、通信エリアの拡大を実施するため、3年以内に1億ドル(約85億円)の投資をするとしています。

 Zain(旧MTC) は、1983年に中東初の携帯電話会社としてクウェートで設立された会社で、2005年4月に CELTEL Internationalを買収して中東とアフリカで最大の携帯電話会社となりました。2007年9月8日にMTCグループは、ブランド名を「Zain」に変更してグループを代表とするブランドとなりました。2008年にZainは、アフリカ全体の事業ブランドをCeltelからZainに変更しています。
 Zainマラウイは、以前は、Celtel-itとして、1999年10月から事業を行なっており、2008年に社名変更して Zain Malawiとなっています。したがって、今回わずか2年で再びブランド名が変更されたことになります。

 リロングウェ市内の看板や新聞広告は、23日の正式スタートを受けて、翌日の24日(水)から一斉にAirtelに切り替わっています。Zainのブランドカラーが紫でしたが、Airtelは赤のようで、赤を基調とした看板や広告がいたるところに見られるようになりました。

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Zainアフリカは、Airtelに売却した結果、17カ国からスーダン、モロッコのみとなりました。airtelは以下のアフリカ15カ国で業務を開始しています。

  • ケニア
  • ガーナ
  • シエラレオネ共和国
  • タンザニア
  • ザンビア
  • ウガンダ
  • マラウイ
  • コンゴ民主共和国
  • ニジェール
  • ブルキナファソ
  • ガボン
  • チャド
  • コンゴ共和国
  • マダガスカル
  • セイシェル諸島

エアマラウイ、41億クワチャ(約23億円)の負債

 エアマラウイが41億クワチャ(約23億円)の負債を抱え、今後、運行していくためには、18億クワチャ(約10.1億円)の緊急資金援助が必要であると、議会委員会の中で報告されています。

現在、経営悪化のエアマラウイ、乗客が十分でないと欠航しますし、安全面でも不安を抱えていますので非常に利用しずらい状況が続いています。

エアマラウイのウェブサイト

どうなるのか年金法案

 現在、マラウイでは公的年金制度の創設が議論されており、これに対してマラウイ労働組合会議(MCTU-The Malawi Congress of Trade Union)が反発し労働者約300人がクロスロードホテル前からエリア15, エリア18のロータリーを経て、大統領通りを約1時間にわたってデモ行進し、抗議デモを国会前で昨日行ったようです。当初は火曜日に予定されていましたが、警察当局により中止させられていました。日本の朝日新聞でもこのことが取り上げられており、びっくりしました。この法案では、退職年齢を女性が55歳、男性が60歳としていますが、エイズ問題や貧困問題が深刻なマラウイでは、平均年齢が50歳前後と見られており、労働者が年金保険料を支払っても大半がこの年金を受け取れないことから退職年齢を45歳に引き下げるようマラウイ労働組合会議(MCTU)は求めています。

 マラウイの労働大臣は今まではラジオ、毛布や自転車といった記念品しかもらえなかったのだから、老後が良くなる、と主張しています。

FIFAランキング、マラウイは84位から77位にアップ

 FIFAは17日にFIFAランキングを発表しています。マラウイは84位から77位にアップしています。ちなみに日本は30位です。スペインが1位、2位がオランダ、3位がブラジルとなっています。

 そういえばアフリカの順位はどうなっているのかと思って確認してみると、

  • 17位 ガーナ
  • 19位 コートジボワール
  • 33位 ナイジェリア
  • 34位 アルジェリア
  • 37位 ガボン
  • 38位 カメルーン
  • 47位 ギニア
  • 50位 南アフリカ

といった感じです。マラウイ周辺国だと

  • 67位 ボツワナ
  • 69位 ザンビア
  • 98位 モザンビーク
  • 118位 ジンバブエ
  • 124位 タンザニア

ですから、マラウイは結構、周辺国の中では強い方といえそうです。

リロングウェ「game」フィーバー

 昨日オープンした南ア系ディスカウント量販店「game」のリロングウェ店のオープンの様子を現地新聞のThe Nation紙なども掲載しています。オープンは初日は午前8時からだったと思いますが、午前6時30分ぐらいから並び始めたそうです。ただ、ブランタイア店のときは1キロの長蛇が出来たそうですが、今回は数百メートル程度だったようで、フィーバーという感じではないのかなと私は思います。

日本ならオープニングセールのようなものがあり目玉商品があるのですが、特にそういったものもなかったので盛り上がりにかけたのではないかと思います。駐車場とかでイベントとかしたら良いと思うんですが。

アフリカ最大のディスカウント量販店の「ゲーム」がリロングウェにオープン

 南アフリカ系の大型ディスカウント量販店である「ゲーム」がマラウイの首都リロングウェに新しく建設されたリロングウェシティモール内にオープンしました。マラウイのゲームの出店は2006年のブランタイアに続いて2店舗めとなります。「ゲーム」は、1970年に南アフリカで創業以来、アフリカの11カ国で90店舗以上を展開しており、リロングウェ店は98番目の店舗となるそうです。

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MSCE(マラウイ学校修了試験)の合格率53.35%

マラウイ国家試験委員会(Malawi National Examinations Board ? MANEB)と教育科学技術省は昨日(2010/11/17)、マラウイ学校修了試験(MSCE ? Malawi School Certificate of Education)の合格率を発表しています。受験者数は、68,642人で合格者数は、36,621人で合格率は、53.35%でした。昨年(2009)は、51.2%ということでしたので、約2%アップし過去5年間で最も良いのですが、依然として低い合格率と見たほうが良いようです。

このMSCEを卒業しないと大学や技術訓練校などに行くことが出来ないので、非常に重要な試験となっています。過去5年でワーストの2006年の合格率は、38.85%とひどい数字だったようです。試験の性格として落とすための試験ではないと思われるので、改善の余地があると思います。

TNM、通信料金表記をクワチャに統一

 マラウイの代表的な携帯電話の一つであるTNMは、携帯電話の通信料金単位をクワチャに統一したようです。携帯電話の通信料金は、ユニットという単位が使われていました。私が赴任する以前は、おそらく1ドル100ユニットというときがあったようで、5ドルで500ユニットという感じだったみたいですが、クワチャの下落により、ドルとクワチャのレートが変わり、私がマラウイに赴任したときは、500ユニットが700クワチャ(約420円)で売られていました。その後、6/17に500ユニットが750クワチャに値上げされ、ユニット表記ではわかりにくいことから、8月から携帯電話の残高表記がユニットからクワチャに変更されました。

 そして、先日、街中で500ユニットのプリペイドカードを購入したところ、500ユニットではなく750MKと表記が変わった新しいプリペイドカードでした。これで、段階を追ってクワチャに表記を統一したことになります。

 もう一つのマラウイの携帯電話のリーディングカンパニーのZain(ゼイン)は、プリペイドカードはまだユニットで販売していますが、たぶんこちらも時間の問題だと思います。すでに残高表記や新聞広告などでの通信料金の宣伝は全てクワチャになっています。

以下は上が新しいTNMのプリペイドカード、下が古いTNMのプリペイドカードです。

20101114_TNMカード(新)

20101114_TNMカード(旧)

現在、1ドルは152クワチャで、旅行会社などでクワチャ換算するときのレートは、1ドルが157クワチャとなっています。現金のドルを街中のマネービューローというところで両替するときは、1ドルが175クワチャです。