英国、新しい在マラウイ英国高等弁務官を任命せず

 先月、在マラウイ英国高等弁務官をマラウイ政府が追放した問題で、英国政府は、新しい高等弁務官を赴任させる予定は今のところないようです。先月、マラウイ政府は、前英国高等弁務官が、新聞社のインタビューに公電の一部を引用して「大統領がますます独裁的で、そして批判に対して不寛容である。」とコメントしたことに対して、マラウイ政府はこの前英国高等弁務官を国外退去とする処分をとっており、国内外から大きな批判を受けています。マラウイは英国連邦の一員であり、英国はマラウイに対してのトップドナーですが、この措置により、多額の援助金を失うことになりかねず、非常に今後の動向が気になるところです。

 5/4の記事で新しい在マラウイ英国高等弁務官が到着したと書いてしまったのですが、メディアの記事をよく読んでみたら、報復外交として国外退去となった在英国マラウイ高等弁務官がマラウイに帰国したという内容でした。元記事の方も訂正してあります。すいません。

 英国は、昨年、ムタリカ大統領が専用ジェット機を購入したことにも強く抗議して、援助額の減額をしていますが、今回はそれより大きな問題です。