米国、中国のアフリカ進出懸念

 クリントン米国務長官が10日から、アフリカを歴訪していて、10日ザンビアの首都ルサカで記者会見し、アフリカに対する中国の援助や投資が国際社会が求める透明性やグッド・ガバナンスに必ずしも合致していない、として中国のアフリカ進出に対して懸念を表明しています。

 クリントン米国務長官は、タンザニア、エチオピアを歴訪する予定になっています。

 中国はアフリカの地下資源を獲得するために莫大な投資を続けています。西側諸国などから批判の高い、ジンバブエなどにも積極的に援助をし、その見返りとして、地下資源を全て西側諸国にまわさず中国に提供するように要求しています。マラウイにもこの波が来ており、中国が援助し昨年オープンした新国会議事堂や現在建設中の国際会議場、ホテル、そして技術大学などです。マラウイは2008年に台湾と国交断行し、中国との国交樹立しましたが、中国はこれには大きく2つ狙いがあったようで、一つはもちろん台湾の孤立化、もう一つがマラウイで見つかっているウランなどの地下資源を確保しようとする思惑があったようです。たしかに新たな植民地政策と言われても仕方がない気がします。