忍耐のいるエチオピア航空パート2(1)

 年末のクリスマス休暇を利用してタイ・ラオスに旅行に行きましたが、その際、再びエチオピア航空を利用しています。タイのバンコクに行くには、このエチオピア航空を利用してエチオピアのアディスアベバを経由していくか、南アフリカのヨハネスブルグを経由していくか、基本的にいずれかです。南アを経由していった方が快適なのですが、

  • フライトスケジュールの関係でヨハネスブルグで1泊しないといけないこと
  • バンコク⇔ヨハネスブルグ間の運行が毎日ではない(月・水・土)ので日程がフレキシブルに組めないこと
  • 料金が高いこと

などがあり、移動の快適さを犠牲にしてでも、料金が安く、最短時間で行くエチオピア航空を利用しようということになるのです。

さて、今回のフライトでも結構苛立つところがあったのですが、時系列にピックアップして書きたいと思います。

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(着陸後、また停止していないのに立ち上がる乗客たち)

 マラウイのリロングウェからアディスアベバ間の飛行機ですが、出発時間が15:35と遅いので、コンゴ民主共和国のルブンバシ(コンゴ南部でタンザニアに隣接)から経由してくる飛行機のはずですが、リロングウェが始発だったようで、前回(2011/06)のときのように、自分の座席がすでに占拠されていることもなくスムーズに座ることが出来ました。マラウイからの乗客はドナー関係者が多く、マラウイ人も富裕層なので、客質は良い方だと思ったのですが・・・・

 飛行機が定刻通り、エチオピアのアディスアベバに到着。着陸し飛行機が滑走路からゲート近くに停機しようとまだガンガンと走行している中、乗客たちは一斉に、客室乗務員の「座席に着席しているように」という指示を完全に無視して、機内はまだ真っ暗の中、キャビネットから荷物を出して降りる準備を始めている様子には呆れました。

 たしかに、アディスアベバ空港はハブ空港で乗客のほとんどは乗り継ぎ客で、時間的にギリギリの人もいるようですが、飛行機は定刻通りに到着しているし、係官が誘導するので慌てる必要はないはずです。ほとんど全員が立ち上がるとはびっくりです。

リロングウェ、ショップライトのストライキ続く

今日、午後4時頃にショップライトに立ち寄ってみたのですが、従業員が待遇改善を求めて月曜日から行っているストライキは続いており、店の前はカートでバリケードが作られ、お店はクローズ状態でした。従業員はショップライトに向かって左手の駐車場の一角に座り込みをしています。警察が何人か配置されていて、静観しているようです。

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ちょっとわかりにくいですが、赤い楕円のところで従業員が座り込みをしています。道路のところに立っているのが警官です。

20120126_ショップライトのストライキ

 リロングウェシティモールの南ア系スーパーのSPARや、クロスロードのところに昨年11月にオープンした中東系のCitySupermarketとか、客が増えているわけでもないのに競合店が増えている状態なので大丈夫でしょうか?ストは4日間続いているので、生鮮食品とかダメになってしまっているでしょうね。私も結局SPARで買い物して帰りました。客の立場からすると、従業員の対応も改善してもらいたいものです。レジで買った商品は投げるし、アジア系には態度が悪いし。

雨対策グッズ

 週末は、日中は比較的雨は小康状態でしたが、ずっと鈍よりした天気ですっきりしませんでした。私はフィールドで仕事をするわけではないのですが、首都といえども徒歩+ミニバスの生活の私には雨対策グッズは必須です。日本でも都心などでは夏にゲリラ豪雨に襲われることがあるのでイメージしやすいと思いますが、雨季のスコールは、このゲリラ豪雨あるいは夕立みたいなものです。

 参考までにどんな感じかご紹介しておきます。マラウイではどれも入手が困難のものばかりなので、日本で準備しておいたほうがいいでしょう。

■ 防水リュックカバー

IMG_5550100%防水のリュックカバーです。パソコンを持ち歩く私としては必須です。リロングウェ市内でも砂埃がすごく、ちょっと歩いただけでもリュックが埃まみれになるので、結局、乾季もつけたままです。日本のアウトドア・登山用品店で売っています。
■ 防水インナーバック

IMG_5549 防水リュックカバーでも、スコールの直撃を受けたり、リュックカバーがしっかりカバーされていないと雨がリュック内に染み込んできます。なので、もっとも大事なパソコンはこの100%防水のインナーバックに入れてます。日本のアウトドア・登山用品店で売っています。
■ ビニール収納バック

IMG_5547 日本の100円ショツプで売っているビニール製の半透明のバックです。USBメモリなどのパソコン小物を収納しています。ビニール製なので、少しぐらいリュックが濡れても、この収納バック内までは濡れません。

■ ゴアテックス製のカジュアルシューズ

 値段は高いのですが、効果は絶大です。ゴアテックスなので、通気性が良く、にも関わらず防水なので水は靴の中には入りにくいです。

■ トレッキング用のスラックス

 スラックスタイプのトレッキングパンツは日本でも種類が少ないのですがあります。伸縮性があり、速乾性があります。実はアンダーウェアもトレッキング、登山用のもので、こちらも速乾性があります。雨が降っても体温ですぐに乾きます。

■ 携帯傘

 マラウイでは携帯傘は南ア系ショップのゲームなどでありますが、大きくて重いので、日本で売っている軽量で丈夫なものが便利です。私は雨季用と乾季用の2種類の携帯傘を持っていて使い分けています。雨季は日本で売っている普通の携帯傘で、乾季は日本の旅行用品店などで売っている超軽量の小型携帯傘です。

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 このほか、バイクや自転車などを運転する場合は、レインスーツもあった方がいいと思います。ゴアテックス製のレインスーツを持参してきていますが、マラウイでは自転車に乗っていないので使っていないです。

 マラウイのような途上国で仕事をする場合、日本で出発前に、旅行用品店だけでなく、アウトドア・登山用品店に立ち寄ってみると結構便利なグッズがたくさんあります。アウトドア・登山用品店にあるグッズは、軽量で防水、そして耐久性があるものが多いので、途上国で非常に重宝します。

中国食品店

 お馴染みのエリア3からクロスロードに行く途中、左手のコンプレックスの一角にある中国食品店です。こちらも久しぶりに立ち寄りました。中国食品にはインスタントラーメンがあるので以前はよく買いにいっていましたが、オールドタウンモール内の醤油や味噌などがあり邦人に貴重なボアーズ(Bowers)というスーパーに、中国製ですが、日本の出前一丁のインスタントラーメンが置かれるようになったため、最近はこちらで買うようになったためです。ただ、中国食品では豆腐が1キロあたり450MK(225円)で販売されているので、貴重なお店です。営業時間は、月ー土が08:30-17:30、日曜日が09:00-16:00とのことです。

昨日は、インスタントラーメンやお菓子など豊富に在庫がありました。せっかく立ち寄ったので、ビールのつまみにスルメとお菓子を数点買って帰りました。明日(1/23)から中国正月(春節)になるはずですが、お店は正月的雰囲気はゼロでした。中国人は着実に増えているので中国食材の需要は高いと思います。店員はよく変わりますが、みなさん愛想が良くて感じが良いお店です。

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 スルメは1000MK(500円)、プリッツは、330MK(165円)でした。スルメは、日本のと少し違い、加糖されていて少し甘いです。スルメもプリッツも初めて見かけました。

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City Supermarket

クロスロードがあるムチンジロータリーのところにあるシティモールショッピングコンプレックス内(エリア3側からだとロータリーの奥・北側)にCity Supermarketという中東系オーナーだと思いますが、スーパーマーケットが昨年の11月24日にオープンしています。最近は、ショップライト前のSPARやGAMEが入居しているリロングウェシティーモールが出来てから、クロスロード方面に行く必要がほとんどなくなったので、久しぶりに行き、新しいスーパーにも立ち寄ってみました。スーパーは開店して2ヶ月ということで、商品の在庫もまだ豊富にあり、陳列されている商品もきれいです。店舗入り口は広くないのですが、奥行きが割りとあるので、SPARよりやや狭いぐらいの店舗面積ではないかと思います。

 エリア3側からだとあまり行くメリットはないと思いますが、新市街側の人だと自家用車があれば便利そうです。マラウイでは、商品の在庫は一定ではなく、お店によって商品がマチマチで、結局、複数のお店をハシゴしないと必要な商品がすべて買えないことが多いです。お店は点在しているので本当面倒です。なので、どこのお店にどういった商品があるか定期的にチェックしないといけないので不便です。

 City Supermarketは、毎日08:00-20:00の営業とのことです。

City Supermarket

 ショッピングコンプレックスです。奥手にCity Supermarketがあります。以前、低価格カジュアル衣料品店のMr.プライスというお店がありましたが、いつの間にか撤退していました。たぶん、リロングウェシティーモールに移転した形ではないかと思います。

シティモール・ショッピングコンプレックス

よく雨が降っています

 12月前半のカラ雨季が嘘のように雨がホント良く降っています。今日も未明から雨が断続的に降り続き、雨の中の出勤となりました。その後も断続的にずっと降っています。ただ、少なくともリロングウェ市内は、スコールのように雨が降ると一時的に道が川のようになりますが、冠水するほどでもなく、1時間もしなくても、水はけがよいのか、たしかに一部大きな水溜りもあるし泥もありますが路肩も普通に歩けます。

 マラウイ気象サービス局は、10日ごとに気象データを発表しているのでグラフ化してみると、12月前半は全く雨が降っていなかったのに後半から降り始めているのがよくわかります。特に1/1-10は、平年の3倍も降っています。12月の集計期間の関係で、12/11-20は平年並みのように見えますが実は、12/15ぐらいまで全く雨が降っておらず、その後、一気に降りました。1/11-20までの気象データは1月末ぐらいにならないとわかりませんが、1月初旬よりも降っているように思います。このまま順調に降ってくれればいいのですが、2月ぐらいに中休みしないか心配です。昨年は2月中旬に雨がほとんど降らない中休みとなり、トウモロコシの収穫が一時心配されましたが、その後、雨が降ったため、結果的には全国的には豊作となっています。灌漑設備がしっかりしていれば、少しぐらい雨が降らなくても問題がないと思うのですが・・・

20120119_リロングウェ降雨量


オレンジハタオリ

 殺伐としたニュースが多いので、久しぶりに鳥の写真です。

 今日、汗だくで自宅から歩いて職場の敷地内にたどり着いたら、鮮やかなオレンジ色のスズメより一回り大きい鳥が目に入りました。オレンジハタオリでした。マラウイで見かけるハタオリドリは、頭が鮮やかな黄色です。もうすぐ2年になるけど初めて見ました。あらためて野鳥の種類の多さに驚かされます。この写真でハタオリが留まっている木の葉っぱで巣を作っているようです。

 今日は、結局、昨日の集団暴行の影響で様子見で遅れての出勤。午後は正午半から午後3時まで停電で、仕事らしい仕事がほとんど出来ませんでした。この鳥が見れたことが収穫かなという感じです。

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停電、ウィキペディアも停止・・・

 頑張って汗だくになりながら今日は4キロの道のりを約50分かけて歩いて職場に到着、講義準備したのだけど停電です・・・ ウィキペディアの英語版も米法案のオンライン違法コピー防止法案に反対して、24時間の停止していてなんだかなぁ・・・という感じです。 雨も降りそうだし。

ジョン・チレンブウェの日

20120115_ジョン・チレンブウェ紙幣肖像 1月15日は、ジョン・チレンブウェの日ということで祝日です。今日は日曜日であることから明日月曜日が振替休日となっています。ジョン・チレンブウェ氏は、マラウイで最初に独立運動した人として英雄視されており、マラウイの紙幣の肖像になっているため、マラウイ人なら誰でも知っている人です。

 ジョン・チレンブウェは、教師であり牧師でした。1915年に飢饉が発生し、大量のモザンビーク人と白人がやってきて、ジョン・チレンブウェが住む地域の教会や学校を焼き払い、土地を奪い取ったようです。一方、第一次世界大戦によるヨーロッパの戦争にアフリカが巻き込まれることに疑問を呈していました。こうした背景から、ジョン・チレンブウェは、彼の信徒200人と話し合い、武装蜂起しました。そして、1月23日に入植者である白人のウィリアム・リヴィングストンを殺害し、一時は優勢だったものの、その後劣勢に転じ、2月3日に逃亡していたところをアフリカ人兵士によって発見され射殺されています。

 日本語のウィキペディアの記事を読むとジョン・チレンブウェがウィリアム・リヴィングストンを殺害し首を教会に持ち込んだように読み取れるのですが、実際には信徒である別の男性が殺害したようです。ジョン・チレンブウェは白人女性に対して性的虐待をしないように、そして略奪しないようにと指示をしていました。また、逃亡し発見されたときにも武器は所持していなかったようです。彼の意に反した方法で殺害や略奪などが起こってしまったようです。

燃料不足、停電・・・

 今年も恒常的な燃料不足や停電に悩まされそうです。昨日から民間は仕事はじめとなっていますが、リロングウェ市内はまだ本格的に始動していないようで、交通量も少ない状態です。ガソリンスタンドによっては、早々に車列が出来ていますが、ガソリンスタンドにガソリンがないため、テープで封鎖され全く人気のないガソリンスタンドもあります。昨日もエリア2を歩いているとポリタンクでガソリンを給油している乗用車を2台くらい見かけました。ただ、市内のミニバスは通常通り運行しています。

 職場では、午前11時半から正午半まで約1時間の停電となりました。

 外貨不足、燃料不足、電力不足は、短期的に解決出来る見通しはなく、経済への影響も避けられません。年末には南ア系の量販店のゲームがマラウイから撤退するという報道をNysaTimesがしてびっくりしましたが、その後、撤退の予定はないとゲーム側が発表したようです。ただ、大統領は外貨不足問題を、マラウイ国内の利益をそのまま海外に持ち出しているとして、外国系投資家の責に帰せようとしているようで、二転三転している感じがします。企業にとっても、緊縮財政の中、昨年から新税が導入されているようなので、経営的に厳しい状況が続いています。お金は動かないと経済は活性化しないはずです。

 なかなかすっきりとした年はじまりとはいえないようです。お天気だけは、元旦の午後から断続的にずっと雨が降り続いていましたが、ようやく一休止して晴れ間が見えています。

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