マラウイのムタリカ大統領、78歳に
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- 作成日:2012年02月25日(土)03:43
昨年と違い派手は式典などがなかったせいか直前まで気づきませんでしたが2月24日の今日、ムタリカ大統領は78歳の誕生日を迎えています。大統領は2004年5月24日に大統領職に就き、現在2期目で、任期は2014年となります。マラウイでは三選が現憲法で禁止されていますので、2014年に引退することになりそうです。
昨年と違い派手は式典などがなかったせいか直前まで気づきませんでしたが2月24日の今日、ムタリカ大統領は78歳の誕生日を迎えています。大統領は2004年5月24日に大統領職に就き、現在2期目で、任期は2014年となります。マラウイでは三選が現憲法で禁止されていますので、2014年に引退することになりそうです。
マラウイ現地英字新聞のネーション紙のウェブサイト(http://www.mwnation.com/)ですが、昨日ぐらいからメンテナンス中になってます。メンテナンス中って表示すればいいのに「go to Webmail」とか読者から見ると意味不明です。ちなみに、なぜ私がわかっているかというと、ネーション紙はfacebookのアカウントがあるので、そっちで告知しています。
先週の月曜日(2/13)に、反政府派の活動弁護士事務所に火炎瓶を投げ込もうとしたとして、弁護士側の警備員らが犯人グループを取り押さえ、警察に引渡したところ、反対に自作自演であるとして、誘拐で拷問の容疑で逮捕された反政府派の活動弁護士ですが、その後、先週の水曜日(2/15)に一旦釈放されたものの再逮捕され、きちんとした司法手続きがとられないまま、先週の木曜日(2/16)にゾンバ重犯罪刑務所に移送、その後、心臓病の疾患のため、先週の金曜日(2/17)にブランタイヤの市立病院に緊急移送されました。その間に、司法ストが続いていますが、裁判所は即時釈放の仮処分を同日の午後遅くに出しています。ただ、それでも警察は釈放はしていなかったのですが、今週の火曜日(2/21)に保釈金を支払って釈放されています。
この反政府派の弁護士は、警察長官ら10名を告訴するとしています。
IT関係の記事を掲載するのは初めてかも知れません。南アフリカのITウェブというサイトにムズズ大学の情報技術学科の学生2人がマラウイに特化した Cfinder(http://www.cfinder.infomw.net)という独自のサーチエンジンを作成したことを報じています。
5日間で作成したと書かれているので、既存の部品をうまく組み合わせて構築したのだと思いますが、マラウイの人でこうしたことに興味がある人が少ないので、うまくビジネスレベルまで持っていけるといいだろうなと思います。大事なことは自分たちで作り出すことです。ただ、記事の見出しの「マラウイの二人組、Google代替を作成・・・」はちょっと大袈裟すぎますね。
今日のネーション紙の一面は、「3月28日が対話の期限」という見出しだったので、反政府派の活動弁護士が逮捕されたのを受けて、金曜日に対話から引き上げたのが、軌道に戻ったのかと思ったのですが、よく読むとどうもそうではないようです。市民団体側は、やはり対話から引き上げているのですが、3月28日という対話の期限は残しているようで、政府側にそこまでに昨年7月20日に提出した請願書の20項目の問題の対応を促しているようです。
先週の月曜日に事務所へ火炎瓶を放り込もうとしていた5人の犯人グループを警察に引き渡した際に、反対に自作自演であるとして逮捕された反政府派の活動弁護士ですが、きちんとした司法手続きがないままに水曜日にゾンバ重犯罪刑務所に移送されました。その後、この弁護士に心臓病疾患があり、治療が必要であることから、病院に移送された模様です。また、裁判所からも即時保釈の仮処分命令が出されています。しかしながら、まだ警察の監視下にあるようです。
3/28までに問題に対して何らかのアクションがない場合は、何らかの行動に行うとしており、曜日も勘案すると3/28に何らかの抗議活動を行う可能性が高いです。今までデモやデモ予定日は週半ばの水曜日に設定されています。水曜日だと月曜日にプレスリリースなどをして周知徹底し動員がしやすいからではないかと思います。
もう一つ外的要因として、今年の4/8の日曜日がキリスト教の復活祭であり、その前後の土曜日、月曜日が休みとなることを意識しないといけません。学校などもこの時期は前後を挟んで2-3週間休みとなるところが多いようです。復活祭前後の週に抗議活動はしにくい感じとなっています。
ジンバブエで絶滅危惧種の亀を毎日のように食べていたとして、4人の中国人が逮捕されています。メディアによると、鉱山に不法入国して労働していたとのことです。ベルセオガメという亀とのことで、40匹の亀の残骸が確認され、13匹の生きた亀、そして亀の肉があったとのことです。ちょっと驚きなのが、ジンバブエに住む中国人コミュニティでは初の逮捕者とのことす。ジンバブエ政府は、中国人に対して、「非慣習的な食材を売買しないように」警告しているとのことです。
ジンバブエは、ご存知の通りムガベ大統領の独裁政権下にあり、2008年にハイパーインフレが発生し、経済が完全崩壊しています。2000年に白人からの農地解放政策を実施して以降、西側諸国とは距離を置いており、中国との関係を強化しています。中国は、資源確保のため、このジンバブエの地下資源に目をつけており、多額の援助の見返りとして地下資源を優先的に得ようとしています。
土曜日(2/18)の日本の夜7時のNHKニュースやNHKワールドなどで報じていましたが、サヘルと呼ばれる西アフリカのサハラ砂漠南縁部に広がる半乾燥地帯で広範囲に渡って深刻な干魃が発生、世界的な食料価格の高騰も追い打ちをかけ1000万人が食糧不足に陥っているとのことです。
国連によると、この10年で最も広い範囲に及び、7カ国で1000万人、このうち100万人の子供が深刻な栄養不良の危険に晒されているとのことです。サヘル地域では昨年ほとんど雨が降らず、モーリタニアで46%、チャドで37%減少し、不作となっています。
国連世界食糧計画は、15日にローマで緊急会合が開かれ、迅速な連携行動を呼びかけています。
今日(2/17)の午後遅くだと思いますが、ゾンバ高等裁判所は、現在、ゾンバ重犯罪裁判所に収監されている元司法長官で現在は反政府派の人権活動弁護士の即時釈放の仮処分命令を与えています。しかしながら、まだ釈放はされていないようです。
人権活動弁護士は心臓病の疾患があるとされており、そういったこともあり裁判所が即時釈放の仮処分命令を急いだようです。
反政府派の人権活動弁護士の逮捕、ゾンバ重犯罪刑務所への収監を受けて、市民団体代表は、この弁護士の即時解放を要求し、政府との対話から引き上げることを今朝、リロングウェでメディア向けにプレスリリースしたようです。本来であれば、今日、10月以降中断されていた政府との対話が再開される予定でした。
非常に良くない展開となっています。昨年の8月に国連チームの仲介で、市民団体と政府連絡委員会の間で会合を行い平和的に問題解決を行うということでしたが、この路線から離脱したことになります。これにより、3月28日に問題解決期限を定めていたようですが、このままだと、これは当然白紙となり、市民団体側で何らかの抗議活動を直近に行う可能性が高まっています。司法ストも行われているため、デモ実施可否の司法判断もなく政府、反政府の双方が突っ走る可能性があります。これに歯止めをかけるには、政府側がまず逮捕した弁護士を釈放し、きちんとした司法手続きを踏むことしかないはずです。なぜ逮捕したのでしょうか?
昨日(2/16)、ブランタイヤからゾンバの重犯罪刑務所に反政府派の人権活動弁護士が移送されましたが、刑務所周辺は厳戒態勢となっているようです。刑務所前では、この弁護士を支援するマラウイ大学の講師や関係者などが抗議の座り込みを行なっている模様です。弁護士は死刑囚や終身刑囚が入る監房に収監されていると見られています。
また、この弁護士は心臓に疾患があるため体調が思わしくないとのことで医者がこの刑務所に向かったようです。
今回(2/14)の逮捕請求、保釈請求は、どちらも司法ストの中で行われていたため正規の手続きを踏んでいないと見られています。また、政府側は反汚職局が汚職の嫌疑をかけてきたのですが、あまりにタイミングが???です。