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マラウイ、大統領専用機を競売へ

ムタリカ前大統領が3年前に大統領専用機として購入したフランス製のダッソーファルコン900ですが、バンダ大統領はこれを競売にかけることにしたようです。

この大統領専用機は、2010年3月に前大統領が議会を通さずに購入したもので、購入費用は1326万ドル(約12億円)とみられています。トップドナーである英国は当時、これに対して強烈に批判し、援助金を約30億円から26億円と約4億円(440万ドル)削減しました。その後も維持管理費や保険などが膨大にかかっていることが国内外から指摘され批判を受けていました。

バンダ大統領は、海外のドナーとの関係改善、国内の経済改革の一貫としてこの大統領専用機の売却を行おうとしています。すでに、大統領は、大統領、副大統領の給与を30%カットするなどし、厳しい経済の立て直しに国民の理解を得ようとしています。

エチオピア航空、南部商業都市ブランタイヤに週3便

エチオピア航空は、マラウイの南部商業都市であるブランタイヤに週3便、3月31日より就航予定とのことです。エチオピアのアディスアベバ、マラウイの首都リロングウェを経由してブランタイヤに運航するとのこと。

ブランタイヤも、日本人も含め、外国人も多く国際協力関係で滞在していますので、利便性が増すと思います。

マラウイ教育相、マドンナさんは10校ではなく10棟

昨年末に米歌手のマドンナさんは慈善団体「レイジングマラウイ」を通じて、マラウイに10校の小学校を建設したと発表しました、これに対してマラウイ教育相は、マドンナさんは10校建設したのではなく、校舎を10棟建設したのであって、すでにある小学校も含めているとし、事実誤認があることを伝えています。

マドンナさんも、マラウイでの活動については、以前から政府とのコミュニケーションが十分でない点が指摘されていて、今回のこうしたコメントもそうした一端が垣間見えた感じです。

マラウイ政府の経済対策への抗議の全国規模のデモは平和に終了

マラウイ消費者協会などが中心となって実施された現政府の経済政策に対しての全国規模の抗議デモですが、無事に平和的に終わったようです。マラウイ政府側はデモで大きな問題が発生しなかったことを歓迎しているようです。武装警察が配備され、一部の学校などでは休校などの措置がとられたようですが、平常どおりだったようです。北部のムズズでは現在は雨季ですので雨が降ったようで、デモ自体が肩透かしになったようです。デモ主催者は政府に請願書を提出し、21日間の猶予を与え政府への対応を求めています。

明日(1/17)に政府の経済対策に抗議して全国規模のデモ実施か!?

昨年(2012)の4月に前ムタリカ大統領の急死を受けて、副大統領から大統領に就任したジョイスバンダ大統領が就任後、最も厳しい状況に直面しているようです。バンダ大統領は、昨年の5月にIMFの要求に応じる形で通貨のクワチャの50%の切り下げを実施しましたが、それにより30%近くのインフレが発生しています。ガソリンなどの燃料も大幅に価格が上昇しています。ガソリンの価格は世界的な原油価格の上昇とクワチャの切り下げで50%も価格が上昇しています。こうしたことから、マラウイ消費者協会などが中心となり、全国規模のデモを明日の17日に予定しているようです。デモは、首都リロングウェ、南部の商業都市のブランタイア、北部のムズズなどで予定されているようです。

(追記)政府はデモに参加する国民の人権を尊重するとしています。この点、武力を行使して徹底排除を行った前政権下の反政府デモと違うところです。

マラウイの経済政策は、IMFなどの支援を受けて行なっているもので、その構造改革は長期的に時間がかかるものです。物価上昇も想定内のものです。ただ、新大統領への期待が大きかっただけに、生活が厳しくなる現状に落胆しているようです。デモの主催者は、クワチャの変動相場でなく固定相場に戻したいようなのですが、どう考えても何も問題が解決するわけではないので、ちょっと首をかしげてしまいます。バンダ大統領も、来年(2014)に大統領選挙を控えていることもあり、ここは毅然とした対応で乗り切りたいところです。ただ、今日(1/16)と明日(1/17)の2日間、ケニアのキバキ大統領がマラウイを公式訪問しています。こうしたことがあり、表立って動きがとりにくいと思われます。デモが実施される場合には、安全に平和的に行われることを祈るばかりです。マラウイでは、前政権下で反政府デモが2011/07/20に行われ、20人が死亡しています。このことがマラウイの人の頭にあり、前政権下では反政府デモはその後も計画されましたが、安全が確保出来ないとして実施には至りませんでした。

ケニアで象11象が密猟目的で射殺、マラウイでは象牙1キロ密輸

ケニアのツァボ国立公園で象11頭が密猟組織によって象牙採取目的で射殺されてたことが明らかになり、過去30年で最悪の事件であると報じられています。背後にあるのは、中国などアジア向けの密輸と見られています。密輸される象牙の半数以上が中国向けです。

一方、マラウイでも今週の月曜日(1/7)に、マラウイの首都リロングウェから中国にエチオピア経由で向かおうとしていた34歳の中国人が1キロの象牙を密輸しようとして逮捕されています。

そのほか、タイのスワンナプーム空港では、サイの角4本(10.6キロ)を密輸しようとしたベトナム人が逮捕されています。エチオピアからエチオピア航空でバンコク入りしようとしたようです。

象牙1キロ当たりは、末端価格で1000ドル(約8万8千円)ぐらいになるそうです。アフリカ全土に中国人は出稼ぎに来ていて、副業として象牙の密輸をしており、もっと問題視されても良いのではとおもいます。マラウイでも年に数回、中国人が象牙密輸で逮捕されています。

マドンナ、10校の小学校を建設

米歌手のマドンナさんが、慈善団体「レイジング・マラウイ」を通じて、マラウイに10校の小学校を建設したことを28日に発表しています。すでに6校が開校済みで、残りは来年(2013)の1月に開校するとのことです。合計で約5,000人の児童を受け入れるようになるとのことです。

マドンナさんは、以前に約1500万ドル(約12億円)を拠出して、女性のリーダーを育成するための女学校の建設を目指していましたが、学校の設計段階でスタッフによる多額の使途不明金が発覚、土地の立ち退き料などを払うなどして押さえていたはずの学校の予定地もどうやら買収できていなかったなど数々の問題が明らかになり、この学校建設は頓挫しました。その後、方針を変えて、自らは学校建設や運営は行わずに米国拠点のNGOの「buildOn」に資金支援する形で、より多くの児童を受け入れることができる学校建設を目指していました。

マラウイ、同性愛禁止法を停止

4月に前大統領の死去に伴って大統領に昇格したバンダ大統領は、欧米諸国などから強く批判されていた同性愛禁止法を停止させ、国会で審議の上、撤廃する方向のようです。

アフリカでは、多くの国が同性愛は非合法であるとして取り締まっています。

燃料価格再び上昇(539MKから570.20MK)

先月の9/6に、世界的な燃料価格の上昇に伴い、ガソリンは1リットル当たり486.60MKから539MKへアップしたばかりですが、再び価格調整のために、10/4付で539MKから570.20MKに値上げしたようです。ディーゼルは、434.30MK から 469.90MKへの値上げになっています。 クワチャがドルに対して、9/7時点では288.99MKだったのが、10/2には308.45MKに下落したのが原因であるとマラウイ燃料規制局は説明しています。

マラウイ、ガーナに0-2、アフリカネーションズカップ2013予選

アフリカでFIFAワールドカップに次いで重要なゲームとなるサッカーのアフリカネーションズカップですが、今年のはじめにアフリカネーションズカップ2012がガボン・赤道ギニアの共同開催で行われ、2月12日にザンビアが強豪コートジボワールにPK戦の末、初王者になったのが記憶に新しいところですが、アフリカネーションズカップ2013の最終予選、ホームアンドアウエイ形式の最終予選の第1戦が土曜日(09/08)に行われ、マラウイがガーナに0-2で敗れています。次の試合は、来月になりますが、2点のビハインドの厳しい戦いになります。

そういえば、アフリカネーションズカップって隔年のはず、と思って確認したところ、次の南アフリカ大会から偶数年から奇数年開催に変更されるようです。このため、今年が特別な形となるようです。これは、4年に一度のワールドカップと大会が重なり、アフリカネーションズカップが半年前の開催になるため、その悪影響を回避するためのようです。