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中国、アフリカに1兆5千億円の拠出へ

中国が資源獲得のため、なりふり構わずアフリカを攻めているようです。中国で開催されたアフリカ協力フォーラム閣僚会議が19日、北京で開かれ、その冒頭で、胡錦濤国家主席が3年間で200億ドル(約1兆5700万円)を拠出することを表明しています。

中国経済は緩やかに下降していますが、今後の経済成長に向けての資源獲得が目的と見られています。格差の広がる中国国内では、このバラマキ政策に不満が根強いようです。(中国国内にお金を使えってこと。)また、アフリカは中国の新しい植民地政策ではないかと警戒感が高まっています。中国の凄いところは、官民一体となって攻めてくることです。日本も資源獲得のためにアフリカを攻めようとしているのですが、話しになっていない感じです。日本は予算難のなか、政府が大手を振っても民間はついてこないし、国民も内向きで関心もなく、知らないうちにグローバル社会の中で日本は孤立するのでは?と心配です。アフリカは、支援の受け方を考えた方が良いですね。自国に技術が残らない中国式援助は短期的に良くても長期的には産業の芽を潰してしまいます。よく言われる例えをアフリカ側から言うと、魚をもらうのではなく、魚の捕り方を教えてもらうことです。

アフリカのベスト航空会社は?

英国拠点の航空サービスリサーチ会社であるスカイトラックス社が、12日に「ワールド・エアライン・アワード2012」を発表しています。この中で大陸別のベスト航空会社も発表しており、それによると、1位は、10年連続で南アフリカ航空が選ばれています。気になるのは2位以下ですが、

  1. 南アフリカ航空
  2. クルラ航空(南アの格安航空会社)
  3. モーリシャス航空
  4. ケニア航空
  5. エジプト航空
  6. マンゴー航空(南アの格安航空会社)
  7. エチオピア航空
  8. 1タイム航空(南アの格安航空会社)
  9. オーストラル航空(フランス領・レユニオン島-マダガスカル島東方のインド洋に浮かぶ島)
  10. セーシェル航空

となっています。

ちなみに全世界では、1位は、カタール航空、2位がアシアナ航空、3位がシンガポール航空で、日本の航空会社は7位に全日空、35位が日本航空となっています。南アフリカ航空が25位ですので、日本航空より良いって評価なんですよね・・・うーん。

マラウイ政府、地方から中国人商人の撤退を要求

マラウイでは今年初めにも北部のカロンガで中国人商人が地元商人の商売機会を奪っているとして追放を求めていました。これを受けて新政権は、4月に、6/28までに地方で商売をしている中国人に都市部に移動するように求めていました。

マラウイでは、外国人が商売できる都市を6都市に制限しているそうです。

ガソリン平常化、ただし灯油は相変わらず不足気味?

ツイッターを見ていたら、マラウイの首都リロングウェではガソリンは平常化しているものの、灯油は相変わらず不足気味のようです。ザンビアから輸入された灯油がリッター600MK(300円 180円)で取引されているらしいです。

政治的に正常化されつつも内陸国がもつ問題の根本が解決しないと燃料問題は供給とコストの両面で厳しいですね。パイプラインとかがないとなかなか解決が難しそうです。

米国、3億5千万ドルの電力セクターの支援再開へ

昨年(2011)の7月に故ムタリカ前大統領に対しての反政府デモで20人の犠牲者が出たことに対して、米国は強く抗議し、昨年の1月に承認し、4月に調印を行った電力セクターに対しての3億5千万ドル(約280億円)の支援を凍結しましたが、ジョイス・バンダ新大統領に代わったことで、米国との関係も改善し、支援再開となったようです。

マラウイの電気普及率は10%以下であり、特に農村部は数%のようです。また、需要電力が300メガワット以上に対して供給可能電力は280メガワット程度にとどまっており、結果として計画停電を余儀なくされています。この問題を解決するには、単に発電能力だけアップしてもダメなようで、電気を送電する送電網自体を見直す必要があるようで、米国はこの送電網を整備し直すようです。

在マラウイ英国高等弁務官にマイケル・ネビン氏

昨年(2011)の4月に故ムタリカ前大統領に対してますます独裁的であるとしたため、ファーガスコクレーン - ディエット前高等弁務官(英国大使)が追放され、英国との関係が急速に悪化しました。その後、今年の4月に前ムタリカ大統領が急死し、副大統領であったジョイス・バンダ氏が大統領に昇格し、英国との関係が回復しています。この結果を受けてだと思いますが、在マラウイ英国高等弁務官にマイケル・ネビン氏がなることが内定したようです。9月に赴任する予定のようです。

マラウイ湖でボート転覆、密入国者47人以上死亡

マラウイ湖の北部でボートが転覆し、ソマリアやエチオピアからの密入国者と見られる人が少なくとも47人が死亡したことをマラウイ警察が報じています。ボートは月曜日の夜に転覆したと見られており、水曜日に発見されたとのことです。

地図を見るとわかるのですがソマリアやエチオピアとマラウイの間にはタンザニアやケニアなどがあり、離れているのですが、組織的に動いているようでかなりの密入国者がいるようです。エチオピアから密入国者が逮捕されるニュース記事はよく見かけます。

パン、新聞に対する付加価値税を撤廃

2012/13年度の国家予算案がリペンガ財務大臣から発表されていますが、昨年の超緊縮財政の中の7月からだったと思いますが、課税対象となったパンや新聞に対しての付加価値税(VAT)が今回撤廃されるようです。

サッカーW杯2次予選、マラウイはナイジェリアと引き分け

世界各地で2014年に開催されるサッカーワールドカップのブラジル大会の予選が行われています。アジア最終予選では、日本がオーマン、ヨルダンに快勝し、好スタートを切っています。アフリカ予選も始まっており、アフリカは、2次予選となっています。アフリカ地区の出場枠は5枠となっており、2次予選は40カ国が参加し、4カ国ずつ10組に分かれ、各組1位が最終予選に進むことが出来ます。マラウイはF組で、ナイジェリア、ナミビア、ケニアと戦います。マラウイは6/2にケニアと0-0で引き分け、そして、6/9に強豪ナイジェリアとホームであるカムズスタジアムで対戦し1-1で引き分けています。

アフリカ地区の2次予選は、第1節が終わりましたが、次の試合は、年内はなく来年の3/22-26の間ナミビアと対戦する予定になっているようです。結果が出るのは来年の9月ですので本当に長い戦いです。

マラウイ、AU連合首脳会合の主催国を取り止め

先日、速報で書いたのですが、7月にマラウイの首都リロングウェで予定されていたアフリカ連合首脳会合を取りやめたことを金曜日に副大統領のカチャリ氏が述べています。やはり、国際刑事裁判所(ICC)より逮捕状が出ているスーダンの大統領のAU連合首脳会合への出席が原因だったようです。スーダンのバシール大統領は、戦争責任やスーダン西部ダルフール地区での大量虐殺などにより起訴されています。しかしながら、スーダンのバシール大統領は、出席の意向を示しており、アフリカ連合の本部があるエチオピアに開催国を変更するように求めていたようです。

アフリカ連合はすでにバシール大統領の逮捕に関して国際刑事裁判所に協力しないという決議をしています。一方、マラウイはICC加盟国で逮捕する逮捕する義務があります。昨年(2011)、マラウイで開催された東南部アフリカ市場共同体(COMESA)の首脳会合でバシール大統領の出席を前政権が受け入れ、米国などから強い非難を受けてました。前政権下で冷え込んだ西側諸国との関係の修復を急ぐ新大統領バンダ氏が最も賢明な判断をしたように思います。