マラウイ大統領、自宅待機ストの終了の呼びかけ
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- カテゴリ: 2011
- 作成日:2011年09月22日(木)05:39
マラウイのムタリカ大統領は、国営テレビで演説し、今回の市民グループが主導する3日間の全国規模のストライキ(自宅待機スト)は非合法であり、止めるように国民に呼びかけています。
マラウイのムタリカ大統領は、国営テレビで演説し、今回の市民グループが主導する3日間の全国規模のストライキ(自宅待機スト)は非合法であり、止めるように国民に呼びかけています。
昨日(09/20),全国規模の反政府デモの延期を決めた市民グループは、「プランB」として3日間の自宅待機ストを国民に呼びかけました。自宅待機ストの1日目は大きな混乱もなく無事に終了したようです。(南部のゾンバでは少しトラブルがあったようです。)今日は、私自身も自宅待機し、自宅からは結局一歩も外に出ませんでしたが、日曜日のような非常に静かな1日でした。メディアの報道によると、リロングウェ市内は、ショップライトやゲームといった南ア系スーパーはオープンし、銀行も一部を除いてオープンしていたようですが、客足はさすがに少なかったようです。また、中国系やインド系の商店は暴動による略奪を警戒して店舗を閉めていたようです。このあたりは、前回の8/17のデモが延期されたときと同じ状況です。
3日間の自宅待機ストということで、明日もデモ予定にはなっているのですが、平常化すると思われます。私も明日は平常通りに職場に行く予定です。
今後、どういった動きになるかは流動的です。市民グループ側も今回のデモでは足並みが乱れ、前日には少なくとも5つの市民グループがデモに参加しないことを表明していたようです。政府および与党民主進歩党は勝利宣言をしています。国民も2回連続して、前日のデモ延期で拍子抜けしているようです。
しかしながら、恒常的な燃料不足、外貨不足など多くの課題は具体的な対策が講じられておらず未だ不透明のままです。今シーズンは、外貨獲得収入の約6割を占めるといわれるタバコの売上も半減しており、まもなく市場も終わります。薬だけは、マラリアとHIVの治療薬を確保する対策が講じられたことが昨日、報じられていました。
今日は国際平和デーです。国連がすべての国、人々にとっての共通の理想である国際平和を記念、推進していく日とのことです。国連は、毎年9月21日を定め、この日は、停戦と非暴力を働きかけています。今回、反政府デモが延期となり、自宅待機ストを実施した深層的な背景には、こうしたこともありそうです。国連総会も実施されているので、暴動が発生する可能性があるデモは政府側、反政府側とも避けたかったはずです。
反政府デモを予定していた市民グループが、全国規模のデモを延期し、3日間の自宅待機ストを呼びかけたことから、私も状況を静観するために自宅で待機していますが、車などの通る音も聞こえず、野鳥のさえずりだけ響く日曜日のような静けさとなっています。町の様子はまだわかりませんが、休日のように閑散としているのではないかと思われます。3日間の自宅待機ストですが、マラウイ人がどこまで呼応するかが焦点です。外国人である私たちはあくまで中立ですが、現時点では、今週は職場には行きづらい雰囲気になってます。
反政府デモを主導している市民グループが以前からほのめかしていた「プランB」というのが、今回の3日間の自宅待機ストだったようです。法廷がデモ中止命令を出した場合の代替策として用意していたようです。ただ、今夜遅くに、政府支持者側がデモの禁止を求める法廷禁止命令を入手したようです。また、政府は国民に水曜日は平常通りに仕事に行くように呼びかけています。
市民グループは、予定されていた全国規模の反政府デモを延期しました。座り込みのデモの実施許可が警察と地区議会から下りなかったためのようです。市民グループはデモの代わりに抗議の意思表示として、国民に3日間の自宅待機ストを呼びかけています。
私たちも状況を静観するしかなさそうです。高等裁判所のデモ実施許可は下りたのですが、警察の許可が下りなかったため、安全が確保できないとして、市民グループはデモ実施の延期を決めたようです。
明日予定されていた全国規模の反政府デモは、デモ主催者側がセキュリティ上の懸念に言及し、中止にしたようです。
ただ、情報が錯綜しているので、もう少し様子を見た方が良さそうです。
高等裁判所は、先に出されているデモ禁止命令は無効という判断を下した模様です。
これにより、明日に予定されている全国規模の反政府デモは”合法的”に実施可能となります。今日のネーション紙によると、明日に予定されているデモには、3つの市民団体が「参加しない」ことを表明しているようで足並みが乱れており、どういった動きになるか気になります。実施される場合は、予定されていた8月17日のデモのときのプログラムで、各都市(リロングウェ、ブランタイア、ゾンバ、ムズズなど)で座り込みのデモが実施される見込みです。
(追記1)マラウイボイスによると、この判決に対して、デモ禁止を支持する政府支持者から異議が出ており、最終的な判決は午後3時になるとのことです。
(追記2) デモ禁止命令に対する異議申し立ては却下されたようです。(16:21)
昨日(09/19)の未明にブランタイアのマーケットで火災が発生し、全焼した模様です。犯行を自供した一人のストリートキッドが逮捕されています。
午前3時ぐらいにストリートキッドが暖をとっていた火が引火したのが原因と見られています。この前日には、リロングウェでもマーケットで火災があったようです。火災については、予定されている反政府デモとの関連で、市民活動家の家や事務所に火炎瓶が投げ込まれた事件も今月に入って2件発生しているため、そうした事件との関連性も疑われているそうですが、今のところ関連はないようです。
2週間くらい前から、SPAR, Game, ショップライトと、リロングウェ市内中心部のスーパーにあったマラウイで製造されているカールスバーグのビールが品切れになっています。最初、SPARで2週間前に一斉に無くなっていてカールスバーグを扱わなくなったのかと思ったのですが、先週Gameにもなく、先週わずかに在庫があったショップライトもカールスバーグのグリーンは品切れで、少し値段の高いスペシャルブリューが少しあるだけでした。あとコーラも品切れで、ペットボトルのコーラも買いたかったのですが、在庫がない状況です。週末にリロングウェシティモール内にあるオーガストスというレストランでランチを食べたのですが、そのときもコーラを注文しようとしたのですが、品切れでした。理由はわかりませんが、何か問題が起こっている気がします。
燃料不足、薬不足と困ったものです。そういえば、先々週になりますが、暖かくなってきたので、雨季に入る前に早めにマラリア予防薬のメフロキンを買おうと思ったのですが、在庫がなくて一苦労しました。市内中心部のショップライトのところの薬局、メトロのところの薬局2店舗に確認したら、1店舗で辛うじて在庫が1箱あるだけでした。そのまま探して、クロスロードにいく途中の中国食品店の並びの薬局にもなく、最後の頼みでクロスロードコンプレックス内にある薬局(ホテルの向かいにあります)に行ったところ、なんとかあり確保しました。クロスロードのところの薬局は、今年2月にも、あちこち探して、辛うじて最後の4箱を入手したところでした。