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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月30日(木)20:43
マラウイ国家試験委員会(Malawi National Examination Board Maneb)が初等学校修了試験(Primary School Leaving Certificate Education ? PSLCE)、中等教育資格試験(Junior Certificate Examinations ? JCE)の合格率のダウンを報じています。
報告によると、初等学校修了試験には、190,646人が受験し、128,747人が合格。合格率は、67.53%となっています。昨年は、73.7%とのことです。また、中等教育資格試験は、118,576人が受験し、71,950人が合格。合格率は、60.68%です。昨年は、67.30%とのことです。
合格率が低い要因は、学校の開始が3ヶ月遅れて、指導要領の範囲をカバー出来なかったこと。もう一つは、新しい「生活技法 ? Life Skills」の試験科目が新設されたことをあげています。
このほか、不正行為により、444人(前年は450人)の生徒が初等学校修了試験で、35人(前年は5人)が中等教育試験で、失格となっています。教員主導による不正行為があったことも報告されています。
マラウイでは、初等教育は8年間で、初等教育修了時に、初等学校修了試験(PSLCE)を受ける必要があります。合格するとセカンダリースクール(2-4年間)に進学することが出来、、セカンダリースクールの2年修了時に中等教育資格試験(JCE)を受け、合格すると、3年に進学することが出来るようです。セカンダリースクール修了時には、マラウイ学校資格試験(Malawi School Certificate Examination ? MSCE)があり、MSCEの資格を取得していることが、大学や専門学校の入学条件の一つとなっています。試験よりも教育の質の向上に力を入れるべきだと思うのですが・・・
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月30日(木)15:42
昨年(2009)、マラウイでは11月初めより、ディーゼル、ガソリン、パラフィンなどの燃料が入手困難になり、ガソリンスタンドに長蛇の列が出来、公共交通手段の運行中止という事態が発生しています。この時は、外貨不足、モザンビーク側のザンベジ川に架かるテテ橋の通行制限などによるものとされていました。
私が赴任した3月下旬以降は、比較的安定して燃料供給されていますが、それでも6月やこの9月に入って、リロングウェ市内でもガソリンスタンドに長蛇の列が見られることがあり、今後が不安です。実は、昨日カスングに住んでいる日本人の方からカスングでは、ガソリン等の燃料が欠乏し入手が困難な状態になっているという情報をもらい、リロングウェ側の状況を確認されました。
新聞などでも9月に入ってから燃料危機に関する記事が何度か掲載されています。これらを総合すると、政府側は、モザンビークのザンベジ川の架かるテテ橋の通行制限による輸送の滞りが原因としていますが、マラウイの経済界では、輸入燃料代金の決済に必要な外貨不足を指摘しています。また、噂が先行し、市民が買い貯めるため、燃料欠乏が加速している側面もあり、それによる価格の吊り上げといった悪循環が一部に見られているようです。
モザンビーク側は、こうしたマラウイ政府の見解に対して抗議をしているようです。モザンビーク側ではテテ橋などの改修工事が進んでいるのは事実ですが、この工事自体は、長期的に行われているもので、それに起因して燃料危機がスポット的に発生するのはおかしいとしています。
いずれにせよ、マラウイでは国際輸送の90%以上を道路交通に依存していますので、これから雨季が始まるとザンベジ川のテテ橋の通行制限が発生する可能性があるのも事実で、燃料危機が再燃する可能性は排除できません。
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月29日(水)13:06
パラディンエネルギー社によると、カロンガのKayerekeraウラン鉱山より、2009年12月?2010年6月までに100万ポンドのウランを輸出し、81億クワチャ(5,400万ドル、約48億円)の収益を得たとしています。
2009年、Kayerekeraウラン鉱山は、50億クワチャ(3,300万ドル、約30億円)の収益を得て、マラウイ政府は、採鉱料と税金として、3億8,500万クワチャ(約2億3,100万円)の収益を得ています。
マラウイの2008年のGDPは、42.69億ドルですので、5,400万ドルは10%を超える規模であり、非常にマラウイにとっては巨額であることがわかります。
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カテゴリ: ブログ
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作成日:2010年09月29日(水)05:09
美しい薄紫色のラッパ状の花で木一面に咲くジャカランタが首都リロングウェやブランタイアなどで見られるようになりました。リロングウェでは、9月初旬にリロングウェホテルのジャカランタが一足早く咲き始めましたが、ちょうど9月下旬である今が見頃の感じです。
リロングウェホテルのジャカランタ (2010/09/18)
リロングウェの中央銀行前の通り (2010/09/23)
ブランタイア (2010/09/25)
? ジャカランタ(ジャカランダ, 紫雲木, Jacaranda)は、南米原産で世界三大花木の一つとなっているそうです。ちなみに残りの2つは、ホウオウボク(鳳凰木)、カエンボク(火焔木)とのこと。アフリカには、1888年に南アフリカのプレトリアにブラジルから輸入されたのが最初だそうで、南アフリカのプレトリアの代名詞にもなっている花木です。プレトリアには7万本も植えられているそうなのですごいですね。また、南米ブラジルの国樹とのことです。ちょうど春にあたる時期に咲くことから、ハワイなどではハワイ桜とも呼ばれているそうです。マラウイにも南アフリカあるいは周辺国から持ち込まれたのでしょう。年によって開花時期がずれるようで、今年は少し早いかなと言ってました。概ね2週間?4週間程度楽しめるようです。
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月25日(土)04:13
11月にソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合にマラウイのほか、スペイン、ベトナム、シンガポール、エチオピアが招待されています。今回、マラウイは、アフリカ連合(AU)の議長国という立場を考慮されてのものです。
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月24日(金)03:20
マラウイ大学のジンバブエ人の女学生がモンキーベイのコテージのバスルームで毒殺されていたと9/21に警察が報じています。容疑者は彼女のボーイフレンドのようです。 8/4に妊娠の事実確認のためにコテージに行き、その後、ジンバブエに帰郷するとのことでしたが、8/5に到着が確認出来ず消息不明となり、8/18に警察に通報、9/16に遺体が見つかり、容疑者が逮捕されています。9/21時点では、毒殺されたと報じられましたが、翌日、家族からのコメントとして窒息死をメディアが報じていますが、警察は検死結果について公表を差し控えています。
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作成日:2010年09月21日(火)21:21
月曜日(09/20)の正午に南部のバラカの市場近くで、パトカーが自転車に乗っていた夫婦と接触し、後方に乗っていた妻が死亡する事故が発生しています。パトカーはその場を立ち去ろうとしたため、事故を見た住民が激怒し、暴動が発生し、武装警察が催涙ガスを使って沈静化させる事態となったようです。原因はパトカーの無謀運転にあったようです。
マラウイの人はスピード狂で、裏通りであってもものすごい速度で走り抜けます。歩行者は路肩ギリギリ歩いていてもヒヤリとすることがよくあります。自転車の場合は、車と同じ車線を走行しますが、幹線道路で片側1車線しかないため、自転車が車道端を走行しているとかなりぎりぎりで、危険な状態になります。
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月18日(土)04:38
国連環境計画(UNEP)と地球環境ファシリティのレポートによると大地溝帯(リフトバレー)に沿って、マラウイと周辺国であるモザンビーク、タンザニアには4,000メガワットの潜在的な地熱エネルギーがあるとしています。現在のマラウイの電気量は、300メガワット以上の需要に対して、260メガワットしか供給することが出来ておらず、日常的に停電が発生していますが、これを十分に賄うことが出来るポテンシャルです。
マラウイは、外貨獲得をタバコなどのわずかな商品作物に頼っている状態ですが、もし、こうした地熱エネルギーが活用出来、周辺国に電気を売るようなことが出来れば、安定的に外貨を獲得出来る貴重な資源になるかも知れません。ケニアでは、すでに2015年までに1200メガワットの発電を得ることを目標にプロジェクトが始まっているようです。
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年09月02日(木)04:01
新聞代がこの9月から値上げされています。The Nation、Daily Timesはどちらも100MK(約60円)でしたが、The Nation が 130MK、Daily Timesが120MKになっています。
100MK札1枚で買えて便利だったですけどね・・・
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カテゴリ: 2010
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作成日:2010年08月09日(月)05:21
3億5,000万クワチャ(約2,302,631米ドル)以上が2007/2008会計年度で省庁と局で使途不明であったことが会計監査報告書で報告されています。
使途不明の内訳は、レター無しでの支払い、未承認での発注、源泉徴収税の未徴収、退職あるいは架空職員への支払い、遺産の誤用、燃料記録の不手際といったもので、部門は、マラウイ国防庁(MDF)、マラウイ警察サービス(MPS)、教育科学技術省、地方自治体省、地域開発省、保健省、国土省、資源開発省、情報省、金融省そして国民議会となっています。
マラウイ国防省では、約8,337万円の使途不明金があったと報告されており、教育科学技術省では、7,056万円が会計計上されていないと報告されており、うちリロングウェ技術訓練校では、5,278万円の未承認の銀行口座取引がなされ、855万円が納品書無しで店に支払いがされているとのことです。マラウイ警察サービスでは、約1億678万円が計上されていないとしています。
マラウイの2009/2010年度の国家予算は、2,520億クワチャ(約1,700億円)であり、このうちの40%以上をドナーからの資金でまかなっているとのこと。2007/2008会計年度も同じような状況だと思いますが、とんでもない金額が使途不明になっていると言えると思います。ドナーからの援助のお金が、一部の人の懐に入っているかも、と思うとちょっと許せないですね。