マラウイ、FIFAランキング73位

 FIFAランキングの最新が発表され、マラウイは一つランキングを下げて73位となっています。アフリカの中では、16位となります。

ちなみに日本は、FIFAランキングは、一つランキングを上げて15位に浮上し、アジアの最上位に位置しています。コートジボワール、フランスと並んでいます。

青年海外協力隊40周年記念式典を実施

 本日(08/24)、新大統領官邸にて青年海外協力隊の40周年記念式典がマラウイのムタリカ大統領、在マラウイ日本大使などが出席して行われています。マラウイのムタリカ大統領は、「日本はマラウイが独立してから、無条件に健康や教育などの分野でマラウイを支援してくれた。マラウイが世界の経済大国の一つである日本から多くの本場の方策を学んだ。マラウイへの青年海外協力隊の派遣総数が世界一であるのは特筆すべきことである。」などと述べ、40年の長きにわたる草の根活動に対して感謝の意を表しています。

 また、同じ式典の合間に在マラウイ日本大使はインタビューに応じて、南部、中部の6校で実施している中等学校改善計画、第2次南部のブランタイア市道路整備計画、リロングウェのカムズ国際空港の太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画などの多くのプロジェクトがマラウイで進行していると説明した後、現在、マラウイで起こっている燃料不足がこうしたプロジェクトの進行を阻害しているとして懸念を表明、すみやかな改善を求めています。

 マラウイは、1971年に最初の7人の協力隊員が派遣されてから40周年を迎え、派遣累計は8月現在で1553人となり、国別派遣累計は世界一となっています。

草の根レベルで活動しているにも関わらず、そうした活動の様子を一般のマラウイ人が知らないのも事実です。新聞にも08/20の週報マラウイニュース、そして、昨日08/23のネーションにも40周年記念の特集折り込み記事が掲載されましたが、新聞自体が高いこともあり、目を通しているマラウイ人は極めて少ないと思います。やはり、看板や横断幕といった誰もが目につく所で、派遣総数が世界一、そして40周年をアピールしたら良いのではと思います。出来れば、目につきやすいところで、恒久的に残るもの、道標のようなところにあるのがベターだと思うのですが。昨年から、日本の外務省は、「ODAの見える化」に力を入れ、日本国民の理解と促進を図ろうとしています。同様のことはマラウイにも言えます。「草の根活動の見える化」は特にアフリカでは重要であると痛切に感じます。今、マラウイ人の目に入るのは、日々、存在感の増す中国です。中国が建設した新国会議事堂、建設中の隣接するホテルや国際会議場、街中にある中国商店は圧倒的な存在感があります。ぜひ、日本は、この歴史の重みのある草の根活動、日本流の国際協力をアピールしてほしいと思います。

タンザニア:旅券等の身分証明書の携行に関する注意喚起

 マラウイの隣国タンザニアでアジア人の不法就労が増加しているため、入国管理局が不法滞在の取り締まりを強化しており、日本人もパスポートを所有していない場合は、家宅捜索までされたという事案が発生しているとのことで、日本の外務省が注意喚起を8/24付で発しています。

人民党、8月27日に始動

 先月、公式に認可された副大統領のジョイスバンダ女史が率いる人民党ですが、8月27日に公式に党の活動を開始するようです。

マラウイでは、世論調査のようなものはないので、支持率とかわからないですが、ジョイスバンダ氏の人気は高いようなので、今後の動きは注視する必要がありそうです。

マラウイ:薬不足

 ネーション紙によると、マラウイ全国で薬不足であることを報じています。この問題は、燃料不足に隠れてしまいがちですが、今年に入って何度か薬不足が報じられてきました。原因は外貨不足によるものです。

マラウイ大学チャンセラー校、3日目のデモを警察が阻止

 3日目に突入した南部ゾンバのマラウイ大学のチャンセラー校の解雇された4人の講師の復職を求める座り込みのデモですが、警察が排除したようです。警察が排除した理由は、大学理事会側が、ブランタイアのホテルで、問題の解決に向けた対話を要求したのに応じなかったためとしています。また、人権団体らがデモに参加したことにより、デモの目的が変わることを懸念したようです。

魔女狩りの実態調査を開始

 マラウイでは、今も魔女と名指しされて親族や村の人から差別される事例が多く、警察が、本人を保護するためという口実で逮捕し、裁判所でも有罪となり、罰金が払えず、そのまま刑務所に行くケースがあるようで、度々ニュースとして報道されています。こうした状況を受けて、人権団体である世俗的人文主義協会(Association for Secular Humanism - ASH)がノルウェーの7万1000ドルの資金援助を受けて魔女狩りの実態調査を開始するとのことです。

中国人、横領容疑のマラウイ従業員を暴行し逮捕(その2)

 先週の木曜日にカスングで29万クワチャの横領容疑でマラウイ人に対して中国人経営者が暴行を加えたとされる事件の裁判が火曜日に行われる予定でしたが、被害者であるマラウイ人が訴訟を取り下げたようです。

全国規模の反政府デモ 09/21に計画

 人権団体らが主催する全国規模の反政府デモは、09/21(水)に実施する方向で、警察らと調整に入ったようです。

?

 外貨不足、燃料不足などに伴い、経済が悪化し物価が高騰、一方、国の統治や人権などへの懸念により西側諸国からの支援が凍結されています。こうした中マラウイでは、人権団体や社会市民団体が主催して、全国規模のデモを07/20に実施し、20項目に渡る請願書を政府側に提出しました。このデモの際には、デモの中止を求める警察とデモ隊が衝突、また、デモに伴う暴動で少なくとも19人が死亡、多くの怪我人が出ています。デモに伴い一部が暴徒化し、暴動が発生し、放火や略奪なども発生しました。このデモの政府側による武力鎮圧、ジャーナリストの拘束、デモ中継を禁じるなどのメディア規制は、国連、英国、米国などをはじめ国内外から非難されています。

 その後、請願書の回答期限を4週間以内に定めたことから、8/17に次の全国規模の反政府デモが計画されていました。大統領と反政府側の対立が深まっていたことから、実施されるのは必至と見られていましたが、直前に国連が調停に入り、前日にデモが延期となりました。8/17のデモについては、延期の直接の要因は国連の調停ですが、延期の背景には、デモ中止の裁判所の仮命令が事前に出ていたこと、デモ当日に合わせて略奪などが計画されているという噂があったのですが、そうした暴動や略奪などに対しての対策が講じられていないこと、全国の拠点で48時間の座り込みのデモを予定していましたが、トイレや食料などの準備が十分でなかったこと、などがあるようです。

 現在、政府側には、4週間の猶予が与えられている形となり、9/16が期限とされています。この間に具体的な成果がない場合にはデモを再度実施するとしています。9/17といった日程が当初噂されていましたが、9/17は土曜日のため、現実的ではないと見ていました。9/21は水曜日であり、今までが水曜日に計画されていることから、実施される場合はこの日程で行われることになりそうです。

 政府側ですが、この請願書に応じた動きかどうかはわかりませんが、先週の金曜日の夜に大統領が国営ラジオを通じて演説を行い、内閣の解散を行なっています。理由は明らかにされていません。組閣には時間がかかると見られています。請願書の中には、国会議員、大統領夫人の高額な手当や、大統領や閣僚の財産の申告なども含まれているため、政府側、反政府側の双方からの譲歩がないと進展が難しい情勢です。

マラウイ大学チャンセラー校で座り込み開始

 ゾンバのマラウイ大学チャンセラー校で、「学問の自由」を求めて解雇になった4人の講師の復職を求めて、無期限の座り込み(ストライキ)を始めたようです。今回の座り込みは、先週の木曜日に予定されていましたが、警察が予定されていた全国規模の反政府デモとの兼ね合いでデモを禁じていため排除され、今日から行われているものです。また座り込みに合わせて、大学事務局までデモ行進を行い、請願書を副学長に提出したようです。