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作成日:2011年08月18日(木)00:22
今日は、全国規模の反政府デモが予定されていましたが、昨日に国連代表団が調停に乗り出し、対話の機会をつくるという共同声明を発表したため、全国規模の反政府デモは延期となりました。とはいうものの、前回の暴動や略奪などを警戒して、今日は商店などはクローズしているところが多いようで、日曜日のような感じになっているそうです。私自身も今日は自宅待機しているので外の様子がよくわからないのですが、周囲はとても静かです。メディアなどの情報によると、警察も警戒を強化して見回りしているとのことです。実際、今回をデモを延期した背景には、デモに合わせて略奪などを計画している人達がいたようで、こうした人たちへの対策が講じられていなかったこともあるようです。
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作成日:2011年08月17日(水)05:21
午前10時頃にデモ延期の連絡を知るまでは結構緊張が走っていて、午後になると危ないので早めに帰宅した方が良いとか周囲に言われてバタバタしました。デモ延期の連絡が入ってからは、いつもどおり、午後まで仕事をして帰宅しました。バスデポからエリア1,2のところのオールドタウンのお店を通り過ぎながらみていましたが、正常通りでした。ただ、中国系ショップは大事をとって臨時休業していたみたいです。WULIANとかShanghaiとかの中国雑貨スーパーはクローズしていました。
もう夜22時過ぎですが、大きな動きはないので、とりあえず、このまま明日も平穏であることを祈っています。今後は、政府側と人権団体らがどのように対話していくかが焦点です。国連が調停に入ってくれて本当に良かったと思います。人権団体らは、やはり政府が用意した対話の席(政府の委員会)にはかなり抵抗があったようなので。
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作成日:2011年08月16日(火)18:03
ゾディアックやマラウイボイスによると、人権団体らが主催し明日予定されていた全国規模の反政府デモは、昨夜、国連チーム、警察と人権団体らと臨時の会合を開催し、不必要な犠牲者が増えることは望んでおらず、対話の機会が与えられることを望んでいるとし、今朝、リロングウェで記者会見を開き、デモの延期を発表したとのことです。
今日は、職場が停電したこともあり、私が知ったのも午前10時前です。職場の同僚とインターネットで知りました。情報を知らない人も多いので、なお混乱が予想されます。今朝の新聞でも野党がデモを支持するという記事がありましたし、英国在住のマラウイ人も英国のマラウイ大使館前で座り込みのデモをするなどの情報、軍が議事堂周辺に配備されたなど、緊張が高まっていた中での直前のキャンセルとなっています。
(追記1)国連が調停に入っているようで、午前11時から先月の嘆願書をベースにしての対話の進め方について、まとめるようです。ブランタイアでは、教会で予定されていた祈祷は予定通り行われているとのことです。
(追記2) 「中止」なのか「延期」なのか情報が錯綜していたようです。ゾディアック、マラウイボイスともに、当初、「中止」と報じてましたが、「延期」に訂正しています。
(追記3)人権団体の中でも、今回の「延期」については意見が割れているようで一部の強行派は、ブランタイアで予定通りデモを行おうとしているという情報もあり、もう少し状況を注視する必要がありそうです。
(追記4) 今回のデモについては、高等裁判所から中止を求める仮処分命令が出ていたようです。
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作成日:2011年08月16日(火)17:27
まだ、詳細は未確認ですが、民間ラジオ局ZODIAKやマラウイボイスによると明日予定されていた全国規模のデモはキャンセルまたは延期になったようです。詳細はわかったらアップします。(10:27)
(追記)国連および国際的な団体が大統領と、デモを主催している人権団体らに対話をするように強く圧力をかけたようです。
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作成日:2011年08月16日(火)13:29
人権団体は、7月20日の反政府デモで、政府側の武力鎮圧で、19人が死亡し、58人が警察に撃たれたと報告しています。北部のムズズでは、21人以上が撃たれて、8人が死亡、1人が催涙ガスによる窒息で死亡、極北部のカロンガでは14人以上が撃たれて1人が死亡、首都リロングウェでは、7人が撃たれて死亡、ブランタイアでは、13人以上が撃たれて2人が死亡とのことです。
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作成日:2011年08月14日(日)17:13
2011/08/11にテレビ東京の「和風総本家」という番組があり、世界から見ると日本はどんな国なのか?というテーマの企画で、海外のテレビ局に「日本を題材にした番組を作ってみませんか?」とオファーし、マラウイ国営テレビ局(MBC)が応じて、4人のマラウイ人が日本にやってきて制作する日本の旅番組の取材に密着するという内容でした。見たので感想を。
最初は、日本の取材チームがマラウイ国営テレビ局がある南部の商業都市のブランタイアに行き、日本の印象などをマラウイ人に取材。映像で見ると、ものすごく大きな都市に見える。マラウイ人が知っているのは、日本車。まぁ、ミニバスとかほとんど全部が中古の日本車です。あとは「ブルース・リー」とか「侍スパゲッティ」とか意味不明な内容が飛び出す。それもそのはず、多くのマラウイ人は、日本の位置もわからないはず。遠いから仕方ないと思います。MBCのレポートも「日本人もマラウイの事を知らないと思う。それと同じでマラウイ人も日本をよく知らないんだ」と述べていますが同感。
そして、マラウイの取材チームが日本へ来日。寿司や刺身など魚を生で食べるということに関心があり、築地市場に。その後、刺身(マグロとブリ)に挑戦することに。やはり生魚を食べることにかなりの抵抗がある様子。これは想定内。その後、ちょうど夏なので、うなぎに興味を示し、浅草の鰻の老舗「色川」に。前半はこうして、日本の食文化の取材の様子を取り上げていました。マラウイの人というか、たぶんアフリカの人は、食に関してはとにかく保守的です。ある意味興味がない。アフリカにいるとアジアの人の食のこだわりは本当にすごいと思います。美味しく食べるために目茶苦茶手間をかけています。
後半は、表参道にいって、着物の取材、そしてモノづくりの原点を見たいということで、江戸切子の取材。亀戸の小さな工房に行き、職人の技術を取材。美しい江戸切子のグラスを見て、マラウイ人レポーターが感じたことが非常に印象的。
「単なるグラスだけど職人が作り出す事によって生計を立てることが出来るんです。マラウイの皆さん、時間を無駄にしてはいけない。誰かに雇ってもらうのを待つのではなく自分の手で何かを作り出す道もあるんです。グラスひとつにも何か付加価値を付ける事で価値が生まれる事を私は学びました。」
そして、同行しているMBC最高責任者も、
「実際はこの場所から世界の至る所に商品が行ってる。こんな小さな場所が世界中の人達に知られているんだよ。そこが興味深いポイントなんじゃないか?その事も覚えておいてくれ。」
とコメントしていました。
そして、その後、ガラス自体を作っているところも見てみたいということで江戸川区のガラス工房に。そこで無言で働く職人さんたちを見て、「みんな何も指示されていないのになんで働けるんだろ?」、そして、女性ディレクターがこんな感想を、
「日本人は人生で自分が何をしたいのかをちゃんと考えている。品質にこだわろうとか・・・ 楽な方法を選ぶのではなく地道に着実に仕事をしていると感じたわ。」
あと、台本にない神戸牛の取材。MBCのトップが非常に関心があったらしい。生卵をつけて食べるすき焼きが苦手だったようだけど、ステーキとして食べて大満足。あとはペットショップを見て、日本風の旅館に泊まった様子。
こんな感じでした。江戸切子、ガラス工房の取材の様子がマラウイ人らしい観点で、見ていて興味深かったです。マラウイは内陸国であり、これといった資源もない国です。マラウイでは、大分県の一村一品運動を参考に、2003年より取り組んでいるのですが、付加価値をつけることにより、輸出出来るようになれば国に活路が見いだせるわけです。主要輸出品のタバコに変わる換金作物への転換も急務で、もし付加価値の高い作物が輸出出来るようになれば国が豊かになるはず。多くの日本人も現地でこうした点を体を張って見本を見せているわけですが・・・ マラウイ人自身が感じて、それを伝えていくのが一番よく伝わるはずです。
ただ、残念なことは、マラウイのテレビ普及率はとても低い。電化普及率が7-8%だし、国営テレビを見ている人は1%にも満たないはず。うーん。
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作成日:2011年08月14日(日)06:27
8月17日に予定されている全国規模の反政府デモについて、アナウンスが正式になされたようです。キャッチフレーズは、「Another Malawi is Possible(新しいマラウイは可能だ!)」のようです。7/20のデモはデモ行進でしたが、今回のデモは、政府に提出している嘆願書に対しての対応を求めて、各地で座り込みのデモを行うようです。デモは2段階で計画されており、
- 第1段階は、大統領が嘆願書へ応じるための猶予として48時間の座り込みデモ。
- 第2段階は、大統領が明確な返答をするまでの座り込みデモ。
を行うとしています。座り込みが予定されているのは、首都リロングウェ、南部ブランタイア、ゾンバ、北部ムズズです。赤いものを着用してデモに参加するように呼びかけています。おそらく月曜日の現地新聞にデモの告知が掲載されると思われます。首都リロングウェは、新国家議事堂前、ブランタイアはビクトリア通りのオールドタウンホールでの座り込みが計画されているようです。
一方、政府側は、大統領がデモの中止を求めていることから当日のデモを阻止するために警察が排除すると見られています。今日のウイークエンドネーション紙にも、抗議活動が激しくなり、警察が対応が出来ない場合は、軍が出動することになるだろう、という軍報道官のコメントを報じています。
当日、政府側がデモを強制排除することになると、先月のデモと同様に流血の事態が避けられない状況となりそうで、頭が痛いです。また、状況を静観する場合は、デモが長期化する可能性もあり、今後の政府側、反政府側の行動を注視する必要がありそうです。デモ当日にインターネットや携帯電話などのメディアが政府当局によって規制されなければ良いのですが・・・ 前回のデモでは、民間ラジオ局のデモ中継を政府が規制、ジャーナリストを拘束するなどの措置をとり、国内外から報道の自由が侵害されたことについて強く非難されていました。このときには、民間ラジオ局のデモ中継を中止しないとインターネットなどのメディアを切断すると圧力があったようです。とにかく平和的な解決を模索してほしいです。
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作成日:2011年08月13日(土)17:08
火曜日にマラウイ準備銀行総裁が、記者会見でタバコ市場について「非常に期待はずれで憂慮している。」とコメントしています。今年のタバコ市場はシーズンの約半分が終わったとのことですが、7/29時点で昨シーズンの売上高が、3億3400万ドルだったのに対して、今シーズンは1億1800万ドル(約95億円)と前年度のわずか35%にとどまっています。マラウイの外貨収入の約6割がタバコによる収入ですので、外貨不足は非常に深刻です。クワチャはドルに対して今週の月曜日に10%切り下げ、輸出をアシストしているのですが、難しい状況は変わりません。マラウイ財務省は、6月の政府予算書2011/12の中で今シーズンのタバコの売上についてタバコ市場の大幅な下落を考慮し、今シーズンは、昨年の4億5000万ドルから減少し、3億ドル(約240億円)を見込んでいますが、これも大変厳しい状況となっています。
ドナーからの支援も凍結されていますので、今後さらに急速に外貨不足が深刻化する可能性が高まっており心配です。外貨不足が加速化すると、当然、燃料不足もより悪化することになり、マラウイの経済活動が止まってしまいます。
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作成日:2011年08月13日(土)15:21
英国のヘイグ外相は、来週8/17に予定されている全国規模の反政府デモに対して、ムタリカ大統領に自制するよう求めています。7/20, 21の全国規模の反政府デモに伴う暴動では、政府による武力鎮圧が行われ、少なくとも19人の死亡が確認されています。
英国は、4月にマラウイが英国高等弁務官を追放した報復に、英国のマラウイ高等弁務官を追放、その後、7月に正式にマラウイへの支援を凍結することを発表しています。英国は、昨年1900万ポンド(約25億円)の資金を援助し、マラウイのトップドナーでした。また今後4年にわたっての5億5000万ドル(約440億円)相当以上の支援が凍結されたと報じられています。
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カテゴリ: 2011
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作成日:2011年08月12日(金)18:14
今日の現地新聞のネーション紙によると、デモ主催者の団体の一つであるマラウイ労働組合会議のスポークスマンのコメントとして、7/20のデモ時に渡された政府への嘆願書の回答を待つために2日間の抗議活動を行うことを決定した、と報じています。デモは、08/17の午前8時から、中部はカムズ像隣のエリア18Aのガソリンスタンド、南部はビクトリア通りにそれぞれデモ参加者が集合すると報じています。
つまり、08/17(水)、08/18(木)と2日間続けてデモ活動が実施される可能性が高いようです。来週は、水曜日以降は、週末まで自宅待機するしかないような情勢です。今週中に備蓄食料等の買い出しをしておかないといけないですね。まぁ、もともと1週間程度の備蓄はしていますけど。対話の道を模索してほしいです。今の町の様子からは、デモを実施するような雰囲気はゼロなので、非常に違和感があります。