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作成日:2012年02月15日(水)17:07
先日、本帰国が近いので、職場とかで利用しているインターフェース環境を月額無制限のMTLからAirtelに切り替えて約10日が過ぎましたが、通信条件さえ整えば、運が良ければと書きますが、最大で3Mbpsぐらいまでスピードが出るようです。もし、3Mbpsがコンスタントに出れば日本並みに快適なのになぁ・・・と思います。通常だとやはり、128-384kbpsといったところでしょうか?ウェブサイトの閲覧のときは、速度が遅いとイライラするぐらいですが、データのダウンロードのときは時間がまるっきり異なり、10分で終わったり、1時間も2時間もかかったりとマチマチでスムーズに作業が進まないことになります。
Airtelのデータ通信は複数の通信方式をハイブリッドで提供しています。HSDPA, W-CDMA, EDGEとあり、ベストな状態は、HSDPA方式で通信出来るときです。この電波が弱いと、EDGE方式に切り替わっています。下の方にまとめて通信方式の概要を書きましたが、通信方式によって理論上の最大速度が異なります。上記の3MbpsはHSDPA方式でないと不可で、もしインターネットを利用したい場所でHSDPA方式が利用出来ず、EDGE方式でのみ接続可能ということであれば、最大でも384Kbpsでしか接続出来ないことになります。私の場合、昔は職場ではよく電波が入っていて、自宅では電波の入りが良くなかったのですが、最近はいつの間にか逆になり、自宅では常時安定していてHSDPA方式で接続で電波も強いのですが、職場では電波が弱くてHSDPA方式で接続されず、EDGE方式で接続されたりしています。
(追記)TNMもAirtelを同じ通信方式です。
通信は概ね早朝が速いことが多いです。これは、マラウイは早朝なので利用者がほとんどいなくて、アクセス先が日本などが多いのですが、早朝だと時差の関係で、日本は日中の時間帯となり、経由するインドなども含めてあまり混み合っていないためだと思います。Airtelは、インド拠点の会社なので、データの通信経路を見てみるとインドを経由しています。
以下は、3Mbps以上の速度が出ていたときのグラフです。3.3Mbpsぐらい出ていて、瞬間的には、3.6Mbpsぐらいまで速度が出ています。データをダウンロードしている時の様子ですので、常時転送しています。
以下のように速度がでない時のほうが多いです。このときは、250Kbps前後で転送されていました。
yahoo.co.jpのAirtelを利用した場合のデータ通信経路です。インドを経由していることがわかると思います。マラウイ→インド→米国(フェニックス)→英国(ロンドン)→米国(ロサンゼルス)→日本(東京)となっていて無駄に遠回りしているのが気になります。MTLだと、タンザニアのダル・エス・サラームに抜けてロンドンを経由するので、光ファイバーケーブルで陸路でダル・エス・サラームまで転送され、そこから海底ケーブルでロンドンに抜けていっているようです。Airtelは、おそらく、マラウイから衛星通信でインドと通信しているのでは?と思います。
- EDGE ? Enhanced Data GSM Environment
GSM方式の携帯電話網のデータ転送方式。GPRSの後継技術で第3世代技術(3G)の一つ。速度は技術的には最大で384kbpsまで可能。
- W-CDMA ? Wideband Code? Division Multiple Access
第3世代技術(3G)の一つ。停止時に最大2Mbpsの転送が可能。日本ではドコモのFOMAが採用している。
- HSDPA ? High Speed Downlink Packet Access
W-CDMAの高速版。3.5G技術と言われている。理論上下りは14.4Mbpまで可能。日本ではドコモがFOMAハイスピードとしてサービスを提供。
- EV-DO ? Evolution Data Only
CDMA2000通信方式の中のデータ通信方式。3G技術の一つ。最大下りで3.1Mbps, 上りで1.8Mbpsの転送が可能。
- CDMA - Code Division Mutiple Access
CDMA2000通信方式の中のデータ通信方式。最大で下り2.5Mbps, 上り 153.6Kbpsの通信が可能。
MTLは、もともとはCDMA方式で、EV-DO方式も可能とのことですが、私が残念ながらEV-DO方式は利用したことがありません。リロングウェではサービスが提供されていないような気がします。
あと余談ですが、マラウイからは、どのインターネットプロバイダを利用してもデータがロストされることが頻発しています。つまり、ページを要求しても、ウェブサーバにその要求が届いていないということです。なので、ウェブページなどが開くのが遅いなぁと思ったら、すぐにリロード(更新、再読み込み)をした方がいいです。たぶん、マラウイにいる方は経験的にそうされていると思います。
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作成日:2012年02月15日(水)13:46
レイメイ藤井が製造し、日本トイザらスなどを通じて販売されたエデュサイエンス「国旗付き地球儀」やしゃべる国旗付き地球儀のマラウイの国旗の配色表記に誤りがあったことが、プレスリリースされています。マラウイの国旗は上から赤・黒・緑の配色ですが、黒・赤・緑の誤配色となってしまったようです。2011年9月から2012年1月生産分のロットが対象となるようです。国旗付き地球儀は訂正用フィルムを送付することで、しゃべる国旗付き地球儀は製品交換で対応するようです。
マラウイの国旗は2010年7月29日に新しい国旗に変わりましたが、この変更に対応した際に間違ったようです。マラウイに関する「痛いニュース」です。
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作成日:2012年02月15日(水)05:38
今日のトップニュースだったのですが、ちょっと内容が見えないので躊躇しました。昨日の月曜日に商業都市の南部ブランタイヤで元マラウイ司法長官で、現在は反政府派の人権活動弁護士が逮捕され、今日(2/14)、刑務所に移送されています。 問題はなぜ逮捕されたか?なのですが、彼の事務所に火炎瓶を放り込もうとした5人の犯人グループを彼の事務所の警備員が取り押さえ、警察に通報し容疑者を引き渡したところ、この弁護士らも逮捕されたようです。人権活動家の弁護士は、犯行に及ぼうとしていた犯人グループが政府に雇われたと供述したようですが、政府側はこれを否定、犯人グループを拷問にかけて自白させたとしており、自作自演であるとして逮捕した模様です。
週末にネーション紙やタイムズ紙に大統領が辞職あるいは弾劾すべきだといった内容の、この弁護士のインタビュー記事が掲載されていたようです。真相は不明ですが、新たな火種となりそうで嫌な感じです。
(追記1)2/14の夜に釈放された模様です。
(追記2) その後の報道を見ると、まだ刑務所に拘束されているようです。現在司法ストが行われているので司法手続きも滞っていて戻されたのではないかと思います。また彼の自宅が家宅捜査されたようです。
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作成日:2012年02月14日(火)19:30
マンゴチで、先週の土曜日13人がハイエナに襲われて負傷し、8人が入院する重傷を負ったようです。襲ったハイエナは、村人が殺したようです。
ハイエナは早朝朝5時頃に村を襲ったようです。リロングウェでも市内中心部のサンクチュアリの自然保護区にハイエナがいるそうで、夜間に道路に出没することがあるそうです。マンゴチ周辺では、ハイエナのほか、野生の象などが襲撃してくることがあるようです。
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作成日:2012年02月14日(火)17:11
先週の金曜日に財務大臣が国会で今年度の財政についての途中経過を報告しているようですが、その中で、1,132人の架空年金受給者を削除したことを報告しています。年間で1億1,300万クワチャ(約5,650万円)が不正に支給されていたようです。これは、支給方法を現金支払から口座振込にしたことにより、洗い出されたようで、同様に1万3,800人の架空公務員も削除し、年間36億クワチャ(約18億円)を削減したとしています。
いつもながら、唖然するような規模なので、数字の見間違えではないかと思い、思わず電卓を叩いてしまいます。上記の数値から計算すると月当たりの平均年金受給額は、約50ドル、架空公務員の平均月給も約132ドルとなるので、数字は正しい感じです。公務員は17万人ですよ。1万人以上の架空公務員って・・・ 昨年、前財務大臣は5,000人の架空公務員が判明したことを発表し、実際には1万人以上がいるだろうと予測していたのですが、その通りの結果となっています。こうした情報が公表されているだけマシなのですが・・・ マラウイでは国家収入の2-3割が横領によって失われていると言われますが決して大袈裟ではないことがわかると思います。
マラウイというと、最貧国の一つで国民の約4割が1日1ドル以下、そして国民の7割が1日2ドル以下で生活していることに目が行くのですが、問題の根っこは、残り3割の方です。私たちが直接干渉することが出来ないので、透明性を高めるための仕組みづくりを支援していく必要があると思います。そうしないとドナーからのお金は意図されない方向でドンドン無くなってしまいます。日本はいつも明確に言及していませんが、英国や米国などは自国民の税金をそういった国の支援に使うのはけしからんと言って支援を凍結しているわけです。
マラウイの子供たちの写真を見せて、「マラウイはのんびりしていて素朴で良い国だ。」と言うのも結構ですが、表面だけ見ないで、もう一つ突っ込んで考えてほしいと思っています。そうしないと真の姿がいつになっても伝わりません。
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作成日:2012年02月13日(月)15:06
先週の月曜日に警察、市当局が路上販売者の強制排除を行い、それに伴い警察と路上販売者の間での衝突がバスターミナル周辺で発生しています。その後、路上販売者は一掃されていますが、警察は依然として厳戒態勢を崩していないようです。今朝も催涙弾銃や銃などを携行した武装警察が巡回をおこなっていました。この武装警察の人、銃の携行が粗雑でドキドキします。銃が重いからだと思うのですが、銃を肩にかけて銃口を上に向けたり、あるいは持ち替えて銃を下に向けたりするのですが、その過程で銃口がこっちに向いていたりします。安全装置でロックされているとは思いますが、危ないです。
実は、以前から書こうと思っていたのですが、傘とかの扱いも粗雑というか粗暴です。今は雨季なので傘を携行しているマラウイ人が多いのですが、傘を持って、後ろの人を刺すつもりかと思いたくなるように地面と並行に傘を持って歩いていたり、ちょっと油断をすると傘を振り回したりしています。もちろん、ほとんどの人がきちんと持っていますが、そうは言うものの何度もこっちが身構えることがあるので、そういった人がそれなりに多いのは間違いないです。
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作成日:2012年02月13日(月)13:46
昨日(2/12)にガボンと赤道ギニア共催で行われたサッカーのアフリカネーションズカップ(アフリカ選手権)は、ガボンでザンビアとコートジボワールの間で決勝が行われ、PK戦の末、ザンビアが勝利しています。ザンビアはアフリカネーションズカップ初制覇とのことです。コートジボワールは日本人でも名前を知っているドログバなどのスター選手を擁し終始主導権を握っていたようですが、決定的なチャンスをつかむことが出来なかったようです。コートジボワールは大会を通じて無失点で、PK戦でドログバがPKを外したのが痛恨だったようです。
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作成日:2012年02月11日(土)14:23
国連の人道問題調整事務所の報道部門で、紛争や災害情報等を人道援助関係者に広く情報提供を行なっているIRIN(Integrated Regional Information Networks - 統合地域情報ネットワーク)は、2/9付で「マラウイ:上昇する価格と差し迫るトウモロコシ不足」(原文は英語)という記事を報じています。
これは、今シーズンが例年にない不規則な雨の降り方になったため、一部の地域ですでに作物の作付が失敗しており、深南部では洪水の被害で農作物に大きな被害が出ています。今後もこうした不規則な降り方が続くのであれば、収穫に影響を与えるのではないかということを懸念するものです。ただ、楽観的な見通しでは、1月末の時点で全国的に雨がよく降っているので順調に収穫が出来るのでは、とも見られており、微妙な状況のようです。
また、昨年の12月に政府は、今シーズントウモロコシが不作であった場合を想定し、トウモロコシの輸出を禁止しました。ただ、大半は輸出された後だったようです。また、同様に政府は、トウモロコシの売買を行なっているADMARC(Agricultural Development & Marketing Corp - 農業開発市場公社)を通じてのトウモロコシの価格を1キロあたり24セントから36セントに引上げています。これは、トウモロコシの再販を防止するのが目的とされていますが、実際には、この価格上昇がトウモロコシの物価上昇を引き起こしたとみられているようです。
この記事の中では、クワチャ切り下げについての国内外の圧力についても報じられていますが、ドルに対して公定レートが166MKですが、短期金融市場のレートでは270-300MKとなっているとのことです。以前よりさらに下落している感じです。昨年末ぐらいは、250MK前後でした。マラウイは直近では2005/06にかけて洪水と干魃の被害で農作物が壊滅的な被害を受け食糧危機が発生しています。その後、ムタリカ大統領が肥料助成金政策を導入し、この政策が功を奏して豊作が続き、マラウイは近隣諸国へトウモロコシを輸出出来るまでになっていました。ただ、昨今の気候変動や土壌の疲弊、人口増加など食糧に関する課題は山積みの状態であることには変わりません。
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作成日:2012年02月11日(土)13:44
1/18-26日頃にかけて非常に強いサイクロン(台風)FUNSOがモザンビーク海峡に停滞し、その影響でマラウイでも深南部のンサンジェ、チクワワで過去に前例のない洪水が発生し6,000人以上が被災しています。これにより、トイレなどが冠水するなどして衛生環境が悪化し、コレラが発生しています。これまでのところ、64人のコレラの感染が確認されているとのことです。
このサイクロンは特にモザンビークに大きな被害をもたらしており、モザンビークでは被災者約12万人、死者32人となっており、日本政府はモザンビーク政府の支援要請を受けて、JICAを通じモザンビークに対して、1900万円相当の緊急援助物資供与を行なっています。物資は2/6に引き渡されています。
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作成日:2012年02月11日(土)05:45
リロングウェ、バスターミナル周辺は、平常に戻っていますが、依然として厳戒態勢を保っています。今日は帰りにバスターミナル中心部からモスク側の方に抜けて左折し幹線道路を下って周囲の様子を見ながら帰りました。まず、市内の要所に複数の警察が配備されています。武装警察も数は多くありませんが配備されていいます。時々、銃や催涙弾銃を携行している警官と出勤時も帰宅時もすれ違います。一番びっくりしたのが、バスターミナル中心部にあるガソリンスタンドのところに青い車高の高い装甲車が配備されていました。まぁ、このあたりが衝突するといつも激しくやりあっているところの一つだからだと思います。危ないので確認していませんが、エリア2の内側の路地も同様に厳戒態勢だと思われます。ここも、暴動の度に激しく衝突し略奪なども発生していています。アジア系に対して、かなり反発の強いエリアです。平常時でも近づくべきではないエリアです。
町の中の様子は、警察が多く配備されている以外は人並みや交通量などいつもと同じです。交通警察もミニバスなどの検問をいつものようにしています。もっとも路上販売者は退去させられているので、歩道が歩きやすく、アジア系に対する冷やかしや罵声といったのがほとんどないです。新聞の売り子と、Nyma on Wheel をいうホットドックの屋台は路上販売が許可されているようで、バスターミナル周辺で見かけます。Nyma on Wheel は昨年、市当局と少し揉めたんですが、きちんと路上での許可を得ているようです。