EU、マラウイの民主的なガバナンス実現のために35億円を拠出
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- カテゴリ: 2011
- 作成日:2011年03月22日(火)15:26
欧州連合(EU)は、マラウイの新しい民主的なガバナンスプログラムの実現のために3千万ユーロ(約35億)円を欧州開発基金より拠出することとし、先週の金曜日にリロングウェで調印が行われています。EU大使は、マラウイが刑務所の超過密状態を解消し、刑務所内の人権尊守を改善することに合意したと述べています。
欧州連合(EU)は、マラウイの新しい民主的なガバナンスプログラムの実現のために3千万ユーロ(約35億)円を欧州開発基金より拠出することとし、先週の金曜日にリロングウェで調印が行われています。EU大使は、マラウイが刑務所の超過密状態を解消し、刑務所内の人権尊守を改善することに合意したと述べています。
先日も書きましたが、架空公務員を作って給与を横領する手口で、年間20億クワチャ(約12億円)の損失があるだろうと、情報公共教育省の大臣がコメントしています。この問題に対応するため、財務省では、給与と手当を銀行口座振込みとするシステムへの変更を進めているとのことです。
(訂正)桁を見間違えました。2億クワチャではなく20億クワチャでした。国家予算の規模が約1,400億円に対して、12億円。大きすぎると思います。有り得ない数字です。海外メディアも有り得ないと思っているらしく、AFP、ブルームバーグなどもこのニュースを取り上げています。
マラウイの中部地域でマラウイ湖畔に位置するサリマ、コタコタで先週の水、木曜日に豪雨による洪水で、93世帯が住居を損壊するなどの被害が出たようです。
「学問の自由」を求めて、マラウイ大学チャンセラー校、ポリテクニック校、ブンダ農業学部と警察が対立していますが、これにムズズ大学も同調するようです。
3/19 18:00現在で支援を表明しているアフリカの国は、アルジェリア、エジプト、ガボン、ジブチ、ジンバブエ、スーダン、チェニジア、ナイジェリア、ボツワナ、マダガスカル、南アフリカ、モロッコ、ルワンダとなっています。
??? 青字が追加した国・組織です。
3/17に南アフリカからの緊急援助隊49名が派遣されることになり、3/18の午後1時に日本に到着しているようです。
在マラウイ日本大使館で3/18より義援金の受付を開始しています。以下に大使館ウェブサイトの内容をそのまま引用します。
3月11日に三陸沖で発生した東北地方太平洋沖地震への義援金の受付を在マラウイ日本国大使館でも開始いたしました。当館にて受け付けた義援金は日本赤十字社へ送金されます。
○個人、団体、機関等、どなたからでも受付可能です。
○受付可能通貨はドルのみとなります。ドルの現金、もしくは小切手をお持ちください。その際、小切手の宛先は「Japanese Embassy」でお願いいたします。
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外務省では、3/16付の発表で、各在外公館においても事情の許す限り義援金の受付をすることにしたとのことです。これを受けて各国の在外日本大使館等で義援金の受付を行なっています。
マラウイ前大統領のバキリ・ムルジの対して裁判が行われていますが、汚職対策事務局(Anti-Corruption Bureau ? ACB)は、幹部官僚、外交官、銀行マネジャーなど32人の証人に証言させるようです。この証人の中には汚職と前大統領に汚職を手引きしたとして汚職対策事務局に告訴され、その後、証人となることが条件だと思いますが、告訴が取り下げられた前駐在日本大使のジョン・チカゴ氏も含まれているとのことです。
前大統領は、大統領時代にドナーからの援助金、17億クワチャ(約1120万ドル)を横領したとされています。
東日本大震災が発生直後から、NHKワールドプレミアムでは、地震の特別放送を24時間ノンスクランブルで放送していて、NHK総合で流れているニュースが契約無しでも見られるようになっていましたが、今日19日からNHK総合が通常放送に戻したのに伴い、ニュースや地震関連の特別放送以外はスクランブル放送に戻ったようです。
無料のNHKワールドでも地震開始直後から約2日間だったと思いますが、NHK総合で流れている特別報道をそのまま流しており、同時通訳で英語放送されていましたが、二か国語放送されていたので、副音声のみにするとそのまま日本語音声を聞くことができました。
インターネットなどでリアルに情報が取得出来るようになった時代とはいえ、途上国ではインターネット速度が遅いため動画などを見ることが難しく、リアルタイムに流れるNHKの映像は非常に貴重です。特に日本語音声の場合は、他のことをしながら、関心のある情報のみをピックアップできます。特に今回の東日本大震災は、日本人は皆さんそうだと思いますが、状況の推移をじっと今も見守っており、震災後も余震による緊急地震速報が流れると遙かアフリカの大地にいながらも非常に緊張しました。
実は、私はこのNHKワールドプレミアムのノンスクランブル放送について、今回の震災があるまでよく知りませんでした。ウィキペディアの「NHKワールド」の項目を読んで理解しました。
無料のNHKワールドは、2008年3月以前だったと思いますが、外国人向けの番組もあったのですが、定時のニュース(BSニュース)や夜9時のニュース(NHK総合)などは日本語でそのまま放送されており、在留邦人にとっては貴重な情報源でした。それが、2008年4月の番組改編から外国人向けの番組であることが鮮明化され、ニュース番組などは主音声では英語で放送されるようになりました。このとき、ちょうどラオスで生活をしていたのですが、ラオスで見ていたテレビは音声多重放送に対応していなくて副音声が聞けなかったので、日本語音声で聞くことができずイライラしたものです。その後、2009年2月2日にNHKワールドは再開局したようで、独自の番組編成で完全英語放送となっています。副音声で一部の番組のみ日本語音声で聞くことができます。我が家の衛星放送では、2チャンネルに分かれて設定されています。(主音声の英語チャンネル、副音声の日本語チャンネル)
一方、NHKワールドプレミアムは、2008年9月29日からニュースなどの報道番組を中心にノンスクランブル放送を開始していたようです。これにより、NHKワールドを直接試聴できる視聴者やケーブルテレビ放送や衛星放送などでNHKプレミアムが受信できるように設定されている場合には、無料ノンスクランブル枠が受信出来ることになります。我が家ではNHKワールドが衛星テレビを通じて見ることが出来るようになっています。しかし、NHKワールドプレミアムは有料なので常時スクランブルがかかっていて見られないようになっているとずっと思っていたので、今回の震災で初めて知りました。NHKワールドプレミアムの無料で視聴できるノンスクランブル枠については、NHKのウェブサイトでも意図的に説明していないようです。まぁ、わからないでもないですが。
昨日(3/18)、ポリテクニック校の学生がブランタイアの高等裁判所に押し寄せたようです。朝、新聞を目を通したときによくわからなかったので読み直したのですが、どうも、現在進行中のマラウイ大学の授業ボイコットの禁止を求める仮処分申請を2人の学生が出したことになっていて、その仮処分申請の取消を求めて、学生たちが裁判所に押し寄せたようです。ここから話が怪しくなりますが、仮処分の申請を出した学生は仮処分の申請はしていないと言っており、申請書のサインは当局が真似て書いたものだと主張しています。ポリテクニック校学生組合は、彼らが当局のスパイである可能性もあるとして距離を置くことにしたようで、真相はよくわかりません。