英国、マラウイ大統領のVIPビザを剥奪

 英国は、木曜日に在マラウイ英国高等弁務官の追放に対する措置として、今後の対マラウイに対して支援の凍結と見直しについて発表していますが、さらに、ビング・ワ・ムタリカ大統領、大統領夫人、副大統領、閣僚などの英国のVIPビザについても剥奪する、と発表しています。今後は英国へ渡航する場合は、一般マラウイ人と同様にVISA申請手続きが必要になるとのことです。

南ア系スーパーSPARが明日オープン

 先日もお伝えした南ア系スーパーSPARが明日の土曜日、リロングウェシティモール内にオープンするとのことです、土日も含め、毎日08:00-20:00までオープンするようなので非常に便利になると思います。

明日、まずは行ってみます。

英国、マラウイへの援助凍結を発表

 英国国際開発省(DfID)が昨日、マラウイに対しての新しい支援の凍結を発表したことが、ロイターや現地新聞ネーション紙などで一斉に報じられています。これは、先月、リークされた公電の中でムタリカ大統領について、「ますます独裁的で、批判について不寛容である。」と述べられていた事に対して、マラウイ政府は、在マラウイ英国高等弁務官(大使に相当する人)を追放し、英国も在英国マラウイ高等弁務官を追放する報復外交を行いましたが、英国側のさらなる対応となっています。今後の対マラウイ支援も見直すとしています。

 恐れていたことが現実的になってしまったようです。マラウイはちょうど新しい年度(7月から)に向けた予算審議を行なっているところのようですが、財務省は、予算の歳入確保が非常に困難な状況になっています。マラウイはこの5年間、年平均成長率が7%でインフレ率が一桁台で推移し、好況でしたが、今後は暗雲がただよっています。マラウイは、国家歳入の4割以上をドナーの支援によってまかなっており、英国はトップドナーでした。

 外貨収入はタバコで70%以上を依存しており、タバコは世界的に低迷しているため、代替商品作物への転換が求められていますが、もともと保守的なマラウイ人の気質もあり進んでいません。外貨収入がないと、燃料やトウモロコシの生産に必要な肥料の購入が出来ないことになり、負のスパイラルに入ることになります。非常に心配です。すみやかに全面謝罪すると良いと思うのですが。

首都に出現した新しい屋台に対して論争

 日本から一時帰国でマラウイに戻ってきたときに、町のあちこちで”Nyama on wheels"という引き車式のソーセージを売る新しい少し小綺麗な屋台が目に入ったのですが、この屋台が従来からの露店と対立しているようです。

 こうした屋台は、ショバ代を払って商売をしており、利権をめぐって排他している感じです。ただそうするとショバ代すら払うことが出来ない細々と売っている人たちが排除される結果となり、そうした人たちの不満が高まっているようです。

コンソールホームズ孤児院がコメント

 コンソールホームズ孤児院が、5/7 に現地新聞「ウィークエンド・ネーション」が「マドンナ、孤児院への資金提供を停止」と報じたことに対してのコメントを、新聞紙上にプレスリリースを出しています。

 プレスリリースによると、コンソールホームズとレイジング・マラウイ・トラストとは提携しているということ。そして、レイジング・マラウイ・トラストは、マドンナの関与無しにマラウイ国内でコンソールホームズとレイジング・マラウイ・トラストとの提携取り決めに従って、監視しながら運営されていることが述べられており、マドンナが関与しているかのような記事に対して懸念を表明するとともに、現在もマラウイ国内では、200万人以上の孤児や虐待児がいるという事実を受け止め、理解を求めています。

WHO,平均寿命が最も短いのはマラウイで47歳

 世界保健機構(WHO)が13日に2011年版の世界統計を発表し、2009年時点で、平均寿命の男女平均で首位は、日本とイタリア半島のサンマリノで82歳。一方、男女平均寿命が最も短いのは、マラウイで47歳となっています。

 平均寿命は、国際機関によって数字が異なりますが、世銀2009では、マラウイは53.1歳としています。WHO統計では、マラウイは、1990年が48歳、2000年が43歳で、今回2009年は、47歳となっています。2000年に大幅に平均寿命が下がっているのは、深刻なHIV問題によるものです。

建設中の国際会議場の様子

 中国が国会議事堂横に建設中の国際会議場の建設の様子です。建築を請け負っている「上海建工」の文字が見えます。週末に目の前を車で通過したので参考までに。予定では、来年の1月までに建設が完了する見込みです。

建設中の国会議事堂の様子

建設中の国会議事堂の様子

ブランタイアで建物が倒壊し、3人が死亡

 今朝午前10時30分頃、南部の商業都市ブランタイアで改修中のKipsレストランが入っている2階建て住居ビルが倒壊し、多数の人が倒壊したビルに閉じ込められ、15時現在で、3人が死亡、20人が救出され、7人が重傷で集中治療室に入ったようです。(その後の報道によると25人救助された模様)死亡者の中にはインド人のレストランオーナーも含まれているとのことです。ムタリカ大統領は軍や警察に救助を指示しています。このビルは30年前に建設された老朽化したビルでカムズ・バンダ初代大統領時代に再開発のために取り壊しするはずだったビルのようです。副大統領のジョイス・バンダ女史も現場に駆けつけています。

 午前中、倒壊したビルを囲んだ群衆を散らすために警察は催涙ガスを使ったようです。どうやら、群衆の一部が倒壊したビルから金品を奪おうとするのを阻止する意図だったようです。警察は午後6時に2つの金庫を現場から回収したとのことです。救助作業中に救助クレーンが燃料を使い果たすというトラブルに遭遇し、ZODIAKラジオ局が100リットルの燃料を提供しています。

 私は、リロングウェ在住なので行ったことがありませんが、リーズナブルでカジュアルなレストランなので、ブランタイア在住の方なら食事などを一度はされたことがあるのではないかと思います。リロングウェのサマーパークレストランは、たぶんこのレストランの姉妹店ではないかと思います。

マラウイ大学講師側、最初の敗訴

「学問の自由」を求めて、マラウイ大学チャンセラー校とポリテクニック校の講師が授業ボイコットをした問題で、現在法廷に舞台が移っており、たぶん3つ以上の訴訟があがっていると思うのですが、学生たちが授業に戻ることを強制されることの却下を求めた訴訟が敗訴したようです。これは、告訴した学生が未成年であり、訴訟開始するのに必要な法的能力が無いと判断されたことによるものです。