中部リンティペで11人が交通事故で重傷

 土曜日の夜9時に、中部地区のリンティペのリンティペ?橋でバスとトラックが衝突し、11人が重傷を負ったようです。ナショナルバス社のバスが先行するトラックを追い越そうとしたところ、対向からトラックが来たため、車線を戻そうとしたところ、先行するトラックに接触、さらに対向するトラックとも接触したようです。

 マラウイでの重大事故は早朝や夜間がほとんどです。幹線道路でも片側1車線ずつの2車線で路肩もないので、死傷事故が起きやすいです。この時間帯の移動はくれぐれも避けるべきです。

厄介なマラウイの魔女問題

 新聞の見出しをチラリと見ただけで読んでいなかったのですが、孫が夜中に鼻血を出したことが凶兆であるとし、両親が、祖母が孫に呪いをかけたと信じて警察に通報して祖母は逮捕、罰金33ドルが払えず刑務所に収監され、人権団体が代わりに罰金を払って釈放した話がAFPニュースで紹介され、ツイッターなどで話題になっているようです。

 この記事のほかにも、子供が突然死したのを親族が祖母が魔法をかけて殺したためだとして通報し祖母が有罪となり、3年間服役した話などもあります。警察の言い分も無茶苦茶で暴徒化した人たちから魔女扱いされた人を守るためだと言っているようです。

 都心部にいるとわからないのですが、農村部に行くと、呪術師や呪術医が活躍しているようです。マラウイで生活していて怖いと思ったのは子供やお年寄りでも容赦なくやっつけようとすること。もちろん、そうじゃないケースも見受けますが、ベースは弱肉強食社会です。子供やお年寄りを大切にする東南アジアなどとは全く違います。

大統領声明に対するチャンセラー校、ポリテクニック校の反応

 昨日、日曜日にマラウイ大学チャンセラー校、ポリテクニック校での「学問の自由」を求めての授業ボイコット、学校閉鎖に対して、大統領が学問の自由を保障する声明をだしました。これに対して、チャンセラー校、ポリテクニック校でやはり反応が違うようです。ポリテクニック校は、大統領声明を歓迎する方向で、7月4日に授業を再開する方向のようです。一方、チャンセラー校は、やはり警察の対応を正当化しているとして、声明は不十分であるという立場のようです。したがって、学校再開に向けては、それぞれの学校で対応が異なってくるかも知れません。

マラウイ大学チャンセラー校、ポリテクニック校は7月4日再開か?

 「学問の自由」を求めて、講師が政府、警察、大学理事会と対立し、2月16日から授業ボイコットをし、4月に理事会が講師の解雇、マラウイ大学チャンセラー校、ポリテクニック校の無期限の閉鎖をしています。また、土曜日に大統領が会合を招集しましたが、実施に至りませんでした。しかしながら、日曜日に大統領が、関係各位に問題解決を促し、7月4日に大学を再開するように要請する声明を出したようです。具体的には次の4点です。

  • 2011/07/04に大学を再開するように関係各位が同意すること。
  • 大学スタッフに対して、学問の自由はマラウイの法によって例外なく保障されること。
  • マラウイ大学の教職員と学生の安全が、マラウイ警察の最高司令官の裁量で保障されること。
  • マラウイ大学のマネジメントとの相違が生じるときは対話が正しい選択であるということ。

 講師側の要求する謝罪はないようですが、膠着状態が続いていますので、これに機に決着することを期待しています。結局困るのは学生なので・・・ その鍵は大学理事会が握っているように思います。大学理事会が、すでに法廷で敗訴(仮処分)している講師の解雇、学校の閉鎖について、公式に撤回する必要があります。

アフリカカップ、チュニジアはチャドに快勝

 アフリカカップ、チュニジアーチャドはチェニジアが5?0で快勝しています。これにより、グループKは、すでに本戦出場を決めているボツワナが勝ち点17でトップ、続いて、チュニジア、マラウイが勝ち点10で並ぶ展開です。残り2試合ありますが、次の9/2-4に予定されているマラウイーチュニジア戦が最大の山場となります。チュニジアとマラウイは昨年9/4の試合で2-2でドローになっていますので、次の試合で勝った方が最終戦を待たずに本戦出場となるはずです。というのも、アフリカカップは勝ち点が同じだった場合は、得失点差ではなく、直接対決で上回っている方が上位になるためです。ホーム、マラウイでの試合になるので、非常に盛り上がるはずです。

アフリカカップ、ボツワナーマラウイはドロー

 アフリカネーションズカップ2012の予選がボツワナ大学スタジアムで今日(6/5)15:00から行われ、グループKのボツワナーマラウイの試合は0?0の引き分けとなっています。グループKは、ボツワナ、マラウイ、チュニジア、トーゴ、チャドの5カ国で予選が行われており、グループ2位まで本戦に出場出来ます。すでに、ボツワナの出場が決まっており、トーゴ、チャドの敗退が決まっているため、マラウイとチュニジアが本戦に向けて、残り1枠を競っています。

 現在、チュジニアとチャドの試合が18:00から行われているはずです。いずれにせよ、09/02-04にマラウイで開催されるチュニジア戦が最大の山場でしょう。

家の近所で昨日ぐらいからブブゼラがよく鳴っていたのですが、このゲームに向けてだったみたいです。

「学問の自由」問題、講師と大統領との対話は失敗

 「学問の自由」を求めて、政府と対立するマラウイ大学チャンセラー校とポリテクニック校ですが、大学の再開について議論するために大統領が国会議事堂での対話を6/4に求めていたのですが、政府側が大学教職員組合幹部の一部の同席を認めなかったため、対話の実現には至らなかったようです。

1万人以上の架空職員問題

 金曜日(6/3)に発表された政府の予算書の中では、架空職員(ゴーストワーカー)問題についても言及されています。予算書によると、給与を銀行振込とすることにより、4,878人の架空職員を削除出来たとしており、その損失金額は、年間20億クワチャ(約11.4億円)にものぼります。また、これ以外にも、8,868人の架空職員がいると見られており調査中で、年間36億クワチャ(約20.5億円)以上の損失があると見られるとのことです。つまり、30億円以上のお金が汚職により消えていることになります。政府は、公務員17万人のうち、14万8千人(約87%)の給与を銀行口座振込みに切り替えています。

 架空職員だけで30億円以上、つまり、昨年度は約1600億円のうち30億円ですから、約2%が不正に消えていることになります。実際には、これ以外にも、億単位の使途不明金(不正請求、架空領収書など)がありますので海外からの援助金を含んだ膨大な国家のお金が不正に消えていることになるようです。以前に新聞の記事でも関係者のインタビューがあり、国家予算の3割は不正に使われているとありました。そこまでかどうかはわかりませんが、膨大な金額が不正に消えていることは間違いないようです。

2011/2012年度は3075億MK(約1752億円)

昨日(6/3)に財務省から来年度(2011/2012年度)の国家予算について発表されています。

 まず、今年度(2010/2011)の財政については、合計で、2870億MK(約1636億円)で、歳入は、2020億MK、海外からの援助金が850億MKとのことです。つまり、昨年は国家財政の約3割が外国からの援助金によって賄われていたことになります。歳入は、2020億MKのうち、1710億MK(85%)が税収となっています。

 来年度は、3075億MK(約1752億円)を見込んでおり、その内訳は、歳入が、2425億MK(税収 2035億MK, 税収外 390億MK)、海外からの援助金が650億MKとなっています。海外のドナーからの援助金の占める割合は21%となり、9%今年度より下がることになります。

 政府は海外ドナー依存から脱却し、赤字ゼロ予算、緊縮財政を行うとしていますが、この背景は、英国、ノルウェー、ドイツなどが、人権問題、統治問題への強い懸念から援助金の拠出を見合わせているためです。特にドナートップの英国は、4月に在マラウイの英国高等弁務官(英国大使)の国外追放を受けて、新規の援助については全面的に凍結しています。

 このため、不足分は国家歳入で補うことになります。税収が、来年度は今年度より325億MK(約185億円)多く見積もられていますが、この税収の多くはVAT(付加価値税)で賄おうとしているようです。マラウイは、すでに16.5%の付加価値税が課税されていますが、水、パン、肉、乳製品、塩などの基本商品は免税となっていたようです。これに対しても課税することにより税収不足分を補おうとしているようです。したがって、これにより、物価が全体的に上昇すると思われます。

 マラウイでは新年度は7月から始まります。マラウイはこの5年間GDPの平均成長率は、7.6%と順調に成長をしてきましたが、今年度は非常に厳しい年になると見られており、今後の見通しも非常によくありません。人権、統治問題に対しての西側諸国の圧力による援助金の凍結のほか、マラウイの主要輸出品目で外貨収入の約8割近くを占めていたタバコの市場価格が大きく下落して低迷しているようです。昨年度はタバコの年間平均価格が1.9ドルだったのに対して、今シーズンは平均でわずか0.93セントとなっているとのことで、外貨収入は大幅に下落する見通しです。こうした外貨問題は燃料問題と直結し、深刻な燃料危機を引き起こす可能性があります。マラウイでは昨年度末から燃料購入にあたって信用取引が出来なくなっており、また国内のガソリンの備蓄量は最大でわずか3日間分のみです。

日本でもSMSが普及する??

 海外ではお馴染みのSMSサービス、日本ではこれを飛び越えて携帯電話でもインターネットメールが普及しているので、全く馴染みの薄いショート・メッセージ・サービス(SMS)ですが、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、イー・アクセスの4社間でSMSの相互接続が7月13日から出来るようになるようです。SMSの送信料もNTTドコモが5.25円から3.15円に値下げ、他社も2-3円程度とするようなので、使えるかも知れません。SMSは、携帯電話番号がわかれば送信出来るので、意外と便利です。

 途上国だとインターネットの常時接続環境を持っている人が少ないので、SMSが便利なんですよね。日本の携帯電話から海外への国際SMSも1通10円ぐらいだといいんだけど。確認していないけど今はかなり高額のはずです。