アフリカ東部エリトリアで火山が噴火

 アフリカ東部のエリトリア(エチオピアの隣の国)で、1861年の噴火を最後に火山活動を停止していたと考えられているダビ火山が噴火しています。12日未明より火山灰が噴出されており、航空便の運行に影響を与える可能性があります。現在、アフリカを歴訪中だったクリントン米国務長官は、エチオピアを訪問中ですが予定を早めて帰国する模様です。

 南米チリでも火山が噴火しており、世界的に活動期に入っているような感じです。エチオピア航空は欠航していないものの、ドイツのルフトハンザ航空がエチオピアの首都アディスアベバ行きのフライトをキャンセルしているとのことです。個人的にはちょっと頭が痛いニュースです。

米国、中国のアフリカ進出懸念

 クリントン米国務長官が10日から、アフリカを歴訪していて、10日ザンビアの首都ルサカで記者会見し、アフリカに対する中国の援助や投資が国際社会が求める透明性やグッド・ガバナンスに必ずしも合致していない、として中国のアフリカ進出に対して懸念を表明しています。

 クリントン米国務長官は、タンザニア、エチオピアを歴訪する予定になっています。

 中国はアフリカの地下資源を獲得するために莫大な投資を続けています。西側諸国などから批判の高い、ジンバブエなどにも積極的に援助をし、その見返りとして、地下資源を全て西側諸国にまわさず中国に提供するように要求しています。マラウイにもこの波が来ており、中国が援助し昨年オープンした新国会議事堂や現在建設中の国際会議場、ホテル、そして技術大学などです。マラウイは2008年に台湾と国交断行し、中国との国交樹立しましたが、中国はこれには大きく2つ狙いがあったようで、一つはもちろん台湾の孤立化、もう一つがマラウイで見つかっているウランなどの地下資源を確保しようとする思惑があったようです。たしかに新たな植民地政策と言われても仕方がない気がします。

マラウイ大学理事会が大統領命令に反発

 「学問の自由」の問題について、政府・警察・大学理事会と大学講師陣との間で対立が続き、2月から講師が授業のボイコット、4月に理事会による大学強制閉鎖に発展し法廷論争となりましたが、先週の日曜日に大統領により、和解して7月4日に再開するように命じられた問題で、チャンセラー校、ポリテクニック校とも大学講師側は再開に向けて同調したのですが、大学理事会がまだ反発しているようです。大学理事会は、4月に学校の強制閉鎖をした際に、授業ボイコットに関わった教職員組合の幹部など4人に解雇を言い渡していますが、この解雇の撤回に抵抗を示しているようです。

52歳男性、小学5年生に編入

 現地メディアのThe Nationの日曜版に52歳で小学5年生に編入し、児童たちと一緒に勉強している様子が紹介されています。彼は、大学まで進みたいという夢を持っているそうです。

 日本でもたまにこうした記事が話題になりますが、平均寿命が先日のWHOの発表だとマラウイは世界ワーストの47歳ということで、日本でもニュースで取り上げられており、そうした国での出来事としては極めて異例のことです。マラウイは教育環境が非常に悪いのですが、向学心は非常に強いと思います。教育基盤が整えば、大きく伸びると思うので、ぜひ教育分野にお金を投入してほしいものです。

マラウイ副大統領の予算を60%削減

 マラウイ政府はジョイス・バンダ副大統領の事務所予算が昨年は、3億3000万クワチャ(約1.9億円)だったのですが、今年度は、1億3000万クワチャ(約7400万)と60%削減となるようです。

 緊縮財政なのはわかるのですがそれを利用した嫌がらせのようにも見えます。先日、副大統領の護衛車両を政府が強引に取り上げる事案も発生しています。(新聞記事だと”強奪”と表現)これについては、翌日、裁判所が返却を求める仮処分を決定していますが、実際にはまだ返却されていないようです。また、昨年、5月に大統領は副大統領が行なっていた母性保護・HIV/AIDSの顧問も剥奪して、大統領夫人を任命しており、このときの処遇(給与)が手当も含めると月額100万クワチャ以上(約60万円以上)になり、副大統領の手当より高額になると2月にニュースになっていました。

燃料問題が再燃

 今週の水曜日ぐらいからガソリンが無いと聞いていたのですが、今日もオールドタウン(旧市街)からシティセンター(新市街)に行く途中にあるガソリンスタンドに車の長蛇の列が出来ていました。首都リロングウェや南部の商業都市のブランタイヤなどで燃料不足が発生しています。外貨不足が原因のようです。マラウイ準備銀行が介入して、燃料を確保出来たようなので、モザンビークのベイラ港から燃料を輸送し、遅くとも来週の月曜日までには改善されるだろうと、マラウイ燃料規制局が述べています。

 政府が先日発表した予算書の中でも燃料問題について述べられていますが、マラウイには3日間分の燃料備蓄しかできないようです。数字を聞いてもピンと来ないのですが、日々、112.4万リットルの燃料が必要で、年間550億クワチャ(約3億6600万ドル)の外貨が必要とのことです。現在、毎月、3,000台の新車両登録がなされているとのことで、今後、より問題が深刻化することが懸念されます。

ブンダ農業学部、マラウイ大学から分離へ

 6/8にリロングウェ郊外にあるブンダ農業学部がマラウイ大学から分離し、リロングウェに新しく設立予定のリロングウェ農業・天然資源大学に統合させる法案が通過したようです。ブンダ農業学部と Chitedze研究所、Agricultural Research Extension Trustとリロングウェ大学が統合される予定です。

北部ルンピでヒョウに襲われ2人の兄弟姉妹が怪我

 週末にマラウイ北部のルンピでヒョウ(レオパード)に襲われて17歳と21歳の兄弟姉妹が怪我をしています。家畜のヤギとともに出かけていた幼い弟が見当たらないため探したところ、ヒョウがこの弟を襲おうとしたところを姉が発見、兄が助けようとしましたが失敗、父親が救出に駆けつけ、弓矢でヒョウを殺したとのことです。17歳の姉が頭と首に怪我、21歳の兄が右足を怪我したとのことです。怪我は回復に向かっているとのことです。ヒョウは、ニイカ国立公園から出てきたと見られています。

中部ドーワで500MKの偽札で6人の10代を逮捕

 マラウイの中部ドーワで、6人の10代の青年が5,000クワチャを超える偽札の偽造に関与したとして逮捕されています。マラウイ準備銀行によると、500MKの偽札が製造されていたようです。現在、警察は、彼らの背後関係を探っているようです。

マラウイ大学チャンセラー校も再開する方向に

 マラウイ大学チャンセラー校教職員組合も声明を発表し、今回の「学問の自由」の問題について大統領が認めたことから、7月4日から授業再開できるように大学理事会側と協議をしていくとしています。

この機会を失うと本当に迷走しそうだったので良かったと思います。