タイの世界遺産「バーンチアン」

タイのウドンタニの郊外にある世界遺産「バーンチアン」は、ウドンタニの東50キロのところにある古代文明の遺跡です。遺跡の土器は、古くから村人に使われていたりしたそうです。1960年に地元の学校であるプラチャーチエンチュート学校の教師によって発掘が開始され、1967年よりタイ芸術局によって発掘が行われています。

1972年にタイのプミポン国王もこの地に訪れていてます。当初は、5000~7000年前の遺跡では言われ、東南アジアの文明跡と言われていましたが、後の研究で、5600年前(紀元前3600年前)のものと推測されています。

バーンチアン遺跡を代表する土器は、指紋をモチーフにしたと思われる渦巻模様のものです。

さて、バーンチアン遺跡は実際はどんな感じかというと、見どころは、立派な出土品が展示されている博物館とこの博物館から徒歩で約10分程度のところにあるワットポーシナイという寺院の境内にある発掘現場のみです。博物館には、遺跡から出土されたたくさんの土器のほか、人骨等も展示されています。これらの出土品により当時の食生活の様子などがかなりわかっているようです。

博物館は大体1時間ぐらいあれば十分に見学できます。もう一つは発掘現場も当時の発掘の様子が再現されていますが、ぐるりとすぐに一周り出来る規模ですので、両方見ても2時間もかからないぐらいだと思います。規模が小さいので物足りないぐらい。このバーンチアン遺跡が世界遺産になったのは、紀元前5世紀頃の独自文化の遺産だからのようです。とはいうものの、日本から、この世界遺産を目指してくるとがっかりだけど、ウドンタニに行ったついでにちょっと立ち寄ってみるには面白いところという感じです。

行き方ですが、車をチャーターしていくのが一番楽ですが、公共のバスを利用する場合には、サコンナコン行きのバスの乗車して、バーンチアンに入る道路の入口になる幹線道路を下車します。所要時間1時間で片道40Bです。ウドンタニ~サコンナコン行きのバスは6時~17時の間、30分おきに出ています。

ここから、モータサイからトゥクトゥクでバーンチアンまで行きます。80Bぐらいです。帰りの足の確保が難しいので、往復でお願い出来ると安心。最近は、携帯電話を運ちゃんも持っていますので、携帯電話の番号を聞いておくといいと思います。博物館と発掘現場の入場料は共通で150Bです。

下の写真は博物館の入口です。2階建で右手奥に展示館が続いています。

世界遺産「バーンチアン」

世界遺産「バーンチアン」

世界遺産「バーンチアン」お土産屋さんで売っているレプリカの土器です。

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OLYMPUS DIGITAL CAMERA発掘現場

世界遺産「バーンチアン」

(2009/01)