マッハを超えるアクション「トムヤムクン」
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- 公開日:2006年05月12日(金)23:21
2004年に一大旋風を巻き起こした「CGなし」、「スタントなし」、「ワイヤーなし」の『マッハ』。これを超えるのは難しいかな、と思っていましたが、十分に超えてました『トムヤムクン』。面白かったです。ストーリーは今一つですが、その分、アクションの見ごたえは十分です。トニージャーの持ち味は人間離れした技とスピードです。とにかく技の切れが良くて、速い! まさに目にも止まらぬ速さですね。 今回、ムエタイの間接技、バキバキ・ボキボキと痛い、痛いです。 圧巻は終盤の1台のカメラで4階建ての建物の中を突き進むシーン。4分間のアクションをノーカットで見せてくれます。タイ版のDVDには、特典映像でこのロングテークの裏側を見せてくれています。日本語版DVDにも収録されるといいですね。 中盤の燃える寺院と水の中でのアクションや、倉庫でのアクションシーン、ボードアクションなど、見せ場は盛沢山です。 今回は、敵キャラも本物で、プロレスラーをはじめ、超一流。また、もう一人?の主人公である小象も名演技を見せています。
トニージャーは、象使いで有名な東北部のイサーン県の出身です。ですので、象との演技は本当に楽しそうです。このイサーン県では毎年11月に象祭りが行われ、全国にいる数百頭の象が里帰りをして、エレファントスタジアムで象の素晴らしいショーを見せてくれます。最初の方に象が街中を走るシーンがあり、ちょっとびっくりするかも知れませんが、タイでは街中に象が現れることは日常なんですよね。 ロケ地の情報がありませんが、映画の中で、見晴らしの良い高台と川が見えるところで父親の巨象とトニージャーが向き合うシーンがありますが、おそらくここは、タイの最東端にあるウボンラチャタニ県にあるメコン川沿いのパーテムと呼ばれるところだと思います。ここは絶壁からメコン川と対岸のラオスが一望できる絶景です。特に雨季に行くと、メコン川の水量も増していて壮観です。 まだの方、「マッハ」とは一味違う、進化したアクションを見て下さいね。
- トムヤムクン
http://www.tyg-movie.jp/