アユタヤ観光のコツ

ワット・プラ・シー・サンペット(アユタヤ) バンコクから北に約85キロのところにあるアユタヤは、アユタヤ王朝(1350-1767)があったところです。最後はビルマに敗れて陥落しました。遺跡寺院にある仏像の顔がことごとく無い様を見ると時間を超えて当時の様子をうかがい知ることができます。世界遺産にも指定されています。 アユタヤは、バンコクから鉄道やバス、あるいはチャオプラヤー川から船で行くなど、いろいろな方法で行くことができ、鉄道やバスの場合片道2時間程度で、日帰り観光として大人気のスポットです。 その反面、観光客が多く訪れることから、観光客目当ての悪質なタクシー(トゥクトトゥク、ソンテウ) が他の観光地(王宮周辺やパタヤ、バトンビーチなど)に比べても多く、あまり良い印象をもっていない方も多いようです。最近では、「地球の歩き方」などでも大きく注意点としてとりあげられ、ボラれる日本人も少なくなってきたようです。

ぜひ、この点に注意して、すばらしいアユタヤ遺跡を十分に堪能して下さい。

列車で行く場合のポイント

タイの列車 アユタヤへ列車で行く場合には、列車の時間に注意しましょう。アユタヤには北線と東北線合わせて一日20本以上あります。このように聞くととても本数が多くあるような気がしますが、実際に日帰りツアーで往復とも列車を利用とすると意外に本数が少なく時間が限られてしまうことに気がつくはずです。 日帰りをするために午前中にアユタヤに行こうと思うと、利用できるのは、 06:50-08:33, 07:05-08:52, 07:45-09:35, 08:35-10:25, 09:10-10:48 (BKK-AYUTTHAYA) ぐらいしかありません。 (時刻は変更されているかも知れないのであくまで参考です)

この中でもっとも利用しやすいのは、08:35-10:25 ではないでしょうか。結局午前中はこれ1本しかないのです。 午後も同様に、見てみると、 14:00-15:30, 16:05-17:45, 16:16-18:00, 17:41-19:30, 18:28-20:20(AYU-BKK) となります。意外と本数が少ないでしょう?ですから、列車で往復しようとする場合には、よく時間を確認しておく必要がありそうです。バンコクからアユタヤまでは3等列車で15Bです。個人的には、行きは列車、帰りは時間が合えば列車でバンコクに戻り、時間が合わなければエアコンバスで戻るという柔軟なプランをお勧めします。ちなみにアユタヤからのエアコンバスは、新北バスターミナル(モチット2)というバンコク中心街より北側の場所に終着しまうので、ここから中心街まではタクシーを利用して戻ります。タクシーはサイアム周辺までで100B前後です。

三等車の車内

(98/09/05)

ワットマハタートの隠れた観光スポット

木の根元の仏頭(ワット・マハタート) アユタヤ遺跡観光の定番スポットは、3基のチェディが並ぶ上記のワット・プラ・シー・サンペットとワット・マハタートそして、ワット・ロカヤスタの寝釈迦像です。 ワット・マハタートはビルマ軍に破壊され顔のない仏像が並んでおり、不気味な静寂が漂っています。そして隠れた観光スポットになっているのが、ワットマハタートの裏手の木の根本に埋まるように納まっている仏頭です。言葉では伝えきれない強烈な何かを感じさせます。 注意深く見ていないと、見落とすことがあります。ご注意を。 また、写真を仏頭と並んでを撮る際にはくれぐれもしゃがんで頭の位置を下げ、失礼のないようにしましょう。タイは仏教の国です。

ワット・マハタート(アユタヤ)

アユタヤはトラブル多発ポイント

アユタヤは、王宮と同様にはじめてタイを訪れた人がよく訪れる場所ですので、残念ながらトラブルが多いポイントの一つです。「地球の歩き方」などにもかなり注意喚起の内容が書かれているので、以前に比べるとかなりよくなったように感じますが、それでもトラブルが多いようです。(アユタヤ駅にも日本語の注意書きが書かれていました。)いくつか代表的なトラブル事例を書きますので参考にして下さい。 ただし、ほとんどの方は(トラブルに)あっていないわけですから、十分予備知識があればまずトラブルを回避できますのでご安心を。

■ フアランポーン駅で

アユタヤにフリーでいくほとんどの人は列車を利用するはずです。駅にはツアーガイドと称した人が日本人を見かけると巧みに声をかけてきます。彼らの目的は「列車はもうない」といって車をチャーターして一人1000B-2000Bぐらいでアユタヤ観光するというもの。通常はそれなりに観光はしてくれるようですが、列車がないというのが結構うそだったりします。駅についたら、まず一息いれて駅を見渡すと右手奥に案内所があるので、わからなければまずそこにいきましょう。もしくは切符売り場の窓口です。 ただし、駅には本当の駅の係員もいるので見分けるのが慣れていないとむずかしいです。(あまり無愛想な対応をしないようにしましょう。) また、このページにも掲載しましたが、時刻表は事前にチェックしておきましょう。

■ 列車の中で

列車の中では、まず窃盗に注意して下さい。荷物から目を離さないこと。あと飲み物とかはもらわない方が無難です。(睡眠薬が入っていることがあります。) 親しげに近づいてくるタイ人と賭けトランプをしてはダメです。これはもっともポピュラーな詐欺で、グループ詐欺でもっとも悪質なものです。注意して下さい。 基本的に、眠らない方がいいと思うのですが、そういっても眠くなりますよね。必ず荷物は懐に抱いておきましょう。

■ アユタヤ駅についたら

トゥクトトゥクの運転手が執拗に声をかけてきますが、ここは無視して、まず渡り舟に乗って下さい。お金(2B)は対岸で払います。対岸に渡るとまたトゥクトトゥクの運転手が執拗に声をかけてきますが、まず一息いれましょう。(この一息は大事ですよ) トゥクトトゥクをチャーターする人は、値段を交渉します。1時間150-200B程度で交渉します。これは一人ではなくトゥクトトゥク1台のチャーター代です。必ず1台1時間の値段であることを確認することは重要です。ここで、あるいはお金を支払うときに、日本語で書かれたメモとか見せてくることがあります。(一人1000B払ったとか書いてあります。)これは完全に無視して下さい。 ※お金は一番最後に支払います。

■ アユタヤ駅からバンコクに戻るとき

アユタヤ駅でもやはり巧みに日本人とわかると近づいてくる人がいます。これは、列車がなかったら、バンコクまでの白タクをしようとしている人です。 ここでも一息入れて時刻表をまずチェックしましょう。そしてわからなければ駅の係員に聞きましょう。(ホーム中央に案内所があります。)むずかしい英語は必要ありません。「Go to Bangkok」と言えば、係員はわかります。くれぐれも巧みに寄ってくるタイ人が親切そうだからといって鵜呑みをしないように。

■ アユタヤライトアップ

アユタヤライトアップが観光スポットになっていて人気ですが、夜の遺跡公園には人影はほとんどありません。また、遺跡の敷地内に入ることはできません。係官を装い遺跡敷地内に案内しようとする人がいるようですが、絶対に入らないで下さい。大変危険です。

これだけは忘れてほしくないのですが、タイ人は、とても親切です。 ただし、こちらが困っている様子でもないのに声をかけてくることはまずありません。ですから、困っている素振りを見せてないのに親しげに声をかけてくるタイ人にぜひ注意をして下さい。 アユタヤは世界遺産に指定されているだけあって大変素晴らしい遺跡です。ぜひ堪能して下さい。アユタヤまでの車窓も楽しいですよ。

アユタヤライトアップ

日本人観光客に人気のライトアップ。とても幻想的で美しいです。昼間とは違うもう一つの遺跡の顔を見せてくれます。 ライトアップされる遺跡は以下の通りです。ライトアップの時間は午後7時頃?午後9時までとなっていますが、実際には暗くなるとライトアップをするようです。

ワット・プラ・シー・サンペット(アユタヤ)

  • ワット・ラーチャブラナ
  • ワット・プラ・マハタート
  • ワット・プラ・シーサンペット
  • ワット・プララーム
  • ワット・チャイワッタラナーム

アユタヤに宿泊する場合ライトアップをゆっくり楽しむことができますが、問題は、日帰りでアユタヤライトアップを見ようとする場合です。結論から言うと、ぎりぎり可能ですがかなり厳しいスケジュールになります。ライトアップを見てからバンコクに戻る場合、候補となるバンコク行きの列車は19:30と20:06の2本だけです。 (その後21:35があるみたいですが、特急なので指定席で、満席の場合には乗れません。でも、あらかじめ駅で予約しておけばいいのかぁ、書きながら思いました。どうでしょう??) バスは(正確な時刻データが手元にないのですが)午後7時ぐらいがバンコク行きの最終となるので、ライトアップを見てからだと間に合わないと思います。 (もし、バスで戻ることができた方、メールで教えてくれますか?) アユタヤライトアップを見て日帰りをする場合には、最悪の場合には宿泊するぐらいの余裕をもって行かれた方がいいと思います。また列車は遅れる可能性が高いので、間に合わないと思っても、とりあえず駅に行ってみた方がいいと思います。

ライトアップと密接に関連する日没時間ですが、2000年は以下の通りです。参考にしてください。(バンコクの日没時間ですが、アユタヤもほぼ同じです。)

日没時間(バンコク)
2000/01/01 18:01
2000/02/01 18:17
2000/03/01 18:25
2000/04/01 18:28
2000/05/01 18:32
2000/06/01 18:40
2000/07/01 18:51
2000/08/01 18:47
2000/09/01 18:30
2000/10/01 18:08
2000/11/01 17:51
2000/12/01 17:48

Click for Bangkok, Thailand Forecast

トラブル事例の中でも書きましたが、ライトアップ時は人影がほとんどありません。十分に注意して下さい。特に遺跡の中に入らないように。(特に女性の方はオプショナルツアーなどを利用した方が懸命かも知れません。)

(00/01/02)