カンチャナブリ観光のポイント(その1)

カンチャナブリは、豊かな大自然と「戦場に架ける橋」の舞台となったクワイ川鉄橋があるところです。

このカンチャナブリは日帰りスポットとしても有名ですが、計画は、次のことを念頭において行いましょう。

  • 列車の本数が少ない。(一日2本)
  • 列車よりバスの方が本数も多く、所要時間が短い。
  • 郊外の自然の見どころは点在している。

カンチャナブリの大自然を満喫したい場合には、日帰りでは厳しく、宿泊されることをお勧めします。

列車の座席は進行方向左手に

カンチャナブリから終点ナムトック間の泰緬鉄道はナムトック方面に行く場合には進行方向左手にぜひとも座席を確保しましょう。川は左手側に見えます。 見どころは全て左側です。

泰緬鉄道の見どころは3箇所

泰緬鉄道の見どころは、3箇所です。最初と最後にあります。

  1. クワイ川鉄橋(クワイ川鉄橋駅からすぐ)
  2. チョンカイの切り通し(クワイ川鉄橋から約7分後)
  3. アルヒル桟道橋(終点がもうそろそろかな、と思ったころ)

クワイ川鉄橋はわかるとして、2, 3 はわかるかなって心配されるかも知れませんが、たぶん大丈夫です。というのも、ポイントに近づくと列車はやや徐行運転になるのと、泰緬鉄道は、ずっと川を横目に見ながらの旅をイメージしがちですが、実際には、川沿いを併走しながらも、やや離れているため、山のふもとに広がる耕地を眺めながらの旅になります。ですから、川が見えてきたら、そこは見どころなわけです。 途中の変わらぬ耕地の景色に飽きて、うとうとして最後にある見どころを見落とさないようにしましょう。

チョンカイの切り通し

カンチャナブリへの行き方

カンチャナブリへ行くには、バスまたは、列車の大きく2パターンがあります。バスは、05:00?22:00までの間15分感覚で運行しており、所要時間も2時間と大変便利です。 バスは南バスターミナルからの出発となります。

列車の車内

一方、私たち旅行者が好む列車は、07:35、13:45の一日2本だけです。(時刻は変更される可能性あり) 所要時間も約3時間かかります。ですから、列車を利用して日帰り観光をする場合には、07:35しか利用できないので要注意です。(下記時刻表は2001/12現在)

駅名

DRC
257

ORD
259

3等のみ

トンブリ 0735 1345
ナコンパトム 0912 1504
カンチャナブリ 1051 1631
クワイ川鉄橋 1059 1639
ナムトック 1240 1840

カンチャナブリ行きの列車はどこから?

カンチャナブリ行きの列車は、フォアランポーン駅からではなく、チャオプラヤー川を渡ったところにあるトンブリ駅からの発車となります。 さらにややこしいのは、乗車できるのはトンブリ駅ではなく、866メートル先の次のバンコクノイ駅からのようです。 (地図によってはトンブリ駅とバンコクノイ駅は同一駅のように書いてあるものがありますが別の駅です。) ですから、チャオプラヤー川を船でトンブリを目指していくと、約1キロ程度歩かないといけないみたいですので、ここは素直にタクシーで行かれることをお勧めします。市内からタクシーで80B(240円)ぐらいです。

バンコクノイ駅

バンコクノイ駅ではなく、トンブリ駅から列車に乗車できたよ、という情報をいただいたので上記を訂正しました。(2003/09/15)

なお、土日、祝日にあるバンコク?ナムトック間往復観光特別列車は、フォアランポーン駅からの出発になるようですので、お間違えのないように。

カンチャナブリ観光のポイント(その2)

カンチャナブリ観光は、すでに書いた通り移動がポイントです。バンコクからの日帰り旅行をするのではあれば、列車だけだと日帰りの場合はバンコクとカンチャナブリを往復する列車は1本しかないので、ナムトックまで乗車してしまうと、一日中列車の乗っていることになってしまいます。

行き 帰り
トンブリ 0735 ナムトック 1300
カンチャナブリ 1051 カンチャナブリ 1450
ナムトック 1240 トンブリ 1740

■ バンコクから往復列車を利用したい場合

バンコクから日帰りを列車ベースで検討する場合には、カンチャナブリ?ナムトック間の泰緬鉄道の乗車はあきらめれば、カンチャナブリ市内に4時間滞在できますので、クワイ川鉄橋、第2次世界大戦博物館、連合軍共同墓地といった主要な見どころを十分に観光することが可能です。

■ 泰緬鉄道に乗りたい場合

3パターンぐらい方法があります。

A. バンコクから往復列車(一日中列車に乗車)
B. カンチャナブリからナムトックまで乗車し、残りはバスで移動。
C. 行きは、バンコクからナムトックまで乗車し、帰りはバスで戻る。

A. は説明した通りです。 A. は実は、タイ国鉄の土日、祝日の特別観光列車のパターンでもあります。通常の列車と異なるのは、ナコンパトムに30分程度停車するらしいので、世界最大の仏塔が見学できる点です。この仏塔は列車からわずかな時間ですが見ることができます。

B. はもっとも時間効率が良い方法です。早朝にバンコクからバスでカンチャナブリに入れば、涼しい時間帯に市内を観光し、その後、 泰緬鉄道による列車観光も可能です。実際、泰緬鉄道の列車の旅も観光できる団体ツアーの場合は、観光バスでカンチャナブリ駅に到着し、泰緬鉄道に乗車、その後、ナムトックの手前の駅(タムカセー駅)で下車し、昼食あるいは、観光バスでプラサート・ムアン・シン歴史公園などを見学しているみたいです。 注意すべき点は乗車は、カンチャナブリ駅、クワイ川鉄橋駅のどちらからも可能ですが、団体ツアーなどもカンチャナブリ駅から乗車してくるので、良い席を確保したければ、カンチャナブリ駅から乗車した方が良いでしょう。B.の変形パターンとして、ナムトックまでバスで移動し、帰りの列車に乗車する方法もあります。

C. は、A, B の折衷案といった感じです。行きは列車の旅を楽しみます。このプランだとカンチャナブリ市内に14時から15時ぐらいに戻ってこれますので、若干時間的に厳しいですが、市内観光することができます。鉄道で渡ったクワイ川鉄橋も渡る時間もありますよ。

■ 郊外の観光ポイントに行きたい場合

冒頭で述べた通り、カンチャナブリに宿泊されるのがベストですが、バンコクから日帰りで行かれる場合には、バスでの移動であれば可能です。早朝のバスでできるだけ早くカンチャナブリに到着されると良いと思います。午前9時までに到着したいところです。 バンコク邦人向けの観光ツアーなどでは、カンチャナブリ郊外のエラワン国立公園のエラワンの滝まで行き、のんびりして戻ってくるといったプランなどが組まれています。

バンコクへの戻り方

列車は、上記の通り、カンチャナブリ 1450発のみです。バンコクからの日帰りの場合は、ほとんど時間がありません。日帰りの場合は、帰りはバスを利用してみたらいかがでしょうか?バスであれば、20:00まで15分おきぐらいにバスがあり、所要時間も2時間程度ですので、夕方までカンチャナブリで観光することができます。

なお、帰りのバスは南バスターミナルに到着します。場合によっては、南バスターミナル周辺の通りで下車になるかも知れませんので、その場合には、ちょっとびっくりするかも知れませんが、慌てずにタクシーで市内まで戻ってきましょう。

クワイ川鉄橋から市内への戻り方

ソンテウがあれば、それに乗車すればOKですが、戻ろうとしたのが夕方だったためなのか、ソンテウが全く停車しておらずちょっと困りました。この場合は、約800メートル程歩いたところに国道323号の幹線が通っていますので、ここまで歩いていけばソンテウが走っていますので乗車可能です。

クワイ川鉄橋の正しい発音

日本では通称「クワイ」と発音していますが、より正確な発音は「クウェー」が正しいです。クワイ川鉄橋は「サパーン・クウェー」でサパーンは橋という意味です。クワイ川鉄橋駅は正式タイ語名は、「サパーン・クウェー・ヤーイ」でヤーイは大きいという意です。英語表記は、「River Khwae Brigde」となっています。

カンチャナブリへの戻り方

ナムトックあるいは、郊外の見どころを見学する場合には、帰りの足をよく確認しておきましょう。例えば、ナムトックから戻りの列車は、13:00、15:15の2本だけです。また、最終バスも16:00?17:00と早いので、よく確認された方が良いと思います。カンチャナブリは移動が難しいことから、ツアーを利用している方がほとんどです。周りの人がいるからとのんびりしていると個人旅行の場合には、野宿することになってしまいますので、十分にご注意を。 行きにナムトックまで列車で訪れている場合には、また列車だと飽きてしまうと思うので、バスの方がお勧めです。約半分の所用時間(1時間程度)で戻れますので、その分の時間でカンチャナブリ市内の観光などに活用できて良いかも知れません。 ナムトック駅とバスが通っている大通りはほんの少し離れているようですので、ソンテウを利用すると良いと思います。(一人10B)

駅名

ORD
258

ORD
486

3等のみ

ナムトック 1300 1515
クワイ川鉄橋 1440 1742
カンチャナブリ 1450 1750
ナコンパトム 1614 -
トンブリ 1740

-