タイの治安はどうですか?

タイの治安は良好です。ただ、バンコク市内や観光地などではやはり観光客をねらったトラブルが発生しているのも事実です。タイだからということではなく、海外旅行する際の一般的な注意事項を守っていれば大丈夫でしょう。

思いつくままに書くと、

  • 貴重品から目をはなさない。
  • 夜遅くに一人で出かけない。
  • 観光地などで気安く話しかけてくる人の相手をしない。
  • 道端で地図やガイドブックをできるだけ開かない。
  • 現金は分散してしまっておく。
  • 客待ちのタクシーはできるだけ避けて、流れているタクシーを利用する。

このぐらい注意するだけで、かなりのトラブルを避けることができると思いますよ。

もう少し自分の経験から具体的に述べると、トラブルの8割以上をバンコクで経験しています。例えば、バンコク市内を歩いていても、普通観光客とわかっても声をかけられることはありませんが、王宮周辺に行くと、観光客とわかると声をかけてきます。また、夜の歓楽街のパッポンやタニヤ周辺だとやはり同様です。このほか、安宿街のカオサンなどもトラブルポイントといえるでしょう。

また、夜遅くだと、特にパッポンやタニヤ周辺などで客待ちしているタクシーはメータを使ってくれません。交渉するのが面倒なので少し歩いて通りのタクシーに乗ると問題なくメータを使ってくれます。 私自身は、トラブルといっても命の危険にかかわるような経験はしていません。


そのほか、車の運転はかなり乱暴で事故も多いですので注意しましょう。こちらの方が危険の確率が高いかも知れません。

次のような点を私は心がけています。

  • 道を横切るときは、必ず自分で渡れるのを確認してから渡ること。  
    他人が渡ったからといって渡るのは危険です。(特に交差点)
  • バスに乗るときは出来るだけ中央に座る。(特に長距離バス)
  • バスから降りるときは、必ず後方を確認してから降りること。  
    バイクがバスの横すれすれで走っていることがよくあります。

王宮周辺のキャッチセールに注意

残念ながら王宮周辺のキャッチセールに引っかかる人が後を絶ちません。それでも、タイ当局による取締り強化などで、以前に比べるとトラブル件数は減少しているとのことです。  トラブルの手口は、トラブル情報 を参考にしてみて下さい。ポイントは騙す方も身なりがきちんとしており、複数のチームで騙しに来る点です。「お寺が休み」、「特別なセールがある」という言葉に絶対に騙されないように。「ラッキーブッダ」も存在しません、というか観光客があまり訪れないワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)の本尊の仏像とかだったりします。

以前はクレジットカードで詐欺まがいに洋服や宝石を購入させていたようですが、クレジットカード会社経由でクレームが多発したせいか、最近は手口が巧妙になり、クレジットカードでキャッシングさせて、現金で買わせているようです。  タイでは現時点(2004/01)で、クーリングオフ制度はありません。(現在、タイ当局で検討されています。)  せっかくの旅行が台無しになりますので、とにかく騙されないように注意して下さい。年間100万人以上の日本人が訪れるタイは、ある意味研究し尽くされており、旅行者だけが知りえるうまい話はありません。 (2004/01/11)